【決起集会7】第10話「因縁・オブ・キョードー」
「せっかく集まるなら決起集会の様子を残したいなあ」班長福田の一言から、始まってしまった日記。
居酒屋で喋ってる。
基本どうしようもない話。
ただ、俺は頑張ってある流れに持って行こうとしてる。
劇団夏旅行の話だ。
いつもは書きたくないくて仕方ないがない決起集会の様子だが、今回は書きたい。
旅行に行ったからだ。
メンバーは、
福田(天才脚本家、天才演出家)、
佐久間(チラシ担当、もうすぐユーチューバー)、
カワラ(佐久間の相方ユーチューバー、免許取得済み)、
赤津(大学生)、
岸(大学生)。
しかし、飲んでるメンバーのうち、半数が今回の夏旅行関係だからなかなかむずい。
コロナの話題から、劇団夏旅行の話題に持って行こうとするも、不発。
この場では、コロナビールの話になってしまう。
話題を昼夜の気温に変え、少し強引ではあるが、来週の稽古の話を自ら切り出す。
俺「来週、俺たち稽‥」
赤津「来週、部活で集まるかもしれないんですけど!」
遮られた。
元々いた部活の話なので、無理やり劇団夏旅行の話題に戻すわけには行かない。
どうやら、学校の方針が二転三転しているらしい。
いつ部活が再開できるかわからないのは、とても可哀想。
すると話題はコロナへ。今度こそこっちに持っていきたい。
心の中で一句読む。
「今度こそ、発動するよ、プランA(コロナ→演劇自粛→横浜の稽古場→夏旅行)」。
しかし、話題はコロナビールへ。
旅行後の疲れで、会話がループし始めているらしい。
この世界線から抜けるためには、コロナビールから別の内容に移らないといけない。
俺はプランC(一旦、絶対に広がらない話題で小休止してから、一気に夏旅行に持っていく作戦)を実行した。
俺は白飯を食ってシャウトした。
「ご飯おいしい!」
静まる、烏合の衆。これで一気に責められると思ったら‥‥
男たちがごはんに群がる群がる。
おい小鳥たち、ただのホワイトライスじゃないか?
何をそんなに群がる必要がある?
「鶏皮と合う」ってバカじゃないのか?
まあ合うだろうけど、鶏皮はビールだろ?
(福田、ビールを飲む)ほらやっぱりビールじゃないか。
(他のメンバーもビールを飲む)「やっぱりビールっすね」
‥って当たり前のことを言うんじゃない。
すると緊急事態発生。
ビールが小鳥たちの脳内を刺激して、コロナビールが発動してしまった。
俺は不覚にも新路線(ビール→コロナビール)を開通させてしまった。
すると佐久間氏が「何回同じ話するんだよ(微笑)」。
で、静寂。
チャンスだZE!すかさず、放つ弾丸、欠かさず、話す劇団!についての話!
俺「劇団夏旅行でまた飲みたいな。」
佐久間氏「ええ?あ、はい‥」
旅行の様子は特別編で!