髭とランボー

八日ぶりに髭を剃る。

いくら若くみられても、

ごく健全なアラサー男性であるから

ごく健全に髭も生えるわけで

八日も剃らなければ 

口周りはちょっとした密林だ。

触ってみると ちくちくと硬く、

「これはまさに、やわらかいシャー芯や〜！！」

某有名グルメレポーターさんを意識した

絶妙な例え(?)に

やだ、おれ、髭ソムリエデビュー？！

と一人でけらけら笑いながら

このまま生やし続けたらどうなるのかなぁ　なんて

妄想しながら、穏やかに過ごしている。

ずっと、遠くへいきたかった。

どこだってよかったのだと思う。

遠くへ行かれればそれでよかった。

煌びやかな照明の中なら

なんとなく、

さびしさが追いついてこない気がして

それで就いた職業だけど、

たくさんの人に出逢って、

世界は自分が思っていた数百倍も

おっきくて 面白くて 

きっと 終わりがないということを知った。

遠くへこれたかはわからないが、

あの頃よりは、ずっと気持ちのいい場所にいる。

ご飯も一食、二合食べてるし(これは昔から)

元気もりもりマン次郎だ。

一時流行った”卍”や(まんじと読む。もう死語か？)

今をときめく“ぴえん”、”ぱおん”とも

全く無縁の世代だけど、

元気もりもりマンは言える。

なんだか脱線してしまったが、

とにかくいまは辛抱の時期だ。

できることをなりにがんばりながら、

また仕事ができるようになったときのために

しっかり準備するとする。

それにしても髭をはやした役、こないかなぁ。

ランボーみたいな役はこないだろうなぁ、

あんなマッチョじゃないし。

いや、これを機に鍛えるか？ゴリゴリマッチョ？

とまた妄想に耽るのだ。