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スマホを落としただけなのに

2020.04.23 01:24

2018年11月2日公開、中田秀夫監督作品「スマホを落としただけなのに」のロケ地マップです。

監督:中田秀夫

原作:̪志駕 晃

脚本:大石哲也

キャスト:北川景子(稲葉麻美)

     田中 圭(富田 誠)

     成田 凌(浦野善治)

     千葉雄大(加賀谷学)

     桜井ユキ(山本美奈代)

     原田泰造(毒島 徹)

     バカリズム(小柳 守)

     要 潤(武井雄哉)

     高橋メアリージュン(杉本加奈子)

     酒井健太〈アルコ&ピース〉(大野俊也)

     筧 美和子(天城千尋)


あらすじ:

 富田誠(田中圭)がタクシーに置き忘れた「スマートフォン(スマホ)」が悪意のある人物(浦野善治=成田凌)に拾われ、スマホに保存されていた稲葉麻美(北川景子)の画像に興味を持った浦野の「なりすまし」に騙されて誘拐され遊園地に監禁されたものの、間一髪、スマホの位置情報を辿って遊園地にたどり着いた誠に助けられます。

 しかし、スマホの画像から山本美奈代が稲葉麻美として生きてきた事を浦野に知られてしまった麻美は、本当の稲葉麻美は山本美奈代として自殺していて、自分は山本美奈代だという自分の秘密と過去を自ら誠に打ち明けます。

 そこへ、浦野の車の通行記録を追って遊園地に着いた毒島と加賀谷が浦野の身柄を確保したにも関わらず一件落着とはならず、浦野善治という名前も偽名であり、連続殺人犯がどこのだ誰なのか判らないまま終わるという話です。


主なロケ地:神奈川県、東京都、群馬県


■ 神奈川県内のロケ地

■ 東京都内(23区)のロケ地


■ 東京都内(23区以外)のロケ地


■ 群馬県内のロケ地


ロケ地詳細:

■ 誠がタクシーの中から麻美へメッセージを送る場面と、渋滞にハマってタクシーから降りる場面

★ 東京都渋谷区、南青山3丁目交差点付近


■ 麻美が誠からのメッセージを受け取った麻美の勤め先の企業

★ 東京都新宿区西新宿、住友不動産新宿グランドタワー(39F) アニコム損害保険(株)

● 「アニコム損害保険(株)」公式サイト


■ タクシーを降りた誠が地下鉄に乗ろうとした駅

★ 東京都新宿区霞ヶ丘、都営大江戸線国立競技場駅

 田中圭さんの、スマホをタクシーに置き忘れた事に気付いた時の「うっそっだろぉー?」と、周囲を見渡しても公衆電話が見当たらなかった時の「まじかぁー。」の場面は何度見ても面白い。


● タクシーにスマホを置き忘れた誠が公衆電話から会社に電話をかける場面

★ 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目、国立能楽堂裏の路地

 2018年6月1日、「スマホを落としただけなのに」クランクイン、が富田誠(田中圭さん)が自分の会社に電話をかけるシーンでした。

 撮影初日には、新宿、大江戸線国立競技場駅など田中圭さんが走り回るシーンが撮影されました。


■ 上司との連絡が取れなかった誠が待ち合わせの場所へ走る場面①、②

★ ①東京都新宿区西新宿、新宿交差点裏交差点

★ ②東京都新宿区西新宿、新宿モノリス裏の道


■ 誠が上司と共に商談に訪れた企業のビル

★ 東京都新宿区西新宿、新宿モノリス


■ 誠が勤める企業

★ 東京都品川区南大井、大森ベルポート E館(株)EIZO ITソリューション部

 麻美につきまとうストーカーというミスリード役の重要な小柳守を演じたバカリズムさんのシーンは、撮影2日目の1日で撮り終えたそうです。「インド映画なのに踊らない…。」、「観おわったあとに、なぜかカレーが食べたくなった。」など、あのシーンのほとんどはバカリズムさんのアドリブだったそうです。

 続編「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」では、「大森ベルポート A館」が「神奈川県警本部」として登場しています。

● 「大森ベルポート」Webサイト


■ 誠が落としたスマホを麻美が受取りに行く場面

★ 神奈川県横浜市中区桜木町、桜木町駅前歩道橋

桜木町駅前歩道橋からランドマークタワーを撮影してみました。


■ 麻美が誠のスマホを受け取ったカフェ

★ 東京都目黒区上目黒、FLAMES 中目黒店

 犯人、浦野善治役の成田凌さんが、ここでのシーンから撮影に加わりました。

● 「FLAMES 中目黒店」Webサイト


■ 麻美が誠にプロポーズされたプラネタリウム

★ 東京都西東京市芝久保町、多摩六都科学館

 物語には直接関係していませんが、ここで撮影された最後のシーンに男子高校生(ユウくん)役で「北村匠海さん」が登場します。プラネタリウムの上演が終わった時に、スマホを落としている事に気付かずに立ち去ってしまいます。これが「続編」につながるのかと思いましたが、何事もなかったようですね。

