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四季の旅写真Gallery Annex

鉄道風景2008総括(禁煙)

2020.04.18 00:51

健康元年、禁煙した年です。米坂線や大糸線を国鉄色気動車が走る、帰りに長電に立ち寄って2000系をちょい撮り。道南や北陸では朝の寝台列車ラッシュ。常紋では、キハ183ダブルスラントでもDD51貨物の前座扱いでした。12年前の2008年は、そんな夢のような鉄道風景が各地で観られた。中でも、ラストシーズンだった米坂線が最も印象に残る鉄路です。いずれも撮っておいてよかったのお宝コレクションです。(2020/4/18編集)

古参気動車(キハ52、58)のラストシーズンということで、年初に米坂線。本格的に訪ねたのはこの時が初めて。さすがは豪雪地帯で、晴れ間なく、間断なく降り続く雪。これは参ったと思いましたが、この訪問を契機に通年で通うことになりました。(米坂線 西米沢)

大糸線では、キハ52の国鉄カラーが三両(一般色、タラコ、スカ色)健在。鉄が見える露天風呂のある平岩「朝日荘」に泊まるのは、当時は冬の恒例行事でした。ここも豪雪地帯。降っても晴れても絵になりました。(大糸線 平岩)

2月も米坂線。積雪量はさらに増し、今泉折り返しの回送DE15が豪快にラッセルするシーンが撮れました。除雪車としてラストシーズン、メモリアルな1枚となりました。(米坂線 羽前椿)

鳥取に行く機会を得て、行きは✈。商用済ませた翌朝、帰りには山陰本線経由で。まだ餘部の新橋は建設前でした。夢にまで見た旧橋梁を渡るキハ40やキハ181。運よく列車通過直前に雪が降りました。革靴で滑りそうになりながら撮った感動風景です。(山陰本線 余部)

京都駅は、北陸(湖西線)、東海道線、そして山陰本線など在来線特急が、鉄道図鑑のごとく見られる駅。なかでも山陰本線ホームは、183系特急や113系湘南色普通車が常に停車するワクワクするホームでした。(山陰本線 京都)

菜の花の踏切。「ゆる鉄」の有名撮影地として脚光を浴びる前から、私のお気に入りの場所でした。(いすみ鉄道 国吉)

春はいすみ。西畑の素晴らしい春景色と春色の汽車。(いすみ鉄道 西畑)

春の小湊といえば、月崎の桜。混雑しても、見たい撮りたい春景色でした。(小湊鉄道 月崎)

大間々の桜の花道。今ほどは混雑なく撮れました。晴れてこその春、桜と桃の共演が見事でした。(わたらせ渓谷鐡道 大間々)

2000系が現役バリバリだった長野電鉄。リンゴの花の時期を狙って訪問。桜より一回り大きめの白い花とマルーンカラーの2000系、朝日を正面に受け、美味しい1枚が撮れました。(長野電鉄 上条)

五月には臨時の快速が走った日高本線。静かな春の太平洋、波打ち際を行くリゾート列車です。日高を象徴する場所で、荒天でも絵になる景色が撮れました。まさか、こんな状態(災害による長期運休)になるなんて、、。(日高本線 厚賀)

ひたちなか海浜鉄道誕生。鉄道がつながって安堵の春。国宝級のキハ20系たちもいつもの春のように元気に走ってくれました。(茨城交通改めひたちなか海浜鉄道 金上)


金曜夜、茨城で友人Gさんの車に乗せてもらい早朝米沢に到着。田んぼでは蛙の大合唱。五月半ば、新緑の季節を迎えた東北は、眩い春の緑。この背景にもっともマッチしたのは、キハ40タラコたちでした。(米坂線 羽前沼沢)

6月も米坂線。天気は生憎の小雨模様でしたが、しっとりと夏の緑の中を走るキハ52。地味な存在だった新潟色ですが、時代と当地を象徴するカラーのキハ52であり、国鉄色より貴重な記録になったと思います。(米坂線 羽前沼沢)

ようやく登れた俯瞰場所。熊鈴必携の撮影地でしたが、熊さん逃げ出すほどの大勢の同好の皆さん。当時一番人気の国鉄急行色コンビの快速べにばなが峠を降る。まるで写真を撮るために敷かれたような線路の曲線美でした。(米坂線 羽前沼沢)

