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テマヒマ

良識

2020.04.11 23:25

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


テマヒマブログ幸福の回でユヴァル•ノア•ハラ

リ氏のサピエンス全史を紹介しましたが、そ

の中で、穀物によってヒトが栄えたのではな

くヒトが家畜化して穀物が広がったという見

方をしていて面白いなと思いました。少し似

たことで、昨日の日経新聞の特集記事で科学

史家の村上陽一郎氏が今回の新型コロナウィ

ルスを戦略的に賢いウィルスといえる、宿主

になった感染者がすぐ死んでしまうとウィル

スは広がらないが、歩き回れる宿主が多い新

型コロナウィルスは拡散しやすいと指摘して

るのは興味深かったです。人がとれる対策は中世や近世とさほど変わらないとも。その

で同氏は、民主主義、自由主義の国家は、

民ひとりひとりが自ら良識を備え、合理的に

判断して行動するのを理想としている。しか

しいくら情報化が進んで対策を周知しても、

全ての人間に実行を徹底させるのは難しい。

中国のように強権的、独裁政治の方が果断な

措置を取りやすいのは確かだが国家主義や全

体主義の台頭は許してはならない。としてい

います。

感染症の対策は昔も今も変わらないというこ

とで言うと、フランスの経済学者ジャック•

アタリ氏は興味深いことを述べています。歴

史上、大きな感染症は権力の変容を生んでき

た。

教会

↓ 

治安当局

 医学(科学)  

テクノロジー?

今回の新型コロナ対策でテクノロジーが力を

発揮している。問題はそのテクノロジーは、

全体主義の道具にも、他者と共感する手段に

もなり得るということを指摘しています。

同様のことを、冒頭のユヴァル•ノア•アタリ氏

も警告しています。今回の危機で、重要な2

つの選択に直面していて、実行された短期的

な緊急措置は嵐が過ぎ去った後も消えること

なくこれまでと違う世界で暮らすことになる

。一つは(テクノロジーも使った)全体主義な監

視と市民の権限強化のどちらを選ぶのか?と

いうこと。もう一つの重要な選択は、国家主

義的な孤立とグローバルな結束を選ぶのかと

いうこと。


リーマンショック以来という言葉で新型コロ

ナウィルスで経済的損失を言われることが多

かったように思いますが、最近では第二次世

界大戦以来のということも言われて、それは

何人かの識者の言葉を引用したように、単に

経済に止まらないものに思います。

良識の重要性を述べた村上氏は同記事の最後

をこう締めています。”日本の場合、近代の科

学技術が導入された明治期から、実践的に役

立つ技術を重視する傾向が強かったが、今こ

そ科学的な思想と態度を身につけるときだ。

自然の謎と分からないことと真摯に向き合い

問い続ける。その継続によって良識は養われ

る。”

自粛要請がないと自粛しない、政府が補償し

てくれないから自粛しない、ではなく自粛は

そもそも自ら決めることなので,人と人との接

触を極力減らすには?外出自粛する(させる)に

は?良識に従って判断、行動するべきですね

。強権的、独裁的、全体主義的な政治や社会

にならないためにも。


昨日は、短時間お店にいました。その時間内

でも気づいただけで4組の方がお店の前にお越

しになり(たまたま通るような場所にテマヒマ

はありません),ランチ営業をしてるかのお問い

合わせが1件ありました。

今日は家にこもってたまってた本を読むこと

にします。


それでは今日も心穏やかに、好い1日を!