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#小野盛司 - #ベーシックインカム X #JOD の提案

2020.04.16 06:44

「facebook friend 小野盛司」先生の「ココログ」様よりシェア、掲載。ありがとうございます。感謝です。

まず「僕の意見」

これからの「新しい働き方改革」として、「シンギュラリティの時代」において「芸術性」の必要とされる職業、「クリエイティブな人」が活躍していく社会が到来するように思います。

「ライブ配信」や「TikTok」や「WEAR」や「インスタグラム」などなど。


そのための「社会保障」が重要になってくると思います。


そのための「ジョブオンデマンド」と「ベーシックインカム」の融合した「ハイブリッド」な「経済政策」を提案したいです。


「プロデューサー」「アイドル」「ジャニーズ」「AKB48」「ハロープロジェクト」「アーティスト」「ロックミュージック」「ダンサー」「映画」「漫画」「アニメ」「お笑い」「アスリート」「エンターテインメント」「プロレス」「格闘技」「武道」「伝統芸術」「クールジャパン」などのコンテンツが「サバイブ」していくと思われます。


「アカルイミライ」が待ってるかもしれないですね。😊😊😊😊😊。


2018年9月21日 (金)

ベーシックインカムより優れたJOD(Job-on-Demand)(No.320)

最近ベーシックインカムの議論が頻繁に交わされるようになった。AI/ロボットが雇用を奪ったときの経済システムについて検討しなければならない時期が来たと感じているからであろう。しかし、ベーシックインカムには様々な問題がある。第1は巨額の財源が必要となることだ。例えば国民全員に毎月1万円を配るだけで、年間14.4兆円の財源が必要となる。これを増税で賄うとすれば、例えば消費税率を数%も上げる大増税となる。生活困窮者にとっては月1万円では生活できないし、富裕層にとっては、そんなカネはもらっても余り意味が無いと感じるだろう。例えば消費増税で賄った場合、貧困層からカネを巻き上げ、富裕層にばらまく形となり批判は免れない。もし生活するに十分なカネを全員に配ることができたとしても、国民が労働意欲を失うのではないか、あるいは暇をもてあますのではないか。働くことに生き甲斐を見出していた人たちを失望させるのではないかなど、様々な問題が発生してくる。

この代替案として筆者はJOD(Job-on-Demand)を提案している。これは以下の拙書で紹介した。

『労働はロボットに、人間は貴族に ロボット ウイズ アス』小野盛司(2005)

筆者が提案するのは、国民全員に同額のカネを配るのでなく、各人がどのような仕事に生きがいを感じるのかを調べ、それが実現できるように国が後押しをするということだ。もちろん「いっぱいカネを稼ぎたいから医者になりたい」という人も多い。国民全員を金持ちにするのは無理だ。なぜなら金持ちか金持ちでないかは相対的なものであるのだから。未来社会では供給力は格段に拡大していると考えられるから、それなりに誰もが今より金持ちになっており、価値観は現在よりかなり変わっていると思われる。生活に必要なものの大部分は誰でも入手可能になっているはずだから。

未来社会で人はどのような職業を選びたがるだろうか。例えば

作家、タレント、小説家、俳優、評論家、記者、料理人、デザイナー、科学者、研究者、発明家、歌手、カメラマン、芸術家、陶芸家、園芸家、棋士、落語家、野球やサッカーの選手

などがあるかもしれない。例えば歌手になりたいという人が多数いたとしよう。現在では歌手で生計を立てることが出来る人はほんの一握りしかいないが、JODでは国が強くサポートする。余程歌が上手くないと、リサイタルでも聴衆が来てくれないだろうが、それでもうまくアレンジして歌う場所を提供する。採算を度外視すれば結構できるだろう。下手でも公務員として雇ってやり生活に困らないほどの給料を出してやればよい。そしてヒット曲を連発する歌手には給料を高くするとか、スポンサー契約等様々な副収入を許す。公務員であっても副業禁止などの制限は一切かけないので、天井知らずの収入が許される。

筆者は半世紀近く前になるのだが西ドイツに暮らしていた。当時多くの日本人音楽家と西ドイツで出会った。日本と違い、西ドイツでは音楽家に対する国の支援があり生計を立てていけるのだと言っていた。オペラなど入場料も随分安かった。JODでは様々な分野で国が支援をしていけばよいのだ。国民の人生を充実したものにするにはそれがなにより大切だ。

医者になりたいという希望者が多いかもしれない。この時代医者が金持ちとは限らない。人間の医者よりAI/ロボットの方が正確な診断が可能になっている可能性があるからだ。医学の研究で膨大な論文が発表されており、人間は最新の研究論文まで含めて全部読んで理解するのは無理だ。しかも個人カルテが電子化されその人の病歴、検査結果、治療履歴、個々の薬の効き具合、アレルギー反応等膨大な情報が記録されており、それらをすべて考慮に入れて治療方針を決定するとなると、人間の医者よりAI/ロボットの方がずっと優れているということになっているだろう。そうであれば医者とて、それほどの高給が稼げる職業ではなくなっている可能性がある。今だと大病院では長時間待たされた後、診察で医師と話せるのはほんの短い時間で誤診も多い。未来の医療では、人工知能がまず自宅で詳しい説明を聞く。簡単な検査も自宅でできるようになる。そこで薬を処方して終わる場合もあれば、その診察を踏まえて病院で診察を受けることもある。医師は補助的な役割の事が多くなるからそれほど金持ちにならないのではないか。

