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【書籍】『高等学校教員のための特別支援教育入門』

2020.04.13 05:46

新しい本が出ました。

第12章『貧困家庭の生徒の理解と支援』の章を担当しています。

(『高等学校教員のための特別支援教育入門 』大塚玲編著,萌文書林)


教員養成課程では新たに「特別な支援を必要とする幼児,児童及び生徒に対する理解」という授業が必修化されました。これまでは生徒指導や教育相談の一部として触れられることが多かったと思いますが,必修化されることによって,発達障害や彼らに対する教育的な支援について15回の講義を通じて学ぶ機会が提供されることになりました。

個人的にはそれだけではなく,この授業の目的の1つに「障害はないが特別の教育的ニーズのある幼児,児童及び生徒の把握や支援」という項目が設定されている点がとても大きいと思っています(→教職課程コアカリキュラム)。具体的には母国語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある… となっています。

当然,ここには性の多様性や社会的養護など様々な弱さや難しさを抱える子どもたちへの理解や支援も含まれると思います。

教員養成課程にいて感じたことの1つは,そうした子どもたちに対するまなざしがあまりにも弱いという事でしたので,この授業の今後には期待したいと思います。