これまでいただいたご質問からのピックアップ…10【コース料理を撮るときの構図や撮影方法がわからない】
質問と回答事例のピックアップ。
10回目は、質問をいただくことが多い「コース料理」についてです。
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質問内容【コース料理を撮るときの構図や撮影方法がわからない】
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たくさんの料理(商品)を並べて撮る「集合写真」は、難易度の高い撮影です。
商用写真に限らず、写真は、撮影範囲が広くなる(及び撮影するモノ自体が大きくなる)ことに比例して、難しさが高まるものです。
また、小さな掲載サイズの集合写真を見ると、ひとつひとつの料理(商品)はほとんどわかりません。
その点から、集合写真は、“小さく掲載する写真では避けた方が良い”と考えていますが、写真の目的によっては、避けられない場合もあるでしょう。
1.構図の工夫
普段見ることのない視点(角度)から撮られた料理写真を見ると、そこに写っているモノに、特別感を感じやすくなると言われています。
普段、料理を見る角度は45度くらいとされているので、多くの料理写真では、それよりも、思い切って低い位置から撮ったり、真上に近いところから撮るなどしています。
では、集合写真の場合はどうでしょう。
低い位置から撮ったのでは奥の料理が見えなくなってしまうため、真上またはできるだけ真上に近い位置から撮ることをおすすめします。
※美味しそうに見せるためには、低い位置からの撮影が効果的と考えますが、集合写真の場合は、品数や料理の種類を見せることが主目的となるため、低い位置からの撮影に固執する必要は薄れます。
椅子の上に立ったり、可能であれば脚立を使うなど、できるだけ真上に近い高い位置にカメラを構えて撮る必要があるので、普通の高さ(床にただ立っただけ)で撮るよりも手間が掛かりますが、結果を考えるなら、積極的に取り組んでみるべき撮影方法だと思います。
2.並べ方の工夫
品数や器の大きさ深さなど多種多様なので、「こうすればバッチリ!」という答えはありませんが、ひとつの方法として、“できるだけ狭い範囲に集める”ということを考えます。
ただ器を並べるだけでは撮影範囲を狭めると言っても限界がありますが、器の下に相応の箱などを置いて高さを変えると、器同士を重ねて置くことができるので、かなり撮影範囲を狭くすることができるはずです。
3.画像検索をもっと活用しましょう!
WEBで、「居酒屋 料理」「コース料理」「料理 バイキング」などのキーワードで画像検索をすれば、山のようにヒントになりそうな写真を見ることができます。
構図や並べ方にはコツもありますが、真似できそうな写真を見つけて、それを参考にすることが一番手っ取り早いのではないかと思います。
料理写真、あるいは集合写真に限ったことではなく、画像検索が大いに活用できるはずです。
4.補足
「こんなにたくさんある」を伝えたいとき、すべてが写真の中に収まり切っていることが、逆効果になることもあります。
・写真の中にきちんと収まっている
→ 「これで全部」「ふ~ん、これだけか……」
・写真に収まり切らずはみ出している
→ 「まだある」「もっとある」
という心理を利用して、“あえて”きちんと全部を写さないという考え方もあるのです。
メインとなる料理が大きく写るように考えて、全部をきちんと写すことにこだわらないというのも、ひとつの方法です。
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難易度の高い集合写真ですが、必要となるカメラの操作等は、単品撮影と変わりません。
集合写真を撮影しなくてはならない場合は、置き方の工夫など、事前の情報収集も含めて、相応の手間が掛ることを覚悟して撮影に臨む必要があります。
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