 ただ、毒島警部補役の原田泰造さんはご自身の撮影終了日の挨拶の中で「(北村匠海さんが落としたスマホに)事件性があるようなら、また呼んでください。」と続編への出演を撮影スタッフへそれとなく訴えていました。加賀谷刑事役の千葉雄大さんも、その挨拶を受けて自分も呼んで欲しいとクランクアップの挨拶をしていましたが、なんと続編「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」では、その加賀谷学が主役になりました。

● 「多摩六都科学館」Webサイト


■ 加奈子のためのチケットを麻美が誠から受け取る場面

★ 東京都中央区銀座7丁目、イタリア料理 IL PONENTINO(イルポネンティーノ)

 ここでの撮影が、稲葉麻美約役の北川景子さんと田中圭さんの初共演だったそうです。

● 「IL PONENTINO」Webサイト


■ イタリア料理店を出た麻美と誠が歩いた道

★ 東京都中央区銀座5丁目、GINZA SIX前


■ 連続殺人事件の被害者の遺体が見つかった山林

★ 神奈川県秦野市、ヤビツ峠付近


■ 麻美と加奈子が食事をしながらSNSに料理の画像を投稿した多国籍料理店

★ 東京都渋谷区j神宮前、LAS CHICAS(ラスチカス)

多国籍料理店(画像撮影時はイタリア料理店だと思っていました)としては閉店してしまいましたが、レンタルスペースとして利用できるようです。

● 「LAS CHICAS 」facebookアカウント

● 「LAS CHICAS HOUSE 東京サロン(SPACEMARKET)」Webページ


■ 大野の身柄が確保されたマンション(外観、駐車場)

★ 東京都世田谷区祖師ヶ谷、砧マンション

 テレビ朝日「相棒シリーズ」に登場する「米沢守(六角精児さん)」の自宅マンションとしても使われている物件です。「外壁」に特徴があるので他の作品に登場しても、ココだっ!とすぐに判ります。


■ 大野がアジトにしていたマンションの部屋

★ 東京都府中市西府町、ハウススタジオ和洋空間(マンション)

■ 学が幼少期に暮らした家(あんたなんか産むんじゃなかった)

★ 東京都府中市西府町、ハウススタジオ和洋空間(古民家①)

 テレビドラマ、映画のロケ地としてはお馴染みのハウススタジオです。ブログ(そこはか日記)でも以下の作品で使用されている事を紹介しました。

■ NHK(BSプレミアム)「怪談人」(清水崇監督の短編ホラー作品)=マンション

■ NHK(総合)「聖☆お兄さん」=アパート

■ フジテレビ「ほんとにあった怖い話 2018 夏の特別編」(第4話 ナニワ心霊道)=アパート、古民家①

■ 中田秀夫監督作品「貞子」=マンション

 「相棒シリーズ」にも登場しています。

● 「ハウススタジオ和洋空間」Webサイト


■ 誠の自宅マンション

★ 神奈川県横浜市南区井土ヶ谷中町、ヴェレーナグラン横濱 井土ヶ谷

 ブログの記事「もっとホラーなスマホを落としただけなのに」を書いた頃には、このマンションを「稲葉麻美の自宅マンション」だと思っていましたが、その後「玄関」の扉のデザインから「誠の自宅マンション」だという事が判明しました。

 近所なのでロケ地へ行ってみました。


■ 小柳からのメッセージを受け取ったバスで移動中の場面冒頭のシーン

★ 東京都新宿区西新宿、新宿2丁目交差点


■ 麻美がバスで移動した道①、②、③

★ 東京都新宿区西新宿、都庁舎周辺の道路

★ ①新宿三井ビルディング前

★ ②新宿中央公園西交差点

★ ③都議会議事堂前


■ 毒島と加賀谷が聞き込みに行ったバー

★ 東京都北区赤羽、ミュージックパブ萩

 ここでの撮影で毒島警部補と加賀谷刑事が登場シーンの撮影が終了しました。原田泰造さんと千葉雄大さんがクランクアップの挨拶をしたのはここです。


■ 毒島と加賀谷がスマホに残された音声の解析に訪れた研究所

★ 東京都渋谷区富ヶ谷、日本音響研究所

 「音の捜査官」として有名ですね。

● 「日本音響研究所」Webサイト


■ 麻美と誠、雨の中の会話シーン

★ 東京都品川区東品川、シーフォートスクエア

● 「シーフォートスクエア」Webサイト


■ 麻美と加奈子が昼食を取りながら小柳への対応について話す場面

★ 東京都新宿区西新宿、新宿中央公園


■ 麻美が、加奈子、武井らと会ったハワイアンレストラン

★ 東京都豊島区東池袋、サンシャイン60(59F) GINGER'S BEACH SUNSHINE(ジンジャーズ・ビーチ・サンシャイン)

