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「宇田川源流」 公平性を欠き自らの失政で世界的パンデミックを引き起こしたWHOという国際機関の存在意義はあるのか?

2020.04.15 22:00

「宇田川源流」 公平性を欠き自らの失政で世界的パンデミックを引き起こしたWHOという国際機関の存在意義はあるのか?


 新型コロナウイルスが中国から武漢に持ち込まれたのは12月31日のことである。

その後中国の武漢市において様々な対応がなされた。多くの人がその危機的状況をネットなどで流している。世界各国は1月25日に春節を迎える中国に対して警戒感をあらわにしていた。それに対してのWHOの対応である。

■1月23日、WHOは中国でのヒトからヒトへの感染は主に家族や患者の治療にあたる医療従事者にとどまっているほか、中国の外ではヒトからヒトへの感染が確認されていないことなどから、このケースが現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」には該当しないとした。

■1月31日、中国国外でヒトからヒトへの感染が確認され、その他の国々で感染者数が増加したことを受けて、WHOは流行事態に関して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言した。

■2月2日、WHOは世界的に伝染病が流行するパンデミックのように誤った情報が拡散される「インフォデミック」が新型コロナウイルスに便乗して起きているとする注意喚起。

■2月24日、WHOは「パンデミックとは呼ばない」事を発表した。

■2月25日、WHOは「世界は起こり得るコロナウイルスのパンデミックへの備えをますます進めるべきである」と宣言・。

■2月28日、WHOの当局者は全世界規模でのコロナウイルスの脅威の評価が「高い」から警戒・危険度評価基準のうち最高レベルの「非常に高い」に引き上げられることを発表した。パンデミック宣言は「我々が本来認めているとおり、地球上のすべての人間がウイルスに曝されている」という意味になるだろうと話した。

そして3月31日にパンデミック宣言である。

これが今回の一連のWHOの対応である。

これが公衆衛生と病原菌感染症の専門家たちの「予防措置」と「警告」である。これで防げなかった結果が、現在の世界情勢である。


WHOは中国中心主義、新型コロナ対応で「大失敗」=トランプ氏

[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、新型コロナウイルス感染拡大を巡り、世界保健機関(WHO)が「中国中心主義」で、世界に不適切な提言を行っていると批判した。

 トランプ大統領はツイッターへの投稿で「WHOは大きく失敗した」と言明。「米国による大規模な出資にもかかわらず、どういう訳かWHOは中国中心主義となっている。われわれはこうした点を精査する」と述べた。

 さらに、新型コロナ流行にもかかわらず、WHOが1月31日に世界各国に渡航や貿易制限を勧めないと提言したことについて、「米政府は幸運なことにWHOの提言に従わなかった。なぜあのような誤った提言をしたのか」と批判した。米政府は1月31日に中国に対する渡航制限措置を発表した。

 共和党のルビオ上院議員も先週、WHOのテドロス事務局長について「中国政府がWHOを通じ世界を欺くことを容認した」と批判し、辞任を要求した。

 国連のドゥジャリク事務総長報道官は記者団に対し、「WHOがテドロス事務局長の下、数百万におよぶ機器の出荷や訓練支援、世界的なガイドラインの提供など新型コロナ対応で大きな働きをしたことは明らかだ」とし、WHOに対する批判を退けた。

WHOはロイターのコメント要請に応じていない。

*内容を追加しました。

2020年4月8日 4時14分 ロイター

https://news.livedoor.com/article/detail/18086645/


WHO、米大統領の「中国中心」批判否定 資金停止発言にも反発

 [ジュネーブ 8日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の当局者は、WHOが「中国中心主義」になっているとのトランプ米大統領の批判を否定したほか、WHOへの資金拠出を停止する意向を示したトランプ大統領に対し、今は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の急性期であり、資金拠出を停止する時期ではないと主張した。

 トランプ大統領は7日、新型コロナ感染拡大を巡り、WHOが「中国中心主義」で、世界に不適切な提言を行っていると批判し、WHOへの拠出金を停止する考えを示した。

WHOのハンス・クルーゲ欧州地域ディレクターはネットワーク上での会見で、トランプ氏の発言に関する質問に対し「われわれは依然としてパンデミックの急性期にあり、今は拠出金を停止する時期ではない」と述べた。

