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「Marginalized Childrenに対する心理的,教育的支援について考えよう」(発達臨床心理学)

2019.08.23 05:50

学部生を対象とした「発達臨床心理学」という授業を担当しています。
先日紹介した「心理学入門」は1年生を主たる対象とした授業ですが,こちらは3年生以上を対象とした授業なので,心理学についての学びや教員になるための学びをある程度重ねてきた学生たちが対象です。

この授業ではMarginalized Childrenをテーマとします。
周辺化された子どもたち,取り残された子どもたちと言ったらいいでしょうか。

どうしても教員養成課程,特に教科教育の課程では教室や学校の中心にいるような子どもを対象にします。
しかし,学校や社会にはそうしたシステムから取り残されてしまったり,十分な利益を得られない状況に陥ってしまっていたりする子どもたちがいます。そこで,この授業では学生たち自身にテーマを決めてもらい,Marginalized Childrenのことについて調べ,心理的,教育的な支援として,どのようなことができるのかを発表してもらう時間をとっています。

今年度,学生たちが選んだテーマは「外国籍の子どもたち」「学校に通えない子どもたち」「戸籍がない子どもたち」「発達障害と言われる子どもたち」「同和問題」「子どもにとっての転校」「児童虐待・ネグレクト」などでした。

限られた時間での発表でしたが,それぞれが関心を持ったテーマをグループで深め,探求してくれたと思います。
もう少し,破天荒でもいいので,学生らしいあっと驚くようなアイデアが出てくればいいなと思いますが,そこがまた,教育学部らしいところかなとも思ったりもします。