7月も米坂線。土曜早朝の山形新幹線に乗り米沢の「α1」に泊まって2日間撮影するパターンがすっかり定着。置賜の田園地帯では、蓮の花が咲き始めました。(米坂線 犬川)

8月も米坂線。毎回初めての季節でどんな表情を見せるのか楽しみでした。手ノ子の旧道は甘い香りに包まれ、思いがけず山百合の大群生。国鉄色キハ52と会心のコラボが撮れました。(米坂線 手ノ子)

当時の米坂線は運用が公開されていたような気がします。ゆえに、これは狙って撮った国鉄色キハ52同士の交換だったと思います。(米坂線 越後金丸)

真夏の北海道。今ほど頻繁ではありませんが、季節の節目でリフレッシュ旅をしていました。降りる空港によって最初に撮るシーンの定番がありますが、旭川空港を降りた場合は北美瑛駅です。旅の始まりに、素敵なくじら雲が撮れました。(富良野線 北美瑛)

ダブルスラントは当たり前だった特急オホーツク、夏の緑を行く。当時は、白滝が付く駅がまだ4駅ありました。(石北本線 下白滝)

雨上がりの風景。秋雨の中、9月の米坂線。夕暮れ時に天気は急回復。何度か訪ねたご褒美のような素敵な写真が撮れました。(米坂線 萩生)

2008年の米坂線は、(私を含め)多くの鉄道ファンが通年で訪ねていたと思います。キンチョールの看板のあったこの場所は、いつのまにか有名撮影ポイントの一つになっていました。(米坂線 萩生)

初秋の小湊鉄道。養老渓谷を訪ねた時の、微笑ましい猫鉄、寝起きでご機嫌ななめかな。(小湊鉄道 養老渓谷)

日本一の鉄道&彼岸花撮影地だと私は思う、大垣の犀川堤。彼岸花の数以上の藪蚊と闘いながら撮った1枚です。虫よけ必須の撮影地でした。(樽見鉄道 十九条)

車掌さん、古い気動車、木造駅舎と、切ない10月の今泉駅。西米沢、羽前小松、羽前松岡そしてここ今泉など、駅も素晴らしかった米坂線。中でも山形鉄道の駅と併設の今泉駅、好きな駅でした。(米坂線 今泉)

年初から通い続けた米坂線。それぞれの季節の表情を記録してきましたが、10月は、国鉄色が映える薄の海。秋も深まってきました。(米坂線 羽前沼沢)

寝台列車もけっこう撮っていた2008年。今回は米坂線中心に編集しましたが、1枚くらい載せます。所用で訪ねた札幌で、朝練に北広島へ。カシオペア、トワイライトエクスプレス、北斗星が撮れました(夏だと「はまなす」も撮れました)。(千歳線 北広島)

紅葉がほぼピークの頃、再び山を登って錦秋の米坂線。これが2008年米坂線訪問のラストになりました。もう思い残すことはありません、打ち止めの1枚。(米坂線 羽前沼沢)

奇跡の虹。朝は快晴でしたが、午後は俄雨もあったりと不安定な天気。夕暮れ間近の久保駅で虹が出ました。列車通過までまだ10分~15分はあったと思います。ハラハラしながら長い待ち時間でした。(小湊鉄道 上総久保)

師走に石北本線弾丸旅。薄っすら雪景色の北見峠を降るDD51石北臨貨物。この頃は1日3運用あってかなり忙しく撮影していました。翌日の常紋は樹氷の朝、厳しい冬を感じる季節先取りの旅となりました。(石北本線 上白滝)

年末の銚子電鉄。沿線のキャベツ畑は収穫の季節。色の少ない季節に貴重な緑です。吊かけ801も元気に走っていました。(銚子電鉄 弓ヶ浜)

長いアルバムをご高覧くださりありがとうございました。以上のほか、磐越西線真冬のD51、百合咲く由利高原鉄道、上田電鉄の新旧丸窓並び、晩秋川根の紅葉とズームカー、当然撮っていた箱根の紫陽花など、選び切れなかった写真も多々ありました。若さ=行動力、12年前、当時の自分自身が眩しく感じました。一度も喫煙を再開することなく、12年禁煙を継続できています。