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小さなまちのアートイベント

2018.03.13 15:15

tentline(テントライン)

水口 裕之


私が住んでいる葉山町で例年ゴールデンウィーク前後の春の最も良い季節(今年は2018/4/21〜5/13)に開催されている「葉山芸術祭」が今年も盛り上がっています。地方発のアートイベントの先駆けともいえるこの葉山芸術祭は今年でもう第26回目だそうで、他の地域の芸術祭との大きな違いはプロでもアマでも誰でも参加できてしまう”ゆるさ”にあるように思います。葉山町という海と山に恵まれたこの小さなまち(人口3.3万人)には自然志向の人の他、クリエイティブ、文化的な人が集まりやすいような土壌もあり、そういう住民や町を訪れる人に支えられてこのイベントは長年続いているように思います。

かくいう私も昨年横浜より住まい、アトリエとも葉山町に移転して早速この葉山芸術祭に参加させて頂きました。私のような建築家以外にも参加されている方にはアーティストやクラフト、アパレル作家、編集者、料理研究家など自宅で創作活動を行っている方がとても多く、この時期にオープンとなる自宅やアトリエなどの創作現場を興味津々で見させて頂くのですが、参加者もお互いに交流をはかれる良い機会ともなりました。

今年もアトリエの土間を開放してこの葉山芸術祭に参加していますが、昨年同様のアート作品の展示(2018/5/3〜6)の他に今年は建築家ならではの提案として、葉山町とお隣の逗子市の建築家とのチームを組んでこの地域における家づくり、まちづくりに関する様々な提案を行っています。私の提案では「葉山 #CASE STUDY HOUSE」と称して葉山のある住宅団地の敷地をモデルとしたゆとりある大きな敷地における葉山らしい住まい方の提案を新しく作成した4つの模型とともに展示します(当アトリエでは2018/5/12〜13展示)。ぜひお越し頂いてご意見など頂ければと思います。