Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

松浦信孝の読書帳

23冊目 ひまのつめあわせ

2020.04.17 14:14

外出自粛で、暇をもてあましている、あなたに

これはとある一家の日常を一冊に閉じ込めた本。「ひま上手」な家族の紹介。


フリーのディレクター&イラストレーターのお母さん、写真家&社会福祉士のお父さん、お姉さんの小春さんと、妹の夏乃さん


写真日記、母作の漫画日記、子供達の制作物、父の写真エッセイ、そして、谷川俊太郎さんとのこと。


他人の一家の話である。しかし読んでて楽しい。子供が立てる母の日プラン、娘が握る小春鮨、自由なアイデアこそが日々を楽しく過ごすための秘訣だと、思い出させてくれる。


ここの家族は親が子供を庇護対象にしていない。出来ないことは助けながらも、大事なことを教わる友人 として、敬意を抱いているのが至るところから感じられる。


親馬鹿なのでは無い、本質が見えているのだと感じる。


お母さんの漫画日記の終わりに、子育てを何度でもおかわりしたい、という発言がある。本当に感性のままに、素直に楽しみ、素直に感心したんだろうな。中々言えることでは無いだろうけど。


囚われない。急がない。世間の目線とか常識とか、そういうものに縛られない自由さと強さを持った一家だ。


とんでもなくゆるく暮らしているようで、とんでもなく芯が強い、そんな家族の物語。