中国茶との出会い
2020.04.19 15:24
私に興味を抱いてくれた方々たちからいただく質問の1つに
中国茶に魅せられたきっかけは?
長くお伝えするか、短くお伝えするか
まずはそちらを伺います。
気を使ってくれてるからなのかもしれませんが、大体の方が
長い方で!(苦笑い?!付)
とおっしゃってくれるので、ここでも長いヴァージョンでお伝えします。
前置きだけでも長め…。
16歳の頃、友人との海外旅行をきっかけに海外に行く事が楽しくなりました。
外国の文化や温度を感じることが楽しくなっていた頃、香港映画にはまりました。
王家衛(ウォンカーウァイ)の映画に夢中になり、金城武とトニーレオンに首ったけ。
時間ができたら香港に行くようになってました。
学生なので時間はたくさんあったのです。お金はないけども。
2回目か3回目の渡航の時にはお茶屋巡りをしていたと思います。
私はその当時、旅行に行く度に便秘になってました。
私の食い意地はかなり強めですので、最初は調子がいいのですが2〜3日目あたりで本調子が出なくなってくるのが定例で不満でした。
でも香港だけ、常に絶好調。
何故かと考えた結果、お茶だと。
中華圏のホテルはだいたい簡単な茶器と茶が置いてます。
もちろん外でも茶が身近にあります。
元々お茶は好きなので、がぶがぶ飲んでおりました。
そのおかげで1日5食、食べる事ができていました。
このお茶…何?
とんでもない強力なアイテムを手に入れた気分でした。
お茶を買えるだけ買って帰り、日本でも飲むようになりました。
その時のお茶というのが
プーアル茶と鉄観音
この鉄観音は発酵と焙煎が今の主流のものよりしっかりしていたものでした。
はじめはご飯をたくさん食べる為に(お通じ目的…)だった茶でしたが、お茶屋さんなどに通うたびにどんどんはまっていきました。
とんでもない種類のある中国茶。
飽きる事なんて到底無理です。
飽きるほど飲む事なんてできません。
茶の香りや味わいも去ることながら、背景にある、歴史、文化、人々…
知れば知るほどあっという間にのめり込んでいました。
金城武いないかな?
トニーレオンいないかな?
とキョロキョロしていた香港が、お茶屋探しに変わっていました。
私と中国茶の出会いは、お茶の香りに誘われてとかロマンティックな出会いではありませんでした。
食いしん坊の欲求を支えるもの。
要はお通じの改善。。。
そういうきっかけではありますが、今では香りも味も茶がもたらすあらゆるものに支えられている気がしています。
今思えば、異国の地の緊張から便秘がちになっており、茶を飲むことでリラックスできていたのかも知れません。
茶の時間は日常の自分に戻れる場所なのやも知れません。
そんなことを言いながら今でも、食べ過ぎで座っているのも苦しい時はプーアル茶を飲みます。
しばらくすると、お腹の隙間を見つけることができます。
食いしん坊の救世主!
それはまじないのようなものかもしれませんが、私は強く信じております。
どんなきっかけにしろ、私の体は茶にとても反応しました。
飽き性の私がずっと飽きない茶。
飽くことないものと出会えたのは幸福でしかありません。
最後にトニーレオンとは香港で一緒のエレベーターに乗ったことがあります。
香港は小さい島なので有名人に出会うこと多いのですが、トニーレオンは中々会えないと言われていたのでこれは少し自慢なのです。