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mjolnir

2017

2020.04.21 11:58

アポトーシスの果てのみにて

悲鳴にも似た愛してるが鳴り止まない

リネンを剥がされた星たちは放物線を描いて堕ちる

もう少し冷めたら食べごろ

過不足ない夜の、痛いだけの静寂

今宵かなしみは僕だけに傅く

きみのひとみに或る青白い奈落

なんだってあったけど、なんにもなかった

じゃあね雷鳴、たからかに

心象がアビスに染まるまで

夜明けのすき間まだ青いままの感情で君のことを考える

古びた銀河を脱ぎ捨てて

いつだったか世界がまだ半熟だったころ

埃をかぶった夜の隅っこ君の眠る地

鯨の背にさえのれないくせに

憂鬱が青く青く燃えた夜、テトラポットの夢をみる

ひとつのこらずオートクチュール

ましろにて酩酊

ミッドナイトのまぼろしはブルー

薔薇色じゃない日々

あとは落ちるだけの微睡みの淵で君を待っている

ゆるされない赤を身に纏う