和菓子 海を渡る イギリスの旅② 〜和菓子デモンストレーション
さて、ストラトフォード・アポン・エイボンからの続き
アシュモレアン博物館(Ashmolean Museum of Art and Archeology)へむけて
オックスフォードへ移動。
オックスフォードの朝は早い。。
ちょっと散歩をして
ここは見ておく…
そして会場の アシュモレアン博物館へ。
荘厳な佇まい。。
さてアシュモレアン博物館は、その名が示すように政治家で錬金術の研究者!で古物収集家でもあったElias Ashmole(エリアス・アシュモル)が1682年にオックスフォード大学にコレクションを寄贈してできた博物館です。
世界初の大学博物館なのだそうです。
古代エジプトの古代遺物やギリシャ陶器などの展示がされており
そのなかには日本セレクションの部屋もあります。
葛飾北斎などの浮世絵はもちろん
なんと日本の茶室まであります!
こちらは日本の大企業が出資、
材料はすべて日本のものを使い、
日本建築を専門とする日本人の大工さんが
現地に滞在して施工されたかなりのものなのです。
そのように日本の芸術にも造詣が深い博物館において
お茶会、茶筅・和菓子のデモンストレーションを行います。
当日はその本格的な二畳の茶室で
木村宗慎先生と芳心会の方々によるお茶会が催されました。
普段は展示されている茶室にはいれるとあって人が集まります。
この写真、時代劇ではないですよ〜
お茶室です
さて、別室においては
コンプトンバーニーアートギャラリー同様に
谷村丹後氏による茶筅作りの実演と茶杓づくりのワークショップが
開催されました。
オックスフォードは滞在する日本の方々も多く、今回のイベントに来館してくださいました。
皆さん、茶筅作りを間近で拝見できる貴重な機会に
食い入るように見入っています。
一本の竹の筒が繊細な茶筅になるさまは
何度みても感動いたしますね。
工程中はみなさん息をするのも忘れているように静かなのですが
出来上がった時には感嘆の声が!!
終了後はいろいろと質問をされていました。
そのあとは恒例の茶杓作り。
皆さん、想い想いに楽しそう。
和菓子のワークショップでは
先日同様に
きんとんから、菊とバラの練り切り、そして和三盆作りを
行わせていただきました。
今回は時間に余裕もあったため
練り切り作りも体験していただきました。
きんとんづくりに手をあげていただいたのは女性の方。
お箸の扱いが難しかったったようですが
頑張って作られていました。
もう一つは絞りの菊を。。
こちらは嬉しいことに
小学生位の男の子が手を挙げてくださいました!
楽しそうにつくってくださったあとに
彼はどうやって食べるのか?と
質問をくれて
嬉しそうに大切にもってかえってくれました。
お口にあったかな?
和三盆は在英の日本の方々もご参加いただきました。
ここでもお子様に楽しんでいただきました!
和三盆糖がなかなか手に入らないそうで
その柔らかな甘さを皆さん懐かしんでおられました。
午後は木村宗慎先生の
「侘び寂び」についての講演会。
日本人でも難解なこのテーマ!
いろいろな事例と視点で解説をされており
一時間ほどみっちりとレクチャーいただきました。
皆さまと出会えて楽しかったアシュモレアン博物館の一日はあっという間でした。
はじめての和菓子を興味深く見てくださる方、
懐かしい日本の味を喜んでくださる方
様々な思いで楽しんでいただけて嬉しいかぎりでした。
そして夜のオックスフォードへと
繰り出したのでした。