玄関の外に手すりを設置
こんにちは。住まいのおせっかい家です。
3日前に書いた「玄関の段差で転ばないために出来ること」で書ききれなかった手すりについての解説。
階段の広さ、段差などに気を付けて作れば手すりがなくても大丈夫ですが、バランスを崩しやすいので手すりの設置もおすすめです。
手すりは後から設置出来る場合がほとんどなので、必要になってからでも大丈夫です。
介護保険の住宅改修で、設置することも可能ですよ。
どんな事に気をつけたらいいのか。
◆設置場所
手すりは壁に取り付けしたり、柱を立てて設置したりするのですが、その分スペースを取るので、邪魔な存在にもなりやすいです。
ドアを開けた時によけるスペースの事も考えて、ぶつかる危険がない場所が大切です。
◆手すりの高さ
使う人に合わせて設置するのが一番です。
標準的には75cm〜80cmくらいの高さが一般的です。
大事なのは、階段の勾配と合わせるということ。階段の上がっていく角度と違うのでは何の意味もありません。かえって姿勢が変になるので危ないくらいです。
壁に設置する場合は下地の関係で制約があるかもしれませんが、使いにくい手すりなら、ない方がいいくらいです。
玄関の階段部分では難しいかもしれませんが、手すりの始まる前後には少し横手すりがあると、身体もしっかり安定します。
◆手すりの形
通常、丸い手すりの方が多いですが、楕円型の手すりもおすすめです。
これは、握力が弱くなっても押すように使えるからです。丸型だとちょっと添えただけだと滑ってしまう危険もあるのです。
特に玄関の外の手すりは濡れていたりする場合もあるので、滑らないというポイントは重要になります。
また、手すりの端が洋服の袖口や荷物には引っかかるのは、とっても危険です。
手すりの端が下に曲がっていたり、壁にくっつくいていたりするように注意が必要です。
◆手すりの材質
外に設置するのでステンレスなどの金属の手すりも多いですが、夏は熱く冬は冷たくなって結局使わないなんて事もあります。
樹脂製の手すりなら、温度変化も金属のようにはならないのでおすすめです。
てすりを支える支柱や金物は金属製でも大丈夫です。
◆工事代金
玄関の外に手すりを設置するのは、家の中と比べて工事代金がかなりかかります。
コンクリートで出来た階段に穴を開けて手すりの支柱を立てるので、DIYで気楽に出来るモノでもないです。
あとから外すのも大変なので、よく考えて設置をする必要があります。
◆介護保険
介護保険を使って設置してもらう場合は、その家に住んでいる人が「要支援」以上である必要があります。
そのためには、介護申請をしないといけません。
そこから、本人の収入などにより介護保険の自己負担分が決定します。
1割負担の方は、20万の工事が2万円の自己負担で出来ます。
通常、介護保険を申請してから面談や審査などを経て、要支援度、要介護度が決定するのは1か月以上かかります。
住宅改修をするためには、見積だけでなく改修の図面や写真の提出などもあるので、時間がかかることも注意しておくポイントです。
ケアマネージャーさんか福祉住環境コーディネーターさんにケアプランを作成してもらう必要もあります。
玄関の外に手すりを設置ポイント、やっぱり長くなりましたね。