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美香ヨガ&ピラティス 東大阪

心に寄り添うヨガの教え~アパリグラハ~

2020.04.17 09:54

みなさん、お元気ですか?


ヨガ哲学、こちらのブログでもアメブロでも

どうやら好評をいただいているようです。

(反応を見るとそんな感じ。( ´∀` ))

さて、今回のヨガ哲学は、「ヤマ」の中の「アパリグラハ」についてです。



まずは「ヤマ」の説明からです。



ヨガには、「行動の教え」があります。


「ヤマ」と「ニヤマ」です。


そのうち、

Yama(ヤマ)は

他人や物に対して守るべき行動で、5つあります。


•Ahimsa(アヒムサ):非暴力。

•Satya(サティヤ):誠実であること。嘘をつかない。

•Asteya(アステーヤ):盗まない。必要以上の物を取らない。

•Brahmacharya(ブラーマチャリヤ):欲に溺れない。精神的、肉体的な全ての快楽を求めない

•Aparigraha(アパリグラハ):物質欲にとらわれない、貪欲にならない。



これまでは上の4つ、「アヒムサ」「サティア」「アステーヤ」「ブラーマチャリヤ」

について順番に書きました♡


今回は、最後5つ目の

「Aparigraha(アパリグラハ):物質欲にとらわれない、貪欲にならない。」


についてです。



このアパ・・・


アパなんとか・・・



え~と。


アパホテル!!!



ちがう!


えーと、

アパリグラハ!!!!!



正解!!!(´∀`)



アパリグラハも意味が深いのでございます。



「アパリグラハ」とは、

「不貪」、つまり、「貪らない」ということです。



「貪り」とは

「程度を超えて欲に溺れてしまうこと」です。



一度では満足できず、

「さらにもっと」と追い求めてしまう気持ちは、


瞑想的な気持ち、「心の穏やかさ」からは

かけ離れてしまいます。



また、

その欲の対象となっている物、出来事は、


執着の心が生まれて

そこに気をとられてしまいます。



私が「アパリグラハ」で印象に残っているのは、

ヨガの先生が哲学の授業の時にしてくれたお話でした。

このお話を皆さんにご紹介します♪



その先生は

ヨガティーチャーになる前、

企業に勤めていました。


先生は働いたお金で

念願の高級時計を買いました。


先生は嬉しくて


仕事の時はその時計をいつも身に着け、


ワイシャツの裾をわざと同僚の前でめくり、


頭の後ろに腕をまわしてみたりして、

自慢の時計が見えるようにしていたそうです('ω')ノ


時計に傷がつかないよう

腕の仕草には気をつけたり、


仕事の間、時計のことを

ずっと気にかけていたそうです。



・・・ずっと気になっていた。



・・・ずっと気になって仕方がない!



そして



仕事が身に入らん!!!


疲れる!!!


・・・と


ついに先生は

その時計は手放し、


超安い時計を買って

ホッとしたそうです。



な~るほど。。。。

と、そのお話を聞いて思いました。



瞑想どころでは、

心の静寂どころではなくなるわけですね。



仕事にも影響が出たり、とか、

時間も浪費してしまってるのだな・・・



その先生は

話の締めくくりに


こう言いました。


「時計は時間を確認するためのものです。」

名言だな・・・



オシャレ心や

自分へのご褒美も

欲しいものですよね。


先生は、本来なら

欲しかった時計を手に入れたことで


そこに

ステイタスや

オシャレ心も

満足できたはずです。


けど、

所持することで

心の幸せが「満たされる」はずが


「満たされていない」。



ヨガはこの練習です。


瞑想や、アーサナ(ポーズ)は

今あることを感じること。


ここに「ある」のは自分デス。


ヨガのポーズで「自分にもっと」を求めていないか?


充分足りているではないか。


足りていないなら、何が足りない?


得たならそれで自分は満足になれるか?


満たされれば次の欲を求めるのではないか?


などなど、

自分と向き合う時間です。



という私も

ついつい、


「あのポーズができない」

「もう少しこうなれれば」と


ヨガの本来の目的から

かけ離れた欲を追い求め


ムリをしてしまうことがあります。



ふぃ~、

マットの上が

自分の鏡でございます(;'∀')



さて。



これで5つの「ヤマ」シリーズが終わりました。



これらの5つの戒めは

「守らないと巡り巡って自分に来ちゃうよ~」


という優しさが根底にある教えですが、


「守ろう」とすることで

欲求があるにも関わらず、


ストイックに

行動を封じ込めていては


心が病んでしまいそうです。



戒めが心身にきたさないよう


自分と欲とのお付き合いも

バランスを保ちたいものです。


何事もシンプルに、

参りましょう♪



次のヨガ哲学は

「行動の教え」の「ニヤマ」シリーズに行きます(*^_^*)


ではまた♪