【お客様より相談　元ケアマネ目線で書きます】

僕の前職は介護保険のケアマネジャーをしておりました。

　あるお客様から相談があり、週1回のデイサービスを約2ヶ月休んでいるが（コロナの影響で）、デイサービスの方から体調確認と利用促しの電話があったそうです。家族さんからは感染の不安もあり利用はやめといた方がいいと言われたそうです。ちなみに要介護1の認定です。　

ここで重要なのは、リスクの選択と優先順位の再考です。デイサービスを休む前と休んでからのADL（日常生活動作、立つや歩くなどの基本動作）、I ADL（手段的生活動作、電話をかけるや買い物などの生活動作）、社会参加がどう変化しているかを把握し、再アセスメント することです。

このお客様に関して言えば、 ADL、I ADLともに低下している様子はなかったです。お風呂は家になくデイサービスで入っておりましたが、家のすぐ近くに息子さんの家があり、そこで家族の見守りの中入っておられるとのことです。以前より自主的に散歩や家で足踏み、膝の曲げ伸ばしを座って実施されております。

一方社会参加については、デイサービスでの活動がなくなったことで、移動スーパーでの買い物、散歩と息子さんの家に行く以外の外出はなくなりました。人との交流は家族さん以外では移動スーパーでお買い物される時に近所の方々と世間話しをされております。認知機能の低下もないと思われます。

結論はリスクを冒してまで、今デイサービスに通う必要性は今のところはなし。セルフケアも出来ており、かつ訪問診療の先生からも随時アドバイスを受けており問題なし。マイナス面では楽しみが1つ減ったことぐらいです。プラス面は自助、互助のポテンシャルが引き出されたところです。恐らくこれについては、他の方にも当てはまるのではないかと推測します。現在利用されている介護保険サービスは歩行器のレンタルのみです。これがなかったら担当ケアマネへの報酬は０です(ﾟДﾟ;)

長い付き合いがあれば、例え報酬がなくても担当の場合は電話相談やその調べもの、代行、状況によっては自宅訪問もありえますが、すべてボランティアです😢

　今回のコロナの件で、真に必要な介護保険サービスを利用しているかどうかを考える良いきっかけにはなっていると思います。介護保険に限らず、普段当たり前にしていたことを見直す時間になってるなと思います。まさに断捨離ですね！　

思考も視点も今までの常識を捨てて、あらゆる物事を多角的に見れるように脳の中も断捨離していきます ^^) 

そして、これ以上犠牲者が増えないことを心からお祈り致します。（おわり）