【防災】ピンチに強い人づくりを!JCI対談より
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により連日感染情報や予防対策の報道であふれています。コロナウイルスのニュースが目についてしまいますが、4月14日で熊本地震からちょうど4年です。忘れてはならない災害。今、家にいる時間が長いからこそ、家族で防災を考える時だと思います。
今回は、日本青年会議所(以下JCI)の会頭とアルピニストの野口健さんが、防災について対談しましたので、その対談に基づき防災について私たちが考えられることをまとめました。
・年々拡大する災害規模
地震大国という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、その名の通り 100年間でマグニチュード7以上の大地震の約10%は日本で発生しています。さらに、最近では地球温暖化の影響により、大型台風やゲリラ豪雨など毎年のように災害が日本で起きています。
・被災地の復興とは...
復興とは、地域の人々が自立しその地域が活力を取り戻すことだと考えられています。
ひとつの地域の災害は、日本全体の問題として考え、日本全体を強くする。国家がピンチの時こそ、国家経済を立て直す機会と...。
被災者の暮らしを発災前の状態にどれだけ近づけるか。 大事なのは、生きる希望を持ってもらうこと。 それが被災地の復興につながります。
・日本における防災の課題
みなさんは、現状の防災の課題として何か思いつきますか?個人での防災はしていても、それ以上は...という方も多いのではないでしょうか。
1.訓練や防災教育の取り組み
災害が起こる度に必要だなと感じるのが避難訓練や防災教育など...。実は、訓練や教育は地域格差があります。やはり実際に災害を経験している地域と未経験の地域では、具体的な優先順位や判断ができず戸惑いの声もあがっているそうです。
お住まいの地域でも市町村が避難訓練など運営されているかと思いますが、政府が明確なルールを作ることによって全国統一された防災ができるのでは...と対談では語られています。
2.支援する優先順位
みなさんは、"インクルーシブ防災"という言葉を聞いたことがありますか?"インクルーシブ防災"とは、「障害者や高齢者などを含むありとあらゆる人の命を支える」ということです。
支援すべき対象の優先順位が明確にされていないことによって、東日本大震災では要介護支援高齢者や障害者の死亡率は健常者の約2倍だったといわれています。また、災害自体で亡くなるよりも、避難生活で命を落とすケースも多いそうです。
このようなケースを減らすには、法整備を行い民間と力を合わせるべきと対談では考えられています。
・支援内容
実際にJCIと野口さんが防災についてどのような支援をしていらっしゃるのかを具体的にご紹介します。私たちが災害に備えられるヒントがたくさん隠されていました!
1.アルピニスト野口健さんの支援
ご自身の経験を生かし、被災地でのテント村の運営をされています。
被災地で避難生活をされている方は、体育館や避難所で多くの方が同じ場所で生活を送らなければなりません。なかには、プライバシー保護のために車中泊をする方も多いそう。
テント村のメリットは、プライバシーが確保され、車中泊で危惧されるエコノミー症候群を回避することができます。
デメリットも然り、テントには空調がなく支援者の目が行き届かない場合もあるため高齢者にはテントよりもアリーナの方が良い場合もあります。
2.JCIの支援
被災者に寄り添った細やかな配慮をするために、LINEグループを活用し災害発生時には被災者が本当に求めているニーズに応えられるようにしています。
被災者がよろこぶ支援が分かれば、ボランティアに自信を持って取り組むことができます。
発想を広げることが、最大限の支援につながるのではないでしょうか...。
・JCIの強み
全国のメンバーそれぞれが仕事の強みを活かし、ネットワークで災害支援することができる。それがJCIの強みです。具体的にどのような支援をされているか、詳しくご紹介します。
・災害に強い国づくりは、ピンチに強いヒトづくりから
もし、私たちの住む地域で災害が起こったら...自分の命を守るのは自分自身です。日頃から防災への意識を高め、生き抜く力をつけることによってピンチに強い"ヒト"になれるのではないでしょうか...。
現在は、新型コロナウイルスという目に見えない敵と全世界が戦っています。防災に加え、このピンチを乗り越え強いヒトになりましょう。
最後になりますが、
私たちNPO法人こどもトリニティネットでは、2017年から子育て世代に特化した防災事業を行っています。
ただ、知識を学ぶ場を提供するだけでなく、そこから実践して備える、"ボウサイ"を楽しく身近に...。をキーワードとして今後も取り組んでいきます!
また災害時・災害後にはbuild back better(ビルドバックベター:災害前より良くしていく)を前提としてオール岐阜で動けるよう活動を通じて発信していきます。