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大肉球曼荼羅《第1章⑧レインボーロータス》

2020.04.22 08:46

疫病騒動で、外出自粛中のさなか、こちらのブログにお越しいただきまして、ありがとうございます。どうぞ、ゆっくりしていってください。

 

2020年の6月19日(金)~7月1日(火)

東京、高円寺の猫の額さんにて、木元慶子さんとの二人展を開催いたします。現在、作品制作中です。

 

画像は、昨年の個展での作品、大きなロータスをテーブルにして、休憩する猫達を描いています。

水性顔料絵具を使用

 

では、続きを、お楽しみください。

 

《大肉球曼荼羅 第1章⑧レインボーロータス》

 

マンタに乗った猫沢さん達は、猫の星の長(おさ)カンタスカラーナシダーに会いに行く途中、美しい絶景を眺めたり、見た事もない大自然を目の当たりにし、感激していました。

 

ちなみに、イクサフィーゴを管理する猫居一族は、先祖の猫居虎之助(現在、地球に転生し[橋渡しの民]として活躍する、風天寅次郎(カザマトラジロウ)博士)の約束「深き森に、決して手を加えてはならぬ」を守り、星の半分を管理しています。

 

猫庭博士の祖父、猫庭十三郎博士は、虎之助博士の一番弟子であり、かつての深き森シェルターのリーダー、孫の猫庭楓博士は、後継者であり森の長に唯一認められた猫、言わば「森の番人」当時のシェルターを縮小した小さな居住区内で生活しています。

 

深き森シェルターは、過去に起きた「カルカナル.ショック」で、恐怖の奈落に陥れられた猫達を匿った場所…万が一、今回の「カルカナルの目(芽)」が、成長し、再び、猫達を襲う事態になった時は、いつでも受け入れられるように、猫庭博士達は、スタンバイしているのです。

 

「空ちゃん、風ちゃん、あそこで休憩しましょう!」

 

気がつけば、既に昼、猫庭博士は、無邪気に昔の呼び名で声かけます。

マンタは、ゆっくりと旋回しながら降りていくと、そこには、大きな池があり、ピンクロータスの群生が、猫達を出迎えました。地球のロータスよりも数倍大きな花弁を広げています。

 

マンタ達は、レインボーに輝く美しいロータスを見つけると、猫達を下ろします。

 

「なんて大きなロータス…我が星の花…」

 

猫沢さんは、猫の星のシンボルフラワーの群生を見渡し、感動していました。

 

「この花達は、テラのロータス達とも繋がっています。植物達に距離の概念はありません」

 

猫庭博士は、花びらに、ソッと耳を澄ませ、微かに聞こえる声を拾います。

しばらくすると、一瞬だけ、悲しげな表情を見せたかと思うと、再び、安堵の表情になり、花びらから離れました。

 

「猫庭博士…どうしたんですか?」

「2018年のテラのロータス達の信号を拾いました…小さな分岐点Bを選択したと…」

「分岐点B…これは吉なのか?」

「どちらでしょうか…テラは、小刻みに分岐点の存在をテラビト達に知らせていますが…届ききれてないと…」

「まだ、テラの声が聞こえていないのか…?猫庭博士、私達がコンタクトを取ったサンプル1号Aのいる世界線の2020年のロータスにチャンネルを合わせられませんか?」

 

何かをキャッチした猫沢さん、2020年のテラに合わせようとする猫庭博士

 

「…………」

「猫庭博士、どうしました?」

「…説明しがたい事態になっています…」

「では、もう一方のコンタクトを取ったサンプル1号Bの2020年は?」

「…分岐点A…こちらも…とんでもない事態になっています…」

「え??どちらの分岐を通過しても、ですか…?」

 

猫沢さんは、溜め息をつきました。

 

「安心してください。これは、私達の世界線のテラとのコンタクトしている一部分です。決して、どちらのテラも間違えて進んでいる訳ではありません。ただ、目に写る現象が異なるのです」

「分かっている…私達と接触のない他のテラとは、意識レベルが異なる…しかし…どちらの道も険しく映るのか…」

 

二人の会話は、地球人の作者には、チンプンカンプンに思えたのですが、文章に起こすしかありませんでした。分岐点AとB??サンプル1号B?もう一人の作者の事でしょうか?それともサンプル1号Aが…???意識レベルが異なるテラ?頭が混乱しそうです。

 

「あそこのロータスが、テーブルにピッタリです、あちらに行きましょう」

 

猫庭博士は、ひょいっと隣のロータスに跳び移ると後に続きました。

「ここで休憩しましょう」

彼等は、お弁当を広げ始めました。

 

「空(くう)…そりゃぁいったいなんだ?」

「これ?寅次郎博士からのお土産、兄さんも食べる?」

そう言って、風さんに、数粒分けてあげました。

 

「んまい!!!懐かしい味がする!!!」

「ニャロリーメイトの進化バージョンだよ。小さくてかわいいだろ?皆で食べよう♪」

 

猫沢さんは、風さんの肉球にザラザラと注ぎ終わると、次に取り出したオニャギリを、二人の肉球に渡しました。

 

困った顔の風さんは、肉球にメガ盛られたニャロリーメイトDXを、中央に置いた包み紙に移し、オニャギリを受け取ると、大きなパニャーンを取り出し、持ってきたナイフで3等分に切り分け、二人に分けました。

猫庭博士は、人数分こしらえておいた、スーブニールと言う豆で作ったスープを耐熱カップに注ぎます。

 

ロータス達は、そよ風に吹かれながら見守り、猫達の耳には、植物達が微かなハミングを奏でているのが聴こえてるのか、穏やかな表情

 

「さて、そろそろ行きましょうか?」

「ああ」

 

長い道のりを、猫達は進みます。

 

[つづく]

 

  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

 

そんな楽しい猫の星の世界観第6弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました。

2020年は、初の二人展です。

 

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

 

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

 

(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

 

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