体内の炎症
炎症は、体に異変が起きたときに、免疫が自分を守ろうとする働きのこと。火傷をしたところ腫れ上がったり、切り傷が赤くなったりするのは、体が治療のためにがんばっている証拠でして、非常にありがたい現象でもあります。
ただし、火傷や切り傷のような短時間の炎症ならいいのですが、これが長期にわたる慢性的な炎症になると話が変わってきます。その代表的な例が内臓脂肪です。
小腸に脂肪がたまると、体は懸命になって免疫細胞を動かしはじめて、これが全身に炎症を引き起こすんです。つまり、内臓脂肪はつねに山火事のような状態。
この状態が長く続くと、
•心臓病
•うつ病
•肥満
•アレルギー
•糖尿病
なんかを引き起こすんです。炎症は脳の細胞にも起きますので、体調だけでなくメンタルまで悪化してしまうのが恐ろしいところです。
では、体内に炎症が起きる原因はなんでしょうか? ざっくりと並べると、
•慢性的なストレス:短時間のストレスは問題ないのですが、長く続くとホルモンが大量に出まくって炎症を起こします。
•加工食品の食べ過ぎ:加工食品にはオメガ6脂肪酸が多く、免疫系の過剰反応につながります。同じくトランス脂肪酸もNGです。
•グルテンのとりすぎ:グルテンは体にとって異物として認識されるため、やはり免疫系が暴走を始めます。実際、グルテンを止めると気分がよくなるなんてデータも。
•糖質のとりすぎ:もちろん適度な糖質は必要ですが、血中の糖質量が高くなると、TNFaやIL-6といった物質が働き出して、血管に傷をつける原因になります。
•睡眠不足:睡眠が足りないと、体内の炎症レベルが格段に上がるってデータが出てます。
•リーキーガット:腸のバリアが破れるリーキーガットも炎症の大きな原因。腸から毒素が体内に入るので、やはり免疫系が暴れ出します。
•運動不足:日ごろの運動が足りないと、全身に軽度の炎症が起きることが知られております。体中がつねにとろ火で焼かれてるような状態です(笑)