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カンボジアの子どもたち

2015.07.29 12:37



昨日と今日はカンボジアの孤児院を運営されているメアス博子さんをゲストにお招きして,勉強会&食事会を開きました。

昨日は大学での「心理学入門」の授業で話題提供をして頂き,学生たちに「教える」「伝える」ということをいつもとは違った角度から考えるきっかけを頂きました。
ポルポト政権下の大量虐殺では,単にたくさんの人が殺されただけではなく,様々な「断絶」が起きました。
家族が,仲間が断絶し,世代が断絶し,次の世代に文化を伝達することがとても難しい状況になったそうです。
そうしたカンボジアで子どもたちと一緒に暮らしながら,日本人としてカンボジアの子どもたちを育てることについてお話頂きました。

夜は静岡子ども臨床研究会の企画として,食事会とお話会を開きました。
社会的養護の領域で仕事をされている方を始め,臨床心理士や保健師,学生さん,海外が好きな方,私の友達... 領域の異なるいろいろな人に参加していただきました。ここでもメアスさんにカンボジアの子どもたちのお話をしていただき,それぞれの興味に沿ってゆっくりとお話と食事を楽しみました。

そして今日は朝から乳児院と児童養護施設の見学をアテンドしました。
カンボジアで子どもと一緒に暮らしてらっしゃるメアスさんから日本の施設がどのように見えるのかを教えていただきました。

3月にカンボジアを訪ね,孤児院や学校を見て回る中でたまたま出会ったご縁でしたが,こんなに早く静岡にお越しいただけることになるとは思いませんでした。

外国語を学ばない人は,自国の言葉についても何も知らない,といった哲学者がいました。
身近な問題に対する考えを深めるためには,違った角度から眺めてみることが必要なのだということを学んだ有意義な2日間でした。

メアス博子さんが運営されている孤児院,スナーダイ・クマエ(カンボジア人の手によるもの)のホームページを訪ねてみてください。
http://snadai.blogspot.jp/