職業訓練の効果とは
職業訓練の効果とは何でしょうか?
職業訓練、その中でも離職者訓練は再就職が目的で実施ていることから、効果と問われれば、やはり「就職率」となると思います。
また、近年では、非正規労働者が40%近くまでになってきており、国としては、非正規労働ではなく正社員になることを推奨している。つまり、職業訓練での再就職はできる限り正社員が望まれるところと推察されます。
そこでは、私どものスクールではできる限り正社員になれるよう、あるいは正社員に準ずる雇用形態を目指してもらうために、就職支援の講座を他スクールより多めに取っております。私自身、キャリアコンサルタントの資格も取得したこともあり、キャリア的な視点で講義および支援をさせていただいております。その中には、メンタルヘルスを含む心理的な講座もしております。
つまり職業訓練の効果は、「自律型のキャリア形成」ができるような人材を育成し、その結果、できる限り長期雇用で就職をしてもらい、長期雇用での就職率を高めることだと思います。
ただ、最近では経済学的な視点から職業訓練をみるようになり、少し考え方が変わりつつあります。効果を上げるためには、就職率は重要な指標ではありますが、そもそも現状の訓練内容で長期雇用の就職率が上がるかという問題もあります。つまり、長期雇用での就職率が上がるような訓練を実施した方が効果があるのではないかという視点です。
前にも触れましたが、分野が違うと同じ事象であっても(この場合は、職業訓練の効果)、視点が違っております。
私はいままでキャリア視点での職業訓練を考えておりましたが、並行して経済学的な視点での職業訓練を考えていきたいと思います。
「キャリアの経済学」とでもいうものでしょうか?
職業訓練の効果をこの視点で捉えていきたいと思います。