市の保健給食課の担当者と面談をさせてもらいました
4月6日、かねてからお願いしていた保健給食課の担当者さんとの面談をさせてもらいましたので、その内容をご報告します。保健給食課の方々は、現行給食の喫食率上昇という課題に実直に取り組んでいらっしゃること、方式の転換や喫食時間の調整などは、保健給食課の方々のお考えで変えられるものではなく難しい課題であることがよくわかりました。30分という短い時間でしたが、この時期にお話をさせてくださったことに心より感謝申し上げます。
なお、この面談は緊急事態宣言発令前であり、会議室のドアを開けるなど感染対策を行ったうえで開催しました。
普段の喫食時間や、試食会での時間の調整は各学校の校長の判断によるもの
やっぱり給食の時間が短いと、けっこうな量があるのを食べきるのが難しいと思うので、中学生は本当に忙しい時間を過ごしているので、お昼の時間を現状長いといえる時間ではありませんので、短いながらも食べられるような工夫は考えていかなければいけないなと思っています。
S:「短い時間を5分でも長くする」という工夫はされないのですか?
保:学校には、給食の時間が足りないという意見があがっている、ということは伝えています。ただ、中学生も授業の終わる時間は決まっているので、学校もなんとか捻出しようという工夫はやってくれていると思うんですが、かなりいっぱいいっぱいで厳しいという話は聞いています。
S:(時程の比較の資料を見せながら)町田市では武藏岡中が、親子方式で給食をやっています。時程をみると、給食の時間もとっていて、昼休みもあって、授業もやっているんですよね。これと同じような時程にすることは難しいのですか?
S:わかりました。次に、試食会後のアンケートについて、自由記述欄はどのような内容があったか、また、その公開はどのように行う予定かを教えてください。
S:自由記述欄は、同じような内容はまとめるのですか?
保:長いものをそのまま載せるとわかりづらい部分がありますので、似たようなことを言っているものは分類してまとめて集計し、件数表記をします。
デリバリー給食を食べてくれている人の不満解消が最優先。他の方式については考えていない
S:市議会定例会にて、「温かいものの提供、量の調整、クラス前までの配膳、について他市事例を参考にして検討する」という話がありました。デリバリー方式以外の自治体については参考にする予定はありますか? また、文教社会常任委員会や各会派の他自治体視察の報告は、参考にされているのでしょうか?
私たちは、いま提供しているデリバリー給食を食べてくださっている方々がいらっしゃいますので、改善もしなくていいということにはならないと思っています。食べている人たちが不満に思っていることを改善しなければ、新たに食べようという人もなかなか増えていかないのかなと思っていますので、先の話よりも、私たちはもっと手前の時点でまだやらなければならないことが残されていると思っています。
今はコロナの影響で外に出ることは難しいですが、例えば伊勢原市や寝屋川市など、デリバリーの中でも最近ではちょっと変わった方法を取り入れているところに行ってみたいと考えます。
S:寝屋川市は、デリバリー方式でも「食缶方式」でのデリバリーに切り替えたわけですけれど、そういった事例も参考にされていく予定ですか?
保:そうですね。寝屋川市では一部食缶方式でやっていると聞いていますので、そういう方法も町田で可能なのかどうか、調べる必要があるかなとは考えています。
親子方式で見積もりを出すことも、実現も難しいと考えている
S:最後に、自校方式の見積もりの明細はどうなっているか。また、センターでも見積もりを出しているなら、明細はあるかを教えてください。
現在の給食を改善し、「選択制なのに食べたいと思っている人が食べられない」状況の改善をめざす
S:市議会での保健給食課長様のご答弁で、「お弁当持参への不満はあがっていないので弁当併用外注方式で問題ない」というような話があったんですが、不満を上げられないご家庭のお子さんや、就学援助費を受けていて給食を無料で頼めるお子さんでも3割くらいしか頼んでいない状況があって、きちんとした昼食を食べられていない状況があるのではないかと危惧しています。そういう生徒さんに対して保健給食課さんのほうでは、どのように取り組もうと考えていらっしゃいますか?
保:少しでも給食の利用者が増えて、食べたい方が安心して食べれる状況にしないと、と思っています。選択制でやっている意味においては、頼むのに壁があって頼めないというのはよくないので。こちらもPRも含めてですが、課題に挙げられているような「温かいものの提供・量の調整・クラス前までの配膳」などの要望についても、できる方法がないかを検討したうえで、食べたいと思っている人が少なくとも食べられるようにすることが大事だと思っています。そのうえで、やっぱりお弁当がいいと言ってる人を引きとめるものではないと思ってはいます。
S:小学校がそうですよね。お弁当を持ってきている子がいますよね。40~50人くらい。
保:はい。まず課題としてあがっている部分を、検討や研究を重ねて、改善をしていきたいと。そのうえで、心おきなく頼めるようになれば、就学援助のご家庭もつらい思いをしないで食べられるようになると思います。
このあと「心おきなく頼めるようになる道のりの目安をいつまでと考えているのか」をお尋ねしましたが、残念ながら時間切れとなりました。
お隣の相模原市では、「相模原の学校給食をよくする会」さんと担当課さんとで年に数回このような機会を設けていらっしゃるということなので、私たちも遠くないうちに再度伺いたいと考えます。対応してくださったご担当者の方、お忙しい中ありがとうございました。