二番目の局所経気
昨日の投稿では右前腕に局所経気があるというのを動画でおみせしました。
次は左の側頭部にあります。左側頭部から、側頸部を通って、胸の中を通ってお腹で散在します。
胸からわかれ、左手の屈側を通って手の平までいきます。側頭部、顎周囲からお腹や手の平まで範囲がありますが、前回同様に体表面ではないので、あきらなか穴の反応はないので気づきません。
局所である側頭部に複数の経脉が関係し、そこにあらわれている穴を一つ一つ調整していきます。経絡は、かなり大まかな表現ででて、幅がある形ででてくるのも面白いところです。
例えば、胃経も顔面部から側頸部を通って胸あたりがボヤッとでていました。小腸経は、指先から手首あたりにでていました。しかし深部なので体表面にはあらわれてないので位置がハッキリしないのだと思います。
これで、腰を動かして終わりです。かなり楽に動けるようになっています。でも完璧ではありません。完璧でないことが大事です。動ける状態にはなりますが、あとは自分で意識して動かしてもらうことが大事です。
全て楽になるより、できるだけ動けるようにしてあげて、なおかつ、本人が動かそうと思えば、勝手によくなっていきます。しかし、ここで動こうとしなければ、また動きが悪くなり痛みがでてきます。それは本人が決めれば良いことです。
あくまでも患者さんに委ねています。症状は本人が治すのであって、私達が治すのではありません。
運動にはコツがあります。沢山動いたから動くようになるのではありません。身体が柔らかい人が運動能力が高いとも限りませんし、健康だとも言えません。
身体の硬い人は、硬いなりに過不足なく硬ければ問題ありません。動けなかったところを相対的にちょっと動けるようにしてあげれば、日常生活で不自由にはなりません。
それは過酷なスポーツを行う選手であっても同じです。休まなければならない時に無理をすれば、当然壊れます。動かさないところが増えれば増える程、身体はあちこちが悲鳴をあげてきます。
その為にも精神的に安定していなければなりません。呼吸も、ある程度改善し、重力にもある程度抵抗できる状態を何となく維持できてこそ日常生活が営めるのです。何でも完璧に治そうと思うと逆効果になります。相対的に動ける状態にしてあげることが一番大事なことです。