【“異世界”の存在】
……何らかの事情で迷い込んだか、それとも意図的にこの世界に渡ってきたのか。
君たちは鏡面に囲まれた部屋で目を覚ますことだろう。
そこは『地下迷宮』と呼ばれる遺跡の一角、“鏡面遺構”であった──。
この世界には“異世界”の概念は存在しない。無論、あるとしても空想上のものである。
もし自分が外の世界からやって来たと告げても、頭をやられてしまったか起きながら夢を見ているか物語の読みすぎか──と一蹴されてしまうことだろう。
……しかし、とある特定の人物はその存在を認知、そして確信している。君たちの中には、彼女と知り合いの者もいるかもしれない。
既存の一次創作、または他企画様のキャラクターも、異世界人として本企画に参加することができます!
スタートは必ず地下迷宮内の特定の一室から。(『幻惑せし虚像の間』と呼ぶ者もいるようだ)
この部屋のみが異世界と通じている様子。
異世界との行き来は可能ですが、身に着けている最低限の装備しか持ち寄る・帰ることしかできません。限度については各々の裁量にお任せしますが、お互いの世界観を破壊しすぎないようご注意ください。
魔力を一切持たないキャラクターもCSの作成が可能ですが、その場合は『学生』としての登録が不可になります。(魔力はあるが魔法は使えない・使わない場合は可能になりますが、学生だと肩身がものすごく狭くなるかもしれません)
※注意事項
・異世界人を参加させる場合、学園都市に存在する種族を詐称してください。ほとんどの人は異世界の存在を信じていませんし、信じられたとしてその身の安全は保証できません。なるべく自身の姿や特性に近い種族を自称すると良いでしょう。
・他企画様より参加させる場合、必ず主催様に確認や許可をもらってください。また、その際に提示されたルールには必ず則ってください。これによるトラブルの発生は、主催は責任を負わないものとします。
──あー? はいはい、見るからに生徒さんじゃなさそうっスね。
冒険者さんっスか、わざわざどーも、隊長に話してそっちの名簿に名前を──あ? 何のことか分からない?
……そうきたかー。そっちできたっスかー。
いや、もう既に“よくあること”なんスよ、こっちの話っス。
んじゃ、ちょっと話しづらいからこっちに……。
ここは学園都市クラレント、んでその地下にある遺跡。聞き覚えは? もちろん無いっスね。
おそらく……っつか十中八九、あんたは異世界人っス。え、何言ってるか分からない? うるせー、この世界じゃそうなんスよ、そういうモンだって割り切るっス。
魔法は? ……いや使えなくても変わんねースかね。戦闘ができないんだったら、大人しく地上の宿で待つか速攻で帰ることっスね。
あんたが出てきたそこの部屋、そこで帰りたい場所を強く念じて、すれば帰れる。あたしが帰れたんスから間違いないっス。こっちに来る時は同じように、何でもいいから鏡に触れるっス。原理? あたしに聞くなっスよ、魔法なんかさっぱりだしマジュツロンリ? ってやつも専門外っス。
ただ──もしこの遺跡に興味があるんだったら、そっちの名簿に名前を書くといいっスよ。
あたし? まあ……いつでも帰れるし帰ってこれるし。それなら“冒険”してた方が楽しいかなーって思っただけっスけど?