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「宇田川源流」<現代陰謀説> コロナウイルスを政治利用する中国共産党の「国内粛清」

2020.04.23 22:00

「宇田川源流」<現代陰謀説> コロナウイルスを政治利用する中国共産党の「国内粛清」

 何度も書いていることであるが、陰謀というのは、初めからすべてが一本道で企画されているものではない。

一つの事象を目指しておいて、そのことを一つのチーム、まあ数名から数百名くらいの実行部隊がいて、その人々がたまに情報を共有しながら、その時の内容に応じて、その時の現象や事件を使って、大きな目標に到達するように行うということになる。

人数が少ない場合は、当然にその人数に合わせて「作戦や陰謀の多様性」がないが、人数が多い場合は、それだけ陰謀も複雑になり、同時に、多層構造で多様性のある内容になってくるので、その内容をいかに考えてゆくかということが大事になる。

つまり「規模」と「その時の現象」そして「その時の同じ根源から発している動きの総合評価」ということができないとなかなか全体像を把握することはできない。規模が大きい場合は、その人数などにおいても、例えば国籍が異なる人が多数入っているなどということがある。

フランスのDGSEなどは、「多国籍軍」を組織しており、様々の国籍においてその特徴を発揮できるようにその国籍を複数入れることによってその内容の多層性を少人数でも出せるようにしている状況なのである。

人間は、当然に、その国籍や育ち、生活習慣などからその習慣の中における「無意識」がある。その無意識がどのように作用するかを考えながら、物事を判断する必要がある。

例えば、第二次世界大戦以前から中国とドイツは仲が良い。しかし、国民性を見れば「勤勉さ」と「いい加減」の二つの全く異なる(どっちがどっちとはいわないが)二つの国が親しくあるのは、その習慣などが何らかの形で「噛み合わさった」結果であるということが言えるのではないか。その無意識の方向性が同じ方向の場合、あまり相手を違和感なしに受け入れることができる。

逆に、日本人が中国人とうまくゆかないのは、例えば何か食べ歩いて、そのごみを道端に捨てるという事が常識になっている中国人とそれを汚いと忌み嫌う日本人とは「無意識の方向性が噛み合わない」ということになるのである。

さて、ではこれが国内に向いた場合、それは国籍などが関係ないので、それなりの動きになってゆくことになるのである。


「香港民主主義の父」ら民主派重鎮15人逮捕…感染拡大で抗議下火、圧力強める中国政府

 【広州=角谷志保美】香港警察は18日、昨年激化した香港と中国両政府に対する抗議運動に関連して、無許可デモに参加した疑いなどで民主派の重鎮ら15人を逮捕した。新型コロナウイルスの感染拡大で抗議運動が下火になる中、両政府は民主派への圧力を強めている。

 警察発表などによると、逮捕されたのは、中国に批判的な論調で知られる香港紙・蘋果日報の創業者の黎智英氏や、「香港民主主義の父」と称される李柱銘・元民主党主席、昨年100万人規模のデモを主催した民主派団体の幹部など、20~80歳代の男性13人、女性2人。黎氏を含む3人は他の無許可デモに関連して今年2月にも逮捕・起訴され保釈中だった。

 中国の「一国二制度」下にある香港では最近、中国政府の出先機関が香港の立法会(議会)の運営に関して民主派を批判するなど介入姿勢を強めている。民主派議員らは今回の逮捕を、香港と中国両政府が呼応して締め付け強化に動いているとして反発している。

2020年04月18日 20時18分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12213-635065/


香港の民主活動家一斉逮捕を「深く憂慮」、米国務長官

【4月19日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は18日、香港警察が昨年の大規模な抗議デモに関連した容疑で著名な民主活動家ら15人を逮捕したことを非難し、「深く憂慮している」と述べた。

 ポンペオ氏はツイッター(Twitter)に、「香港での民主活動家らの逮捕を深く憂慮している。政治的な法の執行は、表現の自由、結社の自由、平和的な集会の自由という普遍的価値に反する」と投稿した。(c)AFP

2020年4月19日 AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3279240


 ある一定の目的性。つまり中国に関して言えば、まず第一には「中国共産党の地位の安定」ということになる。そのうえで「中国共産党支配の確立」そして「世界への覇権の伸長」というような感じであろうか。

その第一段階の「地位の安定」ということは、国内における反論を許さない独裁体制の維持ということになる

多くの日本人はこの時点でわかっていないが「独裁」という単語を使うと「独」という単語を使うので「一人の人物(暴君)が勝手気ままに政治を行う」と思っている人が少なくない。まあ、間違っていないが、実際に「独」は「一つの政党」「一つの集団」ということも指す。日本では会社のことを「法人」というが、その集団を一つの塊(人)とみなして「独」という単語を使うことがある。

このようなことを書くと、「民主化とどう違うのか」ということになる。単純に「反対意見を持った人が処罰されるかどうか」ということである。日本で「安倍独裁」などという人は、そのような批判をしても別段何も処罰、拘束されないが、中国の場合は何か機会があるごとに処罰される。もっと言えば、「自由がない」という状況になるのである。

そのことが、まさに現在の独裁の問題である。手続き論だけを見れば中国共産党も共和制であり、なおかつ全人代の選挙を行っている。

しかし、その決定プロセスが明らかでありなおかつ審議があり、そして、その後の反対も自由に行えない状態が、「独裁」といわれる状況になる。まさに中華人民共和国憲法の中に「共産党による一党政治」と書かれていることで本人たちも肯定しているのだ。

さて、そのような独裁の中にある場合に、どのようなことになるのであろうか。

単純に今回のコロナウイルスの状況は、「自宅待機」ということになる。もちろん中国の場合は「自由がない」ので、日本のように「自粛」ではなく「自宅待機が命令」となり違反すれば拘束事由となる。

そのうえで、「所在地が明らかになった民主派をすべて一網打尽に逮捕する」ということになるのである。まさに「コロナウイルスに伴い自宅待機命令を使った政治的な動き」の典型であろう。

このようなことが許されるのかどうかということは、中国びいきの人とそうではない人とで見解は変わるであろうが、いずれにせよ、「自宅」ということを意識した、つまり「アジトなどにいない」という前提での政治的な措置であるということが言える。

「香港での民主活動家らの逮捕を深く憂慮している。政治的な法の執行は、表現の自由、結社の自由、平和的な集会の自由という普遍的価値に反する」<上記より抜粋>

アメリカではこのように声を上げているが、日本の言論人を含めこれらの声が上がらないことには、少し残念なことを感じる。