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松浦信孝の読書帳

静寂の中に新たな次元を見つける。

2020.05.24 09:48

ひとりの時間が増えると、いろいろなことを考える。


自分が無自覚に固執していた執着や、自分の意見に紛れ込んだ一欠片の敵意に気付かされる。


ああ、自分はこれを誰に叩き付けたいんだろう。何に反論したかったのだろう。


解いてみれば、大したことでは無い。届けたい相手も曖昧な怒りの数々。凡そ的確とは言えない陳腐な指摘。


攻撃的な文章ほど筆が乗る。人にベクトルが向いたときには、好き勝手言える。


でも、自分を鑑みれば、それを言っている自分のなんと小さいことか。(身長ではない)


伝えたいその言葉は、人に求めているのか?自分に求めていることか?


ベクトルが自分以外を向いているときは、成長の実感からほど遠いところにいる気がする。


そんな自分へのもやもやが、また人への怒りとなって増幅されている。


吐き出してしまう前に一度反芻することはかなり有効らしい。


未消化の怒りを無自覚にため込んでしまうと、どうでも良いことで吐き出してしまう。


世間的にどうのと言うよりも、大変格好悪い。自分の美学に背く。


生活の中にしずけさの重要性を、改めて知ったここ数日であった。