 ブルース・アイルワード事務局長補佐官も「新型コロナ発生の早い段階で可能な限りあらゆることを十分に利用し、新型コロナを理解するために中国と協力していくことは極めて重要だ」とし、WHOと中国との関係を擁護。新型コロナ感染拡大によって大きな打撃を受けたスペインなど他の全ての国とも協力しており、中国に限った話ではないと主張した。

 また中国は感染拡大を抑制するために、初期の感染者とその接触者を特定し、移動を制限するなど徹底した措置を取ったと語った。

 一方、欧州についてクルーゲ氏は、欧州地域での新型コロナ感染拡大を「非常に懸念している」とし、各国政府に対し、感染拡大抑制措置を緩和する前に「非常に慎重に」検討するよう求めた。

4/8(水) 22:32配信ロイター

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200408-00000118-reut-cn


 4月12日時点で、アメリカはイタリアを抜き、世界最大の新型コロナウイルスの死者を出した国となった。その国の大統領であるトランプ大統領は当然にWHOに対して怒り心頭である。

もちろん、さすがにWHOがウイルスを故意に広めたとは言わないまでも、少なくとも1月25日の段階で武漢市民または中国人が海外に渡航することに対して警告を発するべきであったということは間違いがない。

人から人への感染が出ており、なおかつ武漢において都市閉鎖をしなければならない状況の感染力のある病原菌の報告を受けながら、そのことを「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」には該当しないと判断した内容は明らかに間違いであり、当然に中国そのものに対する被害国の怨嗟の声が聞かれる状態になるのは間違いがない。

ある意味、テドロス事務局長は、中国の味方のふりをして、中国に対して最も怨嗟の声を広めた男かもしれない。当然に、その事は大きな問題になり、今後の世界情勢に大きな禍根を残すことになろう。ある意味で、中国が世界各国から孤立し、なおかつアメリカなどにおいて訴訟で莫大な賠償金を払わなければならないような判決が出れば、習近平とこのテドロスという二人の人物がすべての元凶であったと歴史の教科書には書かれることになるであろう。

そのうえ、テドロスは、これだけ世界に病原菌をバラ撒いた中国の政策を「素晴らしい」と評価し、なおかつ「WHOに対するデマを流した」として、台湾を名指しで非難するということをしているのである。まあ、おかしな事務局長としか言いようがない。

当然にそのような状態においては、トランプ大統領が噛みついている。もちろん、中国寄りでありなおかつ公平性が欠けているということが最も大きな問題であり、そのことによって、多くの国が被害国になり、このブログの時点で170万人を超える人が感染し10万人を超える死者が出ているということになるのである。その責任は重い。

「WHOは大きく失敗した」と言明。「米国による大規模な出資にもかかわらず、どういう訳かWHOは中国中心主義となっている。われわれはこうした点を精査する」<上記より抜粋>

ある意味でアメリカならば当たり前のことを言っているのに過ぎない。これだけの死者、ニューヨークで言えば、あの9・11の犠牲者を超える死者を出したことに対する責任の追及が必要であり、その内容は「中国とWHO」ということになるのである。

「新型コロナ発生の早い段階で可能な限りあらゆることを十分に利用し、新型コロナを理解するために中国と協力していくことは極めて重要だ」とし、WHOと中国との関係を擁護<上記より抜粋>

このような状態なのである。

まあ、このようなことから考えれば、「そもそも国際機関は公平性な状況を失った状態で存在の意義があるのか」ということになるのではないか。そもそもの存在価値がないという議論は、第二次世界大戦の松岡洋右による国連脱退の時にもあったが、まさに、公平性を欠きなおかつ戦争と同様の被害者が出ている現代の状況で、その国際機関が正常に機能していると評価されるのかはかなり大きな問題である。

もちろん、脱退を勧めるものではない。しかし、上記のように何故1月の段階でパンデミックの懸念を表明しなかったのか。そのような当たり前のことに関する調査と、それに対する責任の追及は逃れるものではないのではないか。