 ここでの撮影から武井雄哉役の要潤さんが撮影に加わりました。武井に髪を触られて嫌そうにする北川景子さんの演技と、武井の「(麻美の結婚相手に)立候補しっちゃおうかなぁ~。」と言う要潤さんの演技が好きです。

● 「GINGER'S BEACH SUNSHINE」公式Webサイト


■ 麻美が武井に無理やりキスをされた公園

★ 東京都豊島区東池袋、東池袋中央公園


■ 麻美が誠のスマホが人質に取られたという電話を受けたトンネル

★ 東京都港区六本木、六本木トンネル


■ 麻美と誠が浦野に初めて会う場面と、誠とニセのメッセージで呼び出された天城千尋が会う場面

★ 神奈川県横浜市西区南幸、横浜駅西口 The Green Sheep(ザ・グリーン・シープ)

 ここでの誠と天城千尋(筧美和子さん)を見た時の北川景子さんの表情(リハーサル時)が怖い!

● 「The Green Sheep」Webサイト


■ 誠のスマホのトラブルが解決して麻美が一人で帰宅する場面

★ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目、吉祥寺駅北口近くの道

小柳からのメッセージに慄く麻美を、浦野が車の中から隠し撮りした駐車場

麻美のスマホに誠と千尋の画像が届いた小路


■ 麻美が誠にビンタを喰らわせた道

★ 東京都港区西麻布、六本木ヒルズ近くの道

 リハーサル(演技の確認)の時は、北川景子さんは田中圭さんを「げんこつ(グー・パンチ)」で殴ろうとして平手で殴る(ビンタ)ように監督から指導されていました。観たかったなぁ…「麻美の右ストレート(グー・パンチ)で膝から崩れ落ちる誠の図」 www。


■ 麻美のスマホがランサム・ウェアに感染したことを、犯人とは知らずに浦野に相談した店

★ 東京都渋谷区恵比寿南、Bar & Dining NOS 恵比寿店

● 「NOS 恵比寿店」Webサイト


■ ネット・カフェ店員が死体で発見された部屋

★ 東京都武蔵野市吉祥寺本町3丁目、潤マンション

 ドラマには度々登場するマンションです。

■ 「ほんとにあった怖い話 20周年スペシャル」(第3話 肩の女)


■ 毒島と加賀谷が聞き込みに訪れたネット・カフェ

★ 東京都新宿区新宿5丁目、まんがねっと ラウム 新宿本店

 中田秀夫監督作品では恒例の「中田監督のカメオ出演」の場面がここで撮影されました。毒島と加賀谷がカフェの店員に聞き込みを行っている背景の本棚で、漫画を探している人が中田監督です。

● 「まんがねっとラウム 新宿本店」Webページ


■ 麻美が監禁された遊園地の地下室

★ 東京都板橋区高島平、華飾スタジオ

 ここでの成田凌さんの演技が、犯人=浦野善治の異常性を表していて面白いです。

 意識を取り戻した麻美に「おはようございまーす!」という一言は成田凌さんのアイデアだったそうです。

 監督からの「ヒャッホー感をだして」という指示があっての演技ですが、武井、小柳などの「なりすまし」を「ぜ~んぶ、僕ですっ!」と自慢げに告白したり、麻美の腕を傷つけて、同じ様にに自らの腕も傷つけるふりをしてみせたり、犯罪を楽しんでいる犯人の異常性が伝わってきます。

 このスタジオは、コスプレイヤー御用達のスタジオです。


● 「華飾市場」Webサイト


■ 誠が麻美のスマホの位置情報を追って電車に乗った鉄道の駅

★ 東京都港区港南、JR品川駅(港南口)


■ 誠が麻美のスマホの位置情報を追って走った道①、②

★ ①群馬県伊勢崎市、鹿島町と八幡町にかかる橋

★ ②群馬県伊勢崎市、堤下町の道


■ 毒島と加賀谷がNシステムの情報をもとに浦野を追って車で走った道①、②、③

★ ①東京都八王子市別所、南多摩尾根幹線道路(国道158号線)

