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アジュラック工程4

2019.03.08 05:30

さあ、2回藍で染めた布もばっちり乾いてる。これからこの布を洗います。

の前にチャイタイム。うん、チャイ大事。

さて、アジュラックプールには共同の洗い場があって、そこで洗います。みんな洋服のままドボン。

染料をしっかり落とすために、布をコンクリートに叩きつけて、何回も洗います。

向こうに見える山と広い大地と広い空。パーン!パーーン!という音が乾いた大地に響く。頭までザブンと入ってそのまま肩までお風呂みたいに浸ってる人も。夏の暑い時期は、この洗いの作業が好き。と言ってた。

絞ったら戻ります。

おー!藍、鉄の黒、白がでてるー!

今回作るドゥパタは、ここから赤い色を入れるのだけど、他の色も見たかったので工房にあった染め待ちの布で、藍で染めるだけのもの。赤い色で染めた後さらに黄色で染めて緑にするもの。と全部で3種類やってもらうことに。

見たいもの、やりたい事を全部聞いてもらって本当にありがたい。


まずは全部をダウリフラワーというので煮て、色をはっきりさせるために余分な染料を落とします。

大きな鍋で薪で煮ます。

だいたい1時間くらいかな。

色を入れない物はこれで洗って乾かして完成!

藍で染めただけのこの色味も大好き!はーーー、素敵。ここからさらに赤色が出る染料で煮ます。

昔は多分茜を使ってたのだろうけど、今はほとんどのところで使われてるのはアリザリン。セイヨウアカネの根っこから取った赤色色素。黄色いからターメリックかと思ったー。

これを水で溶いて

さっきのダウリフラワーが入った鍋に追加して、布を入れてまた煮ます。

だんだん日が暮れる。人気が少なくなった工房の周りでアザーンが美しく響く。こんなところで夕陽を見ていると、インドの大地の力強さと共鳴して、自分の命の力が大きくなっていく感覚になる。だからインドが大好きなんだ。

色をチェックして

よし!オッケー!もう誰もいない洗い場で、最後に洗う。

そして乾かす。

おーーー!!赤が入ってるーー!そしてついに完成!!感動!!!

本当は何日もかけて仕上げる工程を、朝から一日かけてやってもらいました。こんなに丁寧に見れると思ってなかったので、本当に感動!!

こんなの誰が思いついたのだろうか。素晴らしい技術。それが一度は廃れながらも、また復活して職人達が誇りを持って継承していく。本当に素晴らしいものを見せてくれてどうもありがとう!!家宝にします!もう胸がいっぱい。


他の緑にする布の工程は、明日へ持ち越し。今日はここまで。お家へ帰りましょう。できたよー。と見せる。写真とれなかったけど、お母さんもまた素敵な笑顔なんだ。

あれ?奥さん何やってるの!?そ、それは私が見たいと思ってたものじゃないの!

という事で感動はまだまだ続く。