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【ネタバレ注意】フランソワ・クリュゼが現金強奪犯を演じた映画「11.6〜最強の現金強奪犯」はフィルムノアールの匂いがする

2020.05.01 03:00

「最強のふたり」の名優、フランソワ・クリュゼが主演した映画。

ヨーロッパが熱狂した”現代のルパン”。

約16億円を一瞬にしてかすめ取り、

警察の追跡をかわして逃走する男。

実話を映画化したのが「11.6〜最強の現金強奪犯」。

現金輸送車のドライバーとして

10年間マジめに働いて、誰からも信頼されている39歳のトニ・シュズラン。

ある日、平凡なはずの彼が、

一滴の鮮血もなく銀行の大金を貸倉庫にまんまと隠して、行方をくらます。逃げ切れたはずの彼が、またまた驚きの行動をとる。

ストーリーはシンプルだが、

いわゆる労働者として人間扱いされていない輸送会社に対する反骨がこの行動に出た。

フランス映画らしい社会問題を映し出している。

この作品に対して、

つじつまが合わないと指摘する人もいるが、

フランス映画とはそんなもの。

この映画の中で出てくる彼の仲間は、

現実にいそうなダメ男だったり、

彼と生活をする女性も庶民的だし、

貧困層で生きる人達の”絆”は

しっかりと描かれている。

山案内をする女性と出会うシーンがあり、「山の魅力は?」と聞きいったり、

逃走中に彼女を訪ねて

スイスの山奥まで行ったりもする。

都会生活にうんざりしていた

男の物語にもなっている。

フアナ・アコスタが

山案内を仕事とする女性として

登場してくるが、

その主人公との話のやりとりに

味わい深い意味がある。


●「11.6〜最強の現金強奪犯」2013年フランス映画 監督/フィリップ・ゴドー/出演/フランソワ・クリュゼ/プーリー・ランネール/他