★ ②東京都多摩市唐木田、国道158号線と国道155号線の交差点

★ ③東京都多摩市唐木田、国道155号線

 毒島に「右と左、どっちだ?」と聞かれ、加賀谷がナビの地図の「ゆめのくに遊園地」という表示を見て咄嗟に「右」と答えて細い道へ入って場面。


■ 麻美が監禁された遊園地

★ 群馬県伊勢崎市華蔵寺町、華蔵寺公園遊園地

● 「華蔵寺公園遊園地」Webサイト


■ 麻美と美奈代が待ち合わせをした場所

★ 神奈川県相模原市南区、小田急江ノ島線 相模大野駅前(北口)


■ 麻美と美奈代が暮らした部屋①と本当の麻美が自殺した踏切②

★ ①神奈川県相模原市南区、プラザM.M

 言われなければ、ほとんどの方が気付かずに観ていたと思いますが、北川景子さんが演じる稲葉麻美は本当は山本美奈代なので、成形前の山本美奈代(桜井ユキさん)が登場する場面から稲葉麻美が自殺するまでの5年前の出来事の場面では、山本美奈代の声=北川景子さん、稲葉麻美の声=桜井ユキさんと、声を入れ替え(アテレコ)て作られています。

★ ②神奈川県相模原市南区、小田急江ノ島線 町田2号踏切

 町田駅から徒歩で行ける場所なので、近くまで出かけたついでにロケ地に行ってきました。

 本編では手前の外壁がグレーのマンションから美奈代が飛び出して来たように見えますが、二人が暮らした部屋は踏切に近いプラザM.Mでした。

 また、踏切に小田急線車両が見えますが、本編では麻美は銀色の車体に赤いラインの電車に轢かれています。


■ 武井と美奈代が偶然再会した道

★ 東京新宿区西新宿、都庁舎都議会議事堂横の道


■ 美奈代と武井、バー店内のシーン

★ 東京都調布市布田1丁目、room tete(ルームテテ)

● 「room tete」Twitterアカウント


■ 美奈代が中絶手術を受けた産婦人科医院、美奈代と武井のホテルのシーン

★ 東京都三鷹市大沢6丁目、ハウススタジオ プラネアール 調布スタジオ

● 「ハウススタジオ プラネアール(調布スタジオ)」Webページ


■ 誠が加賀谷から麻美のスマホを渡された病院

★ 東京都北区赤羽台4丁目、東京北医療センター


 無数の「身分証」を前に取り調べを受ける浦野の「浦野善治」と言う名前も「なりすまし」のための偽名。犯人が本当はどこの誰なのか判らないまま話が終わるのは、スマホを利用する人達に取って、スマホでつながるネットの向こう側に浦野と同じような犯罪者が無数にいる事を示唆し、自分が被害者になる危険性が自分の手の中のスマホにあり、スマホを利用する限り「この話は終わらない」という事を表現しようとしたものだと思います。

 また、レンタル版のブルーレイやDVDには収録されていませんが、セル版に収録されている特典映像(特典ディスク)には取調室での浦野(成田凌さん)の演技にもいくつかパターンが収録されていて、一言の台詞だけで成田凌さんの演技力に驚かされます。

 このページの記事にも特典ディスクで得た情報や、特典ディスクに収録されているメイキング映像でロケ地が確認できたりもしました。


 Amebaブログ(そこはか日記)「もっと『ホラー』な、『スマホを落としただけなのに』…。」でロケ地を紹介した時よりロケ地の画像がかなり増えました。ロケ地の画像を並べて、その場面のエピソードを文章で書けば、ロケ地マップで映画を再現できるのでは?と思っていますが、なかなかすべてのロケ地を見つける事ができずロケ地の紹介のみとなっています。

 今回も、ブログにロケ地マップを掲載した時には「麻美の自宅マンション」として紹介した「ヴェレーナグラン横濱 井土ヶ谷」が、「誠の自宅マンション」だったという事が判明しましたが「では、麻美の自宅は…?」…。結局、ここで詰まってしまって、ロケ地マップの作成が続編「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が公開されるまで長引いてしまいました。

 「麻美の自宅マンション」、「浦野が誠のスマホを拾った場所」、「浦野が麻美からの電話を受けた時の部屋」、「浦野が幼少期に暮らした部屋」、「捜査会議室」、「風俗店事務所」、「取調室」など、見つかっていないロケ地が判明しましたら、随時追加更新したいと思います。


スマホを落としただけなのに Wikipedia