全20種類のボールの大きさと重さを比べてわかった法則とは?
こんにちは!『外遊びを再び日本の文化に』NPO法人ゼロワンのしょーじです。
こちらのWebサイト内では、100種類を超える外遊びを掲載していますが、ぼくの小学生時代の外遊びと言えば、ドッジボール・野球・バスケと、どれもボールを使う遊びでした。
そこで、さまざまあるボール遊び(競技)で使うボールの大きさと重さを思いつく限り調べてみました。
調べたボール遊び(競技)一覧
今回、調べた20種類のボール遊び(競技)はこちらです。
以下に、それぞれの直径(大きさ)と重さを順番に並べてグラフにしています。どんな順番になっているのか、想像しながら読み進めてください!
調べたボール遊び(競技)の直径グラフ
各ボールの直径(大きさ)をグラフ化すると、3つのグループに分けられることがわかりました。
まず、直径10cm以下の手のひらに納まるグループ(8個)です。これらのボールは直接投げたり、ラケットや棒状の道具(バッド・スティック・クラブ)で打ったりする法則があるようです。
次に20cm〜30cmの片手でつかめたら握力があるぞアピールができる大きさのグループです。投げる・蹴る・弾くなど、道具を使わず生身でボールを扱う法則があるようです。
最後に、例外的な大きさなのがキンボールです。ニュースポーツであるキンボールを知っている人は少ないかもしれませんね。以下のルール動画を見ると、ボールの大きさがよくわかります。なかなかこんなに大きなボールにふれる機会がなく、ルールもそこまで複雑ではないため、初心者でも非日常を感じながら楽しめる遊びです!
調べたボール遊び(競技)の重さグラフ
各ボールの重さ(グラム)をグラフ化すると、直径(大きさ)をグラフ化でわかった『直径10cm以下の手のひらに納まるグループ』が軽く、大きなボールほど重いという、大きさと重さが比例していることがわかりました。
200g台のソフトバレー・バレーボールのボールが比較的軽いのは、ボールを落としてはいけないというルールが法則になっているのかもしれません。
さらに、400g以降のボールを観ていくと、投げる・足でドリブルする・持って走るなどの種目が続きます。そのなかで、ハンドボールとバスケのボールが比較的重いのは、手でドリブルをするという法則ゆえなのかもしれません。
ボウリングはもちろん圧倒的に重かったです(笑)
各ボールの情報
ここからは、各ボールの画像と情報を紹介しています。
卓球のボール
直径:4cm
重さ:2.67g
素材:プラスチック
参考:ニッタク
ゴルフのボール
直径:4.267cm以上
重さ:45.93g以下
素材:中心部はゴム、外側は合成樹脂など
参考:GOLFS / 日本ゴム協会(PDF)
ラクロスのボール
直径:約6cm
重さ:約145g
素材:ゴム
参考:ラクロス用品専門店 LAX KONG / 日本ラクロス協会(PDF)
硬式テニスのボール
直径:6.54cm〜7.3cm
重さ:56g〜59.4g
素材:内側はゴム、外側はフェルト
参考:テニスの学校
ソフトテニスのボール
直径:6.6cm
重さ:約30g
素材:ゴム
参考:SPOSHIRU
野球のボール(硬式球)
直径:約7cm
重さ:141.7g~148.8g
素材:コルク、ゴム、糸、馬皮、牛皮など
参考:野球規則
フィールドホッケーのボール
直径:約7cm
重さ:156g〜163g
素材:硬質なゴムやプラスチックなど
参考:ホッケー競技規則2019年 / SPOSHIRU
ソフトボールのボール
直径:約9cm
重さ:177.5g~198.8g
素材:コルクチップ、糸、ゴムなど
参考:公益財団法人日本ソフトボール協会 / 内外ゴム株式会社
ハンドボールのボール
直径:約19cm
重さ:425g〜475g
素材:ゴム・人工皮革など
フットサルボールのボール
直径:20.5cm
重さ:400g~440g
素材:ゴム、人工皮革、綿
バレーボールのボール
直径:21cm
重さ:260g~280g
素材:人工皮革
ドッジボールのボール
直径:21cm
重さ:370g~390g
素材:人工皮革
参考:モルテン / ミカサ
水球のボール
直径:約21cm
重さ:400g~450g
素材:ゴム
参考:ミカサ
サッカーのボール
直径:22cm
重さ:410g~450g
素材:人工皮革、ポリエステル布、コットン、ゴムなど
参考:モルテン / DUARIG(デュアリグ)
バスケットボールのボール
直径: 24.5cm
重さ:567g~650g
素材:天然皮革・人工(合成)皮革・ゴム
ボウリングのボール
直径:約21cm
重さ:7,250g以下
素材:プラスチック・ポリエステル、ウレタンなど
参考:公益財団法人全日本ボウリング協会(PDF) / ボウリング王国スポルト
ソフトバレーのボール
直径:約24cm
重さ:200g~220g
素材:ゴム
アメリカンフットボールのボール
直径:27.6cmから29.1cm
重さ:397g~425g
素材:革・合成物質・ゴム
ラグビーのボール
直径:28cm~30cm
重さ:410g~460g
素材:ゴム
キンボールのボール
直径:122cm
重さ:約1,000g
素材:内側はゴム(ラテックス)、外側はナイロン
まとめ
これまで特に疑問を持たずにボールで遊んだり、映像でプレーを観たりしてきましたが、ボールの特徴を調べていくと、いくつかの法則が見つかりました。
・直径10cm以下のボールは投げたり、道具で打ったりする法則
・直径20cm〜30cmのボールは道具を使わず扱う法則
・200g台のボールは、ボールを落としてはいけないというルールで使われる
・今回の調査で例外を除いて特に重いボールは、手でドリブルをする法則
これらの法則から、それぞれのルールに合わせて、道具であるボールの大きさや重さ、素材が定められているであろうことが予想できます。
今後、ゼロワンで新たな外遊びを開発する際は、この視点を取り入れてみようと思います!