JODが優れているのは、最初は小規模にスタートし、次第に規模を拡大することが可能なことだ。ベーシックインカムの場合は少額の配布でも巨額の財源が必要となる。それは貧乏な人も裕福な人も全員にそして一律にお金を配ろうとするからである。JODの場合は失業者が増えてきたらその人達がどんな職業に就きたいかを聞いて対応すればよく、はるかに少ない人数を相手にした対策なのではるかに少ない財源で大きな効果がある。そして段階的に適用範囲を拡大して行けば良い。

特にやりたい仕事はないような人、何をすればよいのか自分では分からない人は国で仕事を提案すればよい。未来社会ではAIの進歩が決定的に重要になるし、そのためにはビッグデータが欠かせない。そのための生活モニターになってもらい生活を快適にするためのあらゆる種類のアンケートに答えてもらえばよい。政府の政策に対する意見、各テレビ番組の感想、日常使っている器具、自宅の住み心地等あらゆる質問をネット経由で答えてもらう。このような人に対して公務員として給料を払う。これなら寝たきり老人でも仕事ができる。公務員として雇うのはどこまでかと言えば必要に応じてということでそれがJODの意味である。AI/ロボットがどこまで人の雇用を奪うのかに応じてその規模を決めれば良い。


『ベーシックインカムより優れたJOD(Job-on-Demand)①』小野盛司 AJER2018.10.1(3)


「資本主義社会」から「解放主義社会」へ(No.364)

AIの発展で進化するベーシックインカム論

小野盛司著

著者紹介

小野盛司(おの せいじ)

1974年東大大学院博士課程卒、理学博士。

1974年~1984年カリフォルニア大学、パリ大学、CERN等にて、素粒子論の研究と教育を行う。ウィーン大学教授資格試験審査員。1984年帰国し東大理学部に属しながら東大英数理教室を設立、代表取締役となる、日本経済復活の会会長、1998年と1999年の教育映像祭において優秀作品賞受賞。著書『人間の行動と進化論』(東大英数理教室)、『政府貨幣発行で日本経済が甦る』(ナビ出版)、『これでいける日本経済復活論』(ナビ出版)、『ロボットウイズアス』(ナビ出版)、『日本はここまで貧乏になった』(ナビ出版)、『お金がなければ刷りなさい』(ナビ出版)中村慶一郎との共著

目次

はじめに

第1章 AI/ロボットに雇用が奪われたらどうするか

1-1 ベーシックインカムの問題点

1-2 ナウル共和国はベーシックインカムで破綻した

1-3 レント(不労所得)収入に依存し過ぎる国は衰退する

1-4 ロボット税の問題点

第2章 AI/ロボットの発展過程での課題

2-1 人手不足を解消するためにAI/ロボットを活用するには

2-2 今すぐ生活困窮者を救う方法

第3章 破綻している日本の財政・金融制度

3-1 日本は1982年から財政非常事態だった??

3-2 日本の国の借金は130年間で500万倍になった

3-3 江戸時代の経済を発展させた通貨増発

3-4 国の借金は家計に例えるとローン残高は5379万円??

3-5 見習うべきは中国の財政・金融制度

3-6 政府・日銀もAI化せよ

第4章 解放主義社会に向けて今何をすべきか

4-1 外国人単純労働者を大量に入れるのは間違い

4-2 最低賃金を引き上げよ

4-3 大規模農業が可能になるよう農地を国が買い上げよ。

4-4 薬の調剤を自動化せよ。

4-5 教育のAI化は如何に進めるべきか

4-6 不動産業など情報提供が仕事である場合、インターネットとAI/ロボットで代替する。

4-7 国を挙げて日本語が理解できるAIを開発せよ。

4-8 中古住宅をもっと積極的に活用せよ。

4-9 まずは電子国家エストニアに学べ

第5章 解放主義社会

  5-1 解放主義社会とは

5-2 解放主義社会では家事、育児も職業として認める

5-3 進化論で考える人間の行動の意味

5-4 ディスクリミネーターの解放

5-5 善悪の基準

5-6 ロボットの反乱はあるのか

5-7 ロボットに善悪を教えるには

5-8 ロボットのための法律は、どこが違うか

第6章 未来社会の経済

6-1 一人の資本家が全企業を所有した社会

6-2 未来社会が民主的であるには政府の通貨発行権行使が必須

6-3 無制限供給社会

6-4 準無制限供給社会

6-5「労働はロボットに、人間は貴族に」が実現する経済制度とは

6-5-1 シナリオ1 軽い税率

6-5-2 シナリオ2 重税国家

6-5-3 シナリオ3 無税国家

第7章 解放主義社会では社会保険料もタダ

第8章 幸福とは何か

『ベーシックインカムで日本経済が蘇る(前半)』小野盛司 AJER2019.11.25(3)