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台湾いとしこいし

台湾で、初めてハンコを作る。

2020.04.30 12:55

昨日突然、管理部の御姉さまに「いらないハンコ持ってきて」と言われた。

「いらないハンコって何ですか?」

と聞くと、会社に預けておいて給料受取の時に使うハンコがいるという。

だから、重要な申請とかにつかってない、余ってるハンコを持ってきてほしいとのこと。日本でいうあれか、認印的なやつね。

今の会社に入社して、まもなく丸3年。今までハンコを要求される場面はなかったけど、なんか会計の制度が変わったのかな? まあいいけど。

サラリーマンは会社に持って来いと言われたものはすぐに準備するのだ。

で、帰宅して確認してみたけど日本からは実印しか持ってきておらず、認印は持っていなかったのがわかり。

さっそく今日の昼休みに、会社の近くのはんこ屋さんにハンコをお願いしに行ってきた。


ハンコやさんの感じは日本と似てるけど、日本みたいに店頭に出来合いの認印が並んでることはなく、一個ずつ彫ってもらうようだった。

どれを買ったらいいのかわからないので、お店のご主人に、

「会社で給料受け取るときに使うハンコ持って来いって言われて、ハンコ買いたいんですけど、みんなどういうの買ってるんですか?」

と聞いてみると、「これでいいんじゃない?」一番小さい四角い木製のハンコを渡された。

価格は50元。彫り代込み。

思わず、「安っ」というと、ご主人は他の高いのを指さして、「高いのでもいいんだよ、これとか、これとか~」とお笑いになった。

わざわざ高いのを勧めないで、必要十分なものを出してくれるなんて、いいひとだな♪

「名前って、名字だけ彫るんですか? それとも姓名全部? 私、外国人なんで、台湾の習慣良く分からないんです」

「全部だね~」

ということで、名前を書いて渡して、50元お支払い。本当安いわ。

そして、10分後に受け取ったのがこちら。(名前はイメージです!)

なんか、思った以上に可愛い出来だった。ちょっと、自宅用にもほしくなったくらい。笑

でも、認印が姓名全部っていうのは、こんなの初めてだから、やっぱり慣れないわ。

日本だと、姓だけじゃん、ふつう。こんな感じで。

会社に持って帰って、管理部の御姉さまに渡しがてら、

「台湾のハンコ(認印)って名前も全部書くんだね~! 日本は普通、姓だけで、田中だったら『田中』二文字だから、変な感じだわ~」

と言ったら、御姉さまには逆にびっくりされた。

「ええ!? じゃあ、会社に田中が何人もいたらどうするの? みんなおんなじハンコになっちゃうの!?」

「うん、そういうこともあるかも。国によって習慣が違って面白いね!」

「あはは、ほんとね!」


台湾生活9年で、また小さな文化の違いに出合った、がぁこさんだった。

似てるけど違う台湾と日本、面白いなあ。