なんかイマイチと感じたときのトリミング(切り抜き)のヒント。
同じものを同じ時間、同じ場所で撮っても、人それぞれ写真が違うことはありませんか?
この写真ステキ♡ けどなんでだろ?って思ったことはありませんか?
上手に写真を撮れるようになったらなーと思ったことはありませんか?
いい写真の要素はいろいろありますが、今日はトリミング(切り抜き)の効果を分かりやすく図解で語りまーす^^
しっくりくる構図のポイントもありますので、ご覧いただけると嬉しいです。
あ、連日おおくりしてます通り、構図はスマホでも一眼レフでも共通です。
素材は寺家公園の御衣黄桜(ギョイコウザクラ)です。
花の色が緑の素敵な桜。
このお花がすごく好きなので、その美しさを伝えたい、という思いで撮りました。
実はこの↑写真、大きいものをトリミング(切り抜き)しております。
撮ったものはこちら。
↑これはこれで素敵なのです。
いくつか咲いてるかたまりの中の、傷がない綺麗な個体を選んで、背景が花の邪魔をしない角度を選んで、今日は一眼レフだったので、花が引き立つように背景がボケるように絞りを開放(Fを一番小さな数字)にして撮りました。
望遠レンズじゃなかったからこれが限界。
さて、どういう風に切り取ったかというと。
↑赤枠のとこです。
画面に三つの矢印がありますが、これが邪魔だなーと思った箇所です。
邪魔な理由を説明しますとですね、上ふたつの矢印の理由は「黒」。
黒いものはインパクトが強くて、主役でない場合には邪魔なのです。
人間の目は黒いものが気になるようにできているようで、わき役に黒色があると主役が目立たなくなる、という訳なのです。
お花を引き立たせるためには黒色がないほうがいいのです。
あと下の矢印は赤色。赤も黒に次いで目立つ色、これも緑の主役には邪魔なのです。
そして縦、縦写真は横写真よりインパクトが強いのです。
さて比べてみましょう。
以前の記事で投稿しましたが、スペースを空けることで広がりが出る、を使ってます^^
スペースの空け方については下記にて。
もう一度ちがう素材でおさらい^^
つぼみも可愛い。
少しづつ咲いてく様子がわかるわかる。
上記二枚は大きな一枚からトリミングしたものです。
ごちゃごちゃしてて魅力が伝わらない気がしました。
ただたくさん咲いてる雰囲気は伝わる写真です。
撮った時はたくさん咲いてるのを見せたくて見せたくて撮ったのですから。
家にかえってパソコンで見たら、この桜の好きなとこはこれじゃないって思ったので、好きな部分を好きな雰囲気で伝えるには?の答えがトリミングでした。
好きなとこは赤枠でした。
再び。
好きなところ、素敵だなーと思うところを引き立たせるために、画像編集で明るさやぼかしを加えてみました。
この桜の魅力を込めるための作業です。
あ、これをしなさいと言ってません。好きでしてるだけです。
あの大きな写真からこの部分を切り取り、私の好きな部分をなるべく綺麗に引き立つように残したいだけで、その方法が私の中でこれでした。
たくさんある表現のうちのひとつとしてご覧くださいませ。
感じ方には個人差がありますので、不快に思われたらごめんなさい。
ギョイコウザクラを撮ってて思うのは、色被りしたほうが美しく見えるということ。
「色被り」は、撮りたいものと背景の色が同じ状態のことです。
お花撮影では、通常花を引き立たせるために色被りはNG、が定番ですが、どうも御衣黄桜は緑背景の方が花の質感が美しいような気がする不思議な花です。
↑これはちょっと下の黒が邪魔ですが^^;
前はもっと上手に撮れてたきがするんだけどな、、、下手さを言い訳(笑)
偉そうに語っておりますが、わたしもまだまだでございます。
ただ、写真を撮るときにどうしたらいいのか分からない、というのがいちばん困ると思いますので、そういう方の上達の近道になればと思います。
初めてのマイカメラから35年経ってしまいました(笑)
遠回りしてようやくここ、まだまだなのは自負しておりますが、回り道した分だけちゃんと説明できるようになりました。
ひとつの写真のいいところ、悪いところ、もったいないとこ、素晴らしいとこ。
撮った時の思いを写真で表現できたなら、物書きの小説、絵描きの絵画のように、それは芸術写真となるのです。
私にしか撮れない写真が撮れるようになるまで、ずっと修行は続きまーす。
世界一楽しい修行だな。
自粛規制のいま、誰かのお役に立てるとしたら、写真の楽しさを知ってもらうことかなと。
ひとりでできる、気軽にできる、いい写真が撮れると嬉しい、上手になるとさらに楽しい、私が体験してきたことをおすそ分けできていたら感謝です。