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市販の消毒の種類について

2020.04.21 08:10

日本で消毒に指定されているものとして「エタノール」が最有力として挙げられます。しかし売り切れ続出で、代用品としていろいろな種類の名前がネット上に出てきています。以下に簡単にまとめました


①エタノール(アルコールの一種)

・70vol%が最も殺菌効果が高いとされていましたが、最近では60~95vol%の範囲で殺菌効果に差はないといわれています→「無水エタノール」を「精製水」で薄めたり、70度数以上のお酒で代用も可能となりました。

・商品としては「70vol%の消毒用エタノール」「アルコール含有の除菌シート」「アルコール含有のそうじ用品」などに含まれます。


②次亜塩素酸水(電解水)=アルコールより強力とも言われ、人体への影響少ない

・食品加工の時に殺菌・洗浄の用途で使われる食品添加物。

・有効塩素濃度10~80ppm。

・「次亜塩素酸水」として販売されています。


③次亜塩素酸ナトリウム=濃度によっては、刺激など人体への影響が危惧される。

・上下水道やプールなどに使用。

・「混ぜるな危険」のものと混ぜると毒ガスが発生。金属などを拭くと腐食がおこる。

・厚生省が殺菌効果として「物を拭くとき」に推奨している。

・洗濯、キッチン、ほ乳瓶の殺菌商品や、漂白剤に含まれます。

・首から下げるタイプの除菌剤、置くだけで空間除菌できるタイプのもの。

・ハイターを薄めて作ることもできますが、濃度や使い方に気を付けて下さい。


④二酸化塩素=アルコールや次亜塩素酸よりも殺菌効果が高く、人体への影響も少ない

・WHOにおいて殺菌消毒性、安全性が認められている(アメリカ・ドイツでは最も一般的)。

・日本では小麦粉処理など「食品添加物」などに使用されています。

・「二酸化塩素含有のスプレー」として販売されています。


④ベンザルニコウム塩化物=美容室や医療機関の手指消毒として使用

・エタノールと共に、美容室での手指消毒液としてずっと使われている

・コンタクトレンズの防腐剤としても使用。

・アルコールフリーの「ハンドジェル」「ウェットシート」「体拭き」「ファブリーズ」などに含まれる。


⑤界面活性剤=一般的な台所用洗剤など

・SARSの時にもSARSコロナウイルスの消毒に有効だった。



現状エタノールを含め、上記の成分の入った商品が売れています。理屈で言うと有効であるという実証データはありますが「新型コロナウイルスに有効」であるという検証は日本ではできていません。


厚生省のHPに以下の文面があります。

『ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、ドアの取っ手やノブ、ベッド柵ウイルスがついている可能性はあります。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。清掃は、市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。』  

『手洗いは、たとえ流水だけであったとしても、ウイルスを流すことができるため有効ですし、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので、更に有効です。』

厚生省のサイトより抜粋


という事で

〇手指消毒は水で洗い流すか、石鹸、エタノールで殺菌。

〇物に対しては上記の成分は、ほぼ有効だと僕は考えています。

〇SARSの時にも、既に有効だと検証されているものばかりです。

〇③④について空間除菌商品がありますが、厚生省も産業省も空間除菌についての有効性は認めていません。


追記

②④⑤について経済産業省が「新型コロナウイルス」に有効かどうか検証を始める。5月中旬には有効性が確認されるという事です。認められれば、市販されている洗剤や石けんなど、ほぼ全ての商品で代用できますね。