ドメニコ・サヴィオへのノヴェナ #2日目
ドメニコ・サヴィオへのノヴェナ
── 2日目(4月28日)──
はじめに、ドン・ボスコが書いた「ドメニコ・サヴィオ伝」から一部を読みます。ドメニコ・サヴィオについてよく知らない方もこの機会にぜひ、知ってみてください。
* * *
「ある日、私の生徒の中で非常に深刻な出来事が起こりました。その責めを負う者が退学処分になることは明らかでした。事件を起こした本人たちはそのことに気づき、私のところに来てすべての責任をドメニコに負わせ、罰を逃れようとしました。そのような馬鹿げたことを彼がするとは想像もつきませんでしたが、彼を非難する者たちは非常にうまく中傷したので、私は最後には信じてしまいました。私は起こった出来事について非常にいらだった気持ちで教室に向かいました。皆の前で犯人に向かって話しました。それからサヴィオに向かい、言いました。『この過ちを君が犯す必要があったのかい? すぐに退学処分になるようなことではないのかな? 君がこんなことをしたのが初めてでよかった。さもなければ……。これが最後であるように』。ドメニコは弁明のためにひと言言えば、無実は証明されたでしょう。でも彼は何も言わなかったのです。彼は頭を下げ、まるで理由があって非難されているかのようにして、目を上げませんでした。
しかし、神は無実の者を守られます。翌日、真犯人が明るみに出て、ドメニコの無実は証明されました。彼の上に投げつけた非難の言葉に非常に恥じ入りながら、私は彼を呼んで尋ねました。『ドメニコ、君がやったんじゃないと、なぜ言わなかったんだい?』ドメニコは答えました。『彼らは今までたくさん悪いことをしてきたから、今度はきっと退学になるとわかっていました。ぼくなら初めてなので、おそらく許されるだろうと思ったのです。それに、私たちの救い主のことを考えたんです。イエス様は不当に非難されたのですから』」
(ジョヴァンニ・ボスコ、『オラトリオの少年たち ドメニコ・サヴィオ、ミケーレ・マゴーネ、フランチェスコ・ベズッコの生涯』ドン・ボスコ社、34-35ページ)
* * *
*十字架のしるし
父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。
*聖ドメニコ・ザヴィオへの祈り
聖ドメニコ・サヴィオよ。
あなたは聖ドン・ボスコに見守られ、成長しました。
あなたの先生であるドン・ボスコの情熱に倣い、
あなたは多くの魂を救いたいという望みを分かち合いました。
あなたに願います。
すべての若者たちを守り、神と人とを愛する人となるよう導いてください。
聖なるものになりたいというあなたの願いを私たち皆が分かち合うことができますように。
イエスはいつも子どもたちを特に大切にしていましたから、
あなたの取り次ぎの願いがかなえられると信じています。
今、つつしんでお願いいたします。
私たちの願いをどうか主に取り次いでください。
~先唱する青年による新型コロナウイルスの終息を願う言葉~
*主の祈り
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。
*アヴェ・マリアの祈り (3回唱えます)
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。アーメン。
*栄 唱
栄光は父と子と聖霊に。初めのように今もいつも世々に。アーメン。
*新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り
いつくしみ深い神よ、
新型コロナウイルスの感染拡大によって、
今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。
病に苦しむ人に必要な医療が施され、
感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。
亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、
尽きることのない安らぎに満たされますように。
不安と混乱に直面しているすべての人に、
支援の手が差し伸べられますように。
希望の源である神よ、
わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、
世界のすべての人と助け合って、
この危機を乗り越えることができるようお導きください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
希望と慰めのよりどころである聖マリア、
苦難のうちにあるわたしたちのためにお祈りください。
(2020年4月3日 日本カトリック司教協議会認可)
~青年からひとこと~
~明日のお知らせ~