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『学校における性の多様性 ~授業実践と教育相談~』開催のご報告

2017.01.23 02:05

昨日,静岡大学道徳教育研究会が主催する『学校における性の多様性 ~授業実践と教育相談~』という研修が開催されました。
一橋大学の柘植先生(臨床心理学)と埼玉大学の渡辺先生(教育学)をゲストにお招きして,授業実践と教育相談という2つの視点から学校における性の多様性について考えました。



柘植先生からはセクシャリティーの揺れについてお話をして頂きました。
特に児童期~思春期~青年期というただでさえ揺れやすい発達段階にある児童生徒ですから,自分の性をめぐってもいろいろな揺れを経験することをお話しいただきました。

渡辺先生からは小中学校において性の多様性を児童生徒と共に学ぶ授業についてお話をして頂きました。
渡辺先生の実践からは「当事者と非当事者」「マイノリティとマジョリティ」という二分した思考ではなく,それぞれが多様な性の中にいる”当事者”であるということにどのように気付いていくのかということを学びました。

最後に,静岡大学道徳教育研究会からは教員養成課程で(将来教員を目指している学生に対して)性の多様性について学ぶ機会を提供する取り組みについて報告させて頂きました。この取り組みも2年目を迎えますが,報告してくれる学生たちの姿も随分と頼もしく感じました。講師のお二人からは今後に向けての視点もご示唆頂きました。単に知識を教えるだけではなく,自身の中にある感覚に気づくことができるような授業づくりを進めていかなければならないなと思いました。

昨年度に比べると多くの学校の先生方にもご参加頂き,関心を持っていただいていると感じました。