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東京発 滝日和

公共交通機関で行く滝めぐりが好きな理由

2020.05.24 03:04

(2019年8月  大ゼン 新潟県湯沢町)



月イチで更新したいと思っていた「東京発  滝日和」ですが、なかなか書けずにご無沙汰してしまいました。

東京は、新型コロナウイルスの感染者が減りつつありますが、以前のように心置きなく出かけられるのはいつになるかな…。

滝へ行くことを楽しみにしている私ですが、あともう少し、我慢ですね。

でも、こんなときだからこそ、好きなことを振り返る良い機会かも!

そこで今回は、なぜ私が公共交通機関で行く滝めぐりが好きなのかを書いてみたいと思います(^^)



1. きっかけは青春18きっぷだった



位置情報ゲームにハマって全国あちこち鉄道旅をしていた友人から、「青春18きっぷはおトクなんだけど、ひとりで5回分も使い切れない」と聞きまして。

「滝があれば一緒に行きたい」「じゃあ行こう」と、JR御殿場線沿線で滝めぐりをしたのは2014年の春でした。

(写真↑は2019年春の青春18きっぷです)


そのとき訪れたのが、静岡県長泉町の鮎壺の滝と、神奈川県山北町の洒水の滝です。


(2014年3月 鮎壺の滝)


御殿場線下土狩駅から徒歩5分。

市街地の中をドドーッと流れ落ちている不思議な滝です。

しかも滝のむこうに富士山が見える。ついでにマンションも。

こんなコラボはここしかない!


一方、御殿場線山北駅から徒歩30分の洒水の滝は、山の中。


(2014年3月 洒水の滝)


日本の滝百選に名を連ねる名瀑です。

山の中をスーッと流れ落ちる姿は、ザ・日本の滝。

そして洒水の滝の入り口近くには「恭月」という素敵な古民家カフェがありまして。


(2014年3月)


鉄道旅と滝めぐりとパンケーキ♪

遠くへ行って、滝を見て、美味しいものを食べて、なんか楽しい!


実はこの日、偶然、滝ガールの友達も静岡の滝めぐりをするというので、三島市や裾野市のいくつかの滝を車で連れていってもらいました。

なので純粋な鉄道旅ではないですが、青春18きっぷって使える! と思ったのが、公共交通機関を使って滝めぐりを始めたきっかけでした。



2. 苦労があるから感動する


(2015年7月)


友人から青春18きっぷの楽しさを教えてもらい、家族でも18きっぷ滝旅をするようになりました。

ただ、せっかく行くのだから…とプランを詰め込みすぎて、滝へ行くよりミッションコンプリートが最優先になってしまうことも^_^;


そんなあるとき、長女の夏休みの自由研究で青春18きっぷ母娘旅をすることになりました。

行き先は茨城県大子町の月待の滝と袋田の滝。

東京からだと常磐線と水郡線を乗り継いでいきます。

袋田の滝の最寄駅は、水郡線の袋田駅。

月待の滝の最寄駅は、袋田駅から2つ先の下野宮駅。

たった2駅ですが、本数がとにかく少ない。

鉄道で2つの滝をめぐるのは時間的に厳しくて、中間の常陸大子駅にある大子町観光協会でレンタサイクルを借りました。


(2015年7月)


地図で見ると、位置関係はこんなかんじです。



月待の滝と袋田の滝は、距離にして約11km。

グーグル先生によると徒歩で2時間19分かかるそうです。

車だと18分だそうで…やっぱ車って早いわー。

自転車では常陸大子駅から月待の滝の滝まで約30分、月待の滝から袋田の滝まで約1時間くらいだったでしょうか。

常陸大子駅から月待の滝はほとんど平坦な道のりでラクラクでした。

(ただし遮るものがないので猛暑日は気を付けましょう)


(2015年7月 月待の滝)


