思い出づくりとコストダウン
2019.12.09 15:15
tentline(テントライン)
松井 理美子
床に敷くフローリングや選ぶとき、建材メーカーと呼ばれる専門の会社の商品から選ぶことが通常です。そういった建材メーカーのフローリングは、ばらつきが少なく横に並べた時に板と板の間に隙間があかないように加工されています。なので、同じ樹種の加工されていない木板より金額が高いのは当然です。
反りや節や色味といった「品質のばらつきが気にならない」場合=「素材の個性を活かす」場合、選択範囲が広がります。その場合によく使わるものが工事現場の足場板に使われる杉板です。足場板用にカットされている新品もありますし、工事現場で実際に使われた古材もあります。サイズは、巾20センチ・厚み3.6センチ、長さ2~4メートルです。厚さを半分にした1.8センチのものや更に薄くしたものもありますが、薄くなるにつれ反りや割れの発生が多くなります。
新品の足場材を使う場合は、表面のざらつきやササクレをヤスリで滑らかにし、長さを調整する必要があります。この作業をお施主様がDIYすることによりその空間への愛着が湧き、家族や友達と楽しむことが出来れば思い出づくりになります。そしてコストダウンにもつながります。
工事現場で使われていた古材の足場板ですと表面を滑らかにする作業は不要ですが、灰色に経年変化していて傷やペンキがついていることが多いです。その汚れや古さを「アジ」=「風合い」としてとらえると、新品にはない雰囲気をつくることができるので、よりラフな雰囲気を求める方にはお勧めです。
足場板の長さを調整し敷く
完 成