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ブルーフォール(八景島シーパラダイス)

2020.04.22 13:23

 八景島シーパラダイスの目玉アトラクションの1つで、107mという驚異の高さを誇るインタミン社製の垂直落下。オープン当時は世界一の高さだった。現在でも、日本で1番高い垂直落下となっている。オープン当初はテレビ番組で多数取り上げられており、幼い頃の僕が憧れているマシンの1つだった。

 高所恐怖症な絶叫マシン好きである僕にとって垂直落下は一番のスリルを感じるマシンだ。正直、怖い。今までも、姫路セントラルパークのフリーフォールやひらかたパークのメテオなど数々の垂直落下に乗ってきたが、どれも怖かった。でも、大好きなのだ。ジェットコースターとは比べ物にならない恐怖を感じて、ナーバスになるぐらい怖いのだけど、それでも乗りたくなるという不思議な感情をずっと抱き続けている。なので、ブルーフォールに乗るかどうかも散々迷った。何度かその前を通り過ぎ、水族館に行ったり、サーフコースターに乗ったりした。また次の機会に乗れば良いか、とも思った。でも、せっかく来たのだから、後悔したくないし、かなり乗りたいと思う自分がいるのも事実だった。勇気を出して列に並んだ。この決断が後に大正解だったことがわかる。

 10人ほどしか並んでいなかったが、意外なほど待たされたので、何度か逃げようかと思った。6台あるうちの、2台しか稼働しておらず、効率が悪い。しかも、乗車中にグリスが飛ぶ可能性があるから、とポンチョを着用しないといけない。手荷物検査も厳重だった。かなり丈夫なポンチョを着させられ、ライドに乗り込むと、自分が処刑台にかけられているような気分になってきた。ここまでは体感時間が長く感じたが、ここからはあっという間。ライドがグングンと上昇。横浜の海と海岸線が目の前に広がる。景色は綺麗だが、それより高さ100m以上のところで薄っぺらなイスに座っているという事実ばかりが気になってしまい、恐ろしかった。

 ブルーフォールには、一気に最後まで落ちるストレートドロップと、少しだけ落ちてから、残りを落ちるフェイントドロップの2種類がある。個人的には小細工なしの方が好きなのだけど、今回はフェイントドロップだった。それでも、107mからの落下の迫力は凄かった。落下している間、下から突き上げてくる風が尋常じゃなかった。前方はほとんど見えなくなるし、足も上に持ち上げられる感覚が一瞬ではなく、しばらく継続するのが新鮮だった。ただ、肩ハーネスの締まりが強いので、浮きはない。メテオのように浮くのではないかと期待していたので、それだけは少し肩透かしだった。

 残念ながら、2020年3月31日にクローズすることが発表された。実際には、2019年後半からメンテナンスを理由に運休しており、そこから復活することはなかった。八景島シーパラダイスという家族向けの施設にそぐわないのは明らかだったが、1つのアイコンのようなアトラクションがなくなるのはやはり寂しい。たった1度だけだったが、タイミングがあって、幼少期からの憧れのマシンに乗ることができて、本当に良かった。


A−


ザ・グレイテスト・フォール!
カッコいいサイン
何やら設定もあるみたいです
ポンチョ着用の注意看板
毎回、グリスを拭き取るスタッフ
ライドがテカテカだ
使われていないライドが途中で止まっていた
もう壊れていたのだろうか
シーパラダイスタワーからの写真
圧倒的な高さ