青もみじが爽やかな月待の滝♪

滝の裏側に入れる裏見の滝としても知られていて、夏に人気のクールスポットです。

月待の滝でしばし涼んで、また自転車に乗って袋田の滝へ向かったのですが…。

常陸大子駅付近を過ぎたあたりから急な上り坂の連続で。

クッソー、どこまで続くんだ…とゼイゼイしながら自転車を漕ぎました。

そしてようやく袋田の滝に到着。

日本の滝百選に名を連ねる、茨城県が誇る名瀑。

日本三大名瀑のひとつでもあります。


(2015年7月 袋田の滝)


袋田の滝は、何度か車で来たことがありました。

でも、車でブーン♪ と訪れたときは大して感動しなかったんです。

うん、大きくて立派な滝だなぁ…そんな程度で。

しかし、自転車で坂道をゼイゼイ乗り越えてようやく対面したとき、今までになく感動しました。

いくつもの困難を乗り越えて、やっとアナタに会えた…そんな心境。

苦労があるから、喜びも感動も大きかったんですね。

このとき、公共交通機関で行く旅の楽しさを強く感じました。

何もラクラク行くのがベストじゃない、考えて工夫して身体を張って行くから楽しいんだ、と。

この旅をきっかけに、鉄道だけでなく、バス、レンタサイクル、徒歩など、いろいろ組み合わせて滝めぐりを考えるようになりました。

(2020年5月現在、2019年東日本台風の影響で水郡線西金駅〜常陸大子駅間は運休。

袋田の滝観瀑施設や大子町観光協会については、最新の情報をご確認ください)



3.  不便さを楽しむ  その場所を楽しむ


車がないと広範囲に移動できなくて、行動範囲は狭くなります。

でもその分、寄り道したり、気になるスポットに立ち寄ったりして、滝プラスαを楽しめたりします。

たとえばコチラ、新潟県にある大ゼン(別名    不動滝)。


(2019年8月 大ゼン)


越後湯沢駅から徒歩30分くらいの場所にあります。

この滝も、青春18きっぷを使って東京から高崎線と上越線を乗り継ぎ、日帰りで行ってきました。

上越線の本数はとても少なく、滝を見たあと東京方面へ戻る電車の時刻まで数時間ありました。

(新幹線なら本数は多いんですけどね笑)

遠くへ行く余裕はないけど、何もしないのはもったいない。

そこで、越後湯沢駅を楽しむことに。


(2019年8月)


温泉に入って、


(2019年8月)


利き酒して、


(2019年8月)


蕎麦を食べる♪


たぶん車だったら「次はここへ行こう〜」と広範囲にどんどん移動していくと思いますが、時刻が決まっている鉄道旅はそれができない。

一見、不便なようですが、ピンポイントでその場所を楽しむことはできます。

それに旅先で呑めるのも嬉しい♪


もちろん、遠くへ行かなくても、東京都内も公共交通機関を使って楽しめる滝はたくさんあります。

(2019年12月 払沢の滝)


東京近郊の気軽に行ける滝は、遊歩道やハイキングコースが整備されているところが多く、電車やバスなどの交通網もそれなりに充実しています。

人気スポットはハイシーズンになると駐車場がすぐ満車になってしまうので、車より公共交通機関のほうが良いのではと思うことも。


(2019年8月  カフェせせらぎ  東京都檜原村)


素敵なカフェや美味しいお店もけっこう多くて。

でも、そういうお店は駐車場が狭かったり、大きな看板などなく車だと通り過ぎちゃうことも。 

徒歩のほうが見付けやすく、入りやすかったりします。


(2019年7月 檜原村 )


また、歩くコースを変えてみたら面白い発見があった♪ なんてことも。


(2019年7月 レストラン「とちの実」 檜原村)


歩いて、ときには自転車に乗って、滝に癒されて、美味しいものを食べて。ついでに呑んで。

不便さもあるけど、その場所をじっくりと楽しむ。それが、公共交通機関を使った滝めぐりの面白さで、好きな理由です(^^)


あともう少しで滝へ行けるようになるかな?

早く存分に楽しみたいですね(^^)

東京近郊の気軽に行ける滝から、もっと遠くの滝まで。

月イチではなく、気まぐれ更新となるかもしれませんが、公共交通機関で行ける滝とその楽しさを、これからもご紹介できたらと思っています♪


(2019年7月  竜神の滝 檜原村)