掲示伝道(4月no3)
2020.04.21 02:52
「 チューチューと 嘆き悲しむ声聞けば 鼠の地獄 猫の極楽 」
金子みすゞに「大漁」という詩があります。
朝焼小焼だ大漁だ 大羽鰮の大漁だ 浜は祭りのようだけど
海の中では何万の 鰮のとむらいするだろう
漁師は大漁で大喜びしているけれども、沢山の仲間を捕らわれ食べられてしまう鰮の立場になれば、どれほどの悲しみでありましょうか。
同じようなことは人間社会の中でもいくらでもあるように思われます。自分が常日頃願っていることが叶って大変喜んでいるその陰で、悲しみ泣いている人のあることを思い遣ることが大事なのではないでしょうか。