受注が決まる!喜ばれる!大規模リフォームの教科書Vol.15 最終回
vol.15【商談前】
荷物や不用品に対するサービスを用意しよう
リフォームにつきまとう荷物と不用品の問題
大規模リフォームを考えるお客様には、リフォーム工事そのもの以外にも、大変重要な問題があります。それは、皆さまもご存知の通り、「荷物と不用品」についてです。
大規模リフォームとなると、多くの荷物をどうするのかという問題が必ずと言ってよいほどつきまといます。もちろん、中古物件を購入したとか、親が所有している空き家に移り住むなどの場合は、工事場所に荷物が無いのですぐさま問題にはならないように思われますが、それでも、現状住んでいる家の中には荷物がたくさんあるはずなので、やはり多くの方がお悩みになる問題です。
また、リフォームの際にいらないものは捨ててしまおうと思うお客様も多くおられます。つまり不用品です。しかし、この不用品は簡単に捨てられるものばかりではないんですよね。大きなタンスやベッド、電化製品、また、大量の衣類関係など、自分で捨てるとなると、かなり大変なことになります。というのも、行政に言っても、数量が限られていたり、指定の場所まで運ばないといけなかったりと、お客様ご自身でしようと思うと結構な労力がかかってしまいます。しかし、実際ほとんどのお客様は大規模リフォームを行うときには、荷物や廃材をご自身で、なんとかしておられるんです。本当に大変なことであるのは簡単に想像できますよね。
荷物や不用品に対して会社としてサービスを作る
だからこそ、荷物と不用品に対して、会社としてのサービスを用意してあげておくととても喜ばれます。例えば、工事中は一時的に自社で荷物を預かる、または、預かりサービスをしている会社を紹介する、さらに、生活廃材についても一定量は自社で処分したり、または生活廃材業者を紹介する、などです。
もちろん、費用をおまけしてあげるのが一番良いですが、荷物預かりや生活廃材の業者を紹介するだけでもお客様はとても助かるはずです。なぜなら、お客様自身でこれらの業者を探すのは、とても難しいからです。特に、年配の人であれば、ものすごく助かるサービスになるはずです。もし、あなたの会社にそういったサービスが今無い場合は、ぜひ検討してみることをおすすめします。
但し、注意点があります。それは、思い出の品の取り扱いです。例えば、アルバムや形見などは、その人にとってはすごく価値の高いものになります。
荷物預かりする会社では保険に入っていることが大切ですが、一般的な価値に対しての保険になるため、万が一の紛失や破損などの際にお客様のご意思と保険にギャップが出てしまう事も考えられます。ですので、荷物預かりについては、貴重品や液体のものなどはもちろんですが、思い出の品などを含めて預かることが出来ないものはあらかじめリストアップしておきましょう。
実際に、これらに対して何かしらのサービスを用意している会社は少ないのではないかと思います。営業的にも有効に働きますので、会社としてのサービスを用意することで損することはないのではないでしょうか。ぜひ、お試しください。
~POINT~
1 工事中は一時的に自社で荷物を預かる、または、預かりサービスをしている会社を紹介する、さらに生活廃材についても一定量は自社で処分を引き受けたり、生活廃材業者を紹介するなど、お客様の荷物や不用品をどうしていくかのサービスを会社として準備しておこう。
2 荷物預かりサービスについては、万が一の紛失や破損のおそれもあるので、貴重品や液体はもちろん、お客様の思い出の品など(アルバムや形見など)預かることが出来ないものは、あらかじめリストアップしておこう。
リフォームコンパス運営会社 アイコンパス(株)代表 西尾 肇
ゼネコンに勤務後、住友不動産(株)新築そっくりさんに約14年従事し、個人成績全国1位を数度獲得、また運営する営業所でも全国1位を獲得するなど継続してトップセールスの実績を持つ。独立後は大規模リフォーム専門の会社紹介サイト『リフォームコンパス』を運営。大規模リフォーム検討する、一般ユーザーに、会社だけでなく経験が多く役職ある人を担当者に指名して紹介する仕組みを作る。その他、セミナーや研修講師を年100回以上実施、コンサルも行う。