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ササモリモノローグ

【読書感想文のようなラブレター】綿矢りさ氏は天才だし、私はこの先ずっときっと愛してやまないっていう話。

2020.11.10 14:59



やっほやっほやっほやっほ\( 'ω')/

ワンカップキメてる?

愛に生き愛に狂い愛に翻弄されし愛の迷える子羊、犬、猫、ペンギン、人間、この世に生きとし生けるもの全てを愛したい(とは思ってるしむしろ全員私を愛せ)令和2年目の大天使兼救世主兼メンヘラに寄り添うメンヘラ兼心の恋人、笹森あきだよ。



人肌恋しい季節になったね〜〜〜〜。

身も心も寒すぎマジ死んじゃう〜〜。



と、毎年言っている気がします。



はぁ。



冒頭から激寒ムーブぶちかましておりますが、頑張って気を取り直します。


秋も深まりに深まって、冬の気配が見えてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

笹森はハロウィンが終わってまもなく、冬のビックイベントに向けて変わっていく街中の様子を見て、時の流れの速さに戦慄しています。

まあね、とはいえ。

今年はコロナウイルスのせいで、冬の例のイベントは大々的に祝うことは出来なそうですね。

まぁ平日だし。かえって良かったのかな。



平日でも祝う奴は祝うし楽しむ奴は楽しむという事実から目を背けてはいけない(戒め)



寒いとヘイトがとまんねぇな。

これ以上元々無い好感度を下げたくはないので、世間への恨みつらみはこの辺にして、今日の本題に入っていきましょうか。


本日は、雑記・読書カテゴリーの更新です。 


最近またコロナの感染者数が爆発的に増えてきて、お休みの日はお家で過ごすようになった方もいるのではないでしょうか。

お家時間の定番と言えば。

映画、読書、なんかがあげられますね。

今回はその中の読書に焦点を当てて、お家時間のお供に手に取って欲しい作家さんへの偏愛を語りつくそうと思います。


いえーーーい( 'ω'  )و”


てなわけで。

今回語らせて頂く作家さんはこちらの方。



綿矢りささん!!!!


です。



綿矢りささんといえば、『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞したのち、映画化した『勝手にふるえてろ』や、大江健三郎賞を受賞した『かわいそうだね?』など、数々の話題作を生み出された有名な女流作家さんです。

今年12月に、女優の のん さん主演で『私をくいとめて』の公開も予定されています。


唯一無二系個性派美人に憧れる我々サブカルクソ女達のアイコンガール、小松菜奈さんが主演を務めたWebドラマ『夢を与える』の原作者さんでもあるんだよ〜。

(この『夢を与える』も最高だから、こういうドラマから入るのもアリだと思います。)


私は小説においても脚本においても映画においても、というか全ての物語を扱うコンテンツにおいて、自分の人生に重なるキラーワードがあるかないかで作品の評価が大きく変わります。

極端な話、つまんないなーって途中まで思ってても、キラーワード1つポンと出されるだけで作品の評価がぐるっとひっくり返ることもままあります。ここまで極端なのはたまにだけど。


心にストン、ズドン、じわりとハマる言葉と出会えた時、その言葉は、作品は、私にとって救済となり人生の血肉になるのだと思っています。笹森聖書の1部。ほんまに。


そんでね。

笹森にとってのキラーワードが綿矢りささんの作品に多いんですよ。

主にこと恋愛観において。

そして女という自分の性に関して。



どういうこっちゃ????



ということを以下詳しく語らせて頂きます。



綿矢さんの魅力①
他に誰にも表現出来ないであろう女の薄気味悪い部分を美しい言葉で表現してくれる所。



はい。コレですね。

綿矢りささんが好きな理由のひとつ、というか、大幅な部分を占める理由に、 傍から見たら薄気味悪いであろう、女の可愛くない部分をものすごく丁寧に描いてくれるところ があります。  


例えば。

著書『勝手にふるえてろ』の中の1文。


    先生、イチのその文はあなたに向けての茶目っけじゃないんです、彼は私の言った一言を一年経ったいまでも覚えていてくれてるんです、だから自分の手がらにしないで。その変な文章は私とイチが精神的につながっていることの証なんです。
(綿矢りさ『勝手にふるえてろ』2012年11月20日発行/文春ウェブ文庫/本文より引用)



抉ってくるぅーーーーーー!!!!!!

もう既にグッとき過ぎて死にそうなんだけど。



続けて『勝手にふるえてろ』と共に収録されている『仲良くしようよ』での1文。

    愛する男の重荷になりたい。たとえば男がどこかで私を裏切ったとしても、私の名前が出れば重くどんよりした自責でじめじめと泣き出しそうになる、そんな存在になりたい。あいつは生活能力にとぼしいから見離せない、危なっかしすぎるから俺が守ってあげなきゃ、愛され過ぎて逃げ出したいけど逃げ出したら自殺するかもしれなくて心配だからそばにいる。そんなかりそめの重荷ではなく、男が困ったときには必ず彼の頭に登場する、本物の心の枷になりたい。それが大多数の男にとって母親なら、私は母親になりたいし、また何人かの男がそれを良心と呼ぶなら、私は良心になりたい。
(綿矢りさ『勝手にふるえてろ』2012年11月20日発行/文春ウェブ文庫/本文より引用)

ひいいいいいい〜〜〜!!!!


も〜〜〜さ~〜〜!!!!

ね!!!!!!


これですよこれ!!!!!!

綿矢節!!!


なんで女のこの暗くて重くて気持ち悪くて理解できない人には一生出来ないであろう『思い』をこんなに分かりやすくかけるの??


は?って方の為に少し詳しくド刺さりポイントを紹介すると、


⬆の『勝手にふるえてろ』の抜粋部分では、


・1年以上前(というか作中では25になった今でも覚えてるから事実としてはそれ以上)の好きな人(相手にとっては自分は何者でもない関係)との、その人にとってはほんとに何気ない会話(だけど自分にとっては忘れられない会話)が好きな人に影響を与えていたという喜び。

・それって好きな人の中に、私本人が存在しないかもしれないけど、形を変えて存在してるってことじゃん、っていう喜び。

・それを何の気なしにお気に入りの生徒の茶目っ気だと喜ぶ女の先生への『色んな』思い


が、短い文から想像できるという点が笹森的ド刺さりポイントです。



⬆『仲良くしようよ』の抜粋部分では

・いわゆるメンヘラへの心配や同情、『俺がいないと』という思いはかりそめの重荷。だってそれって時限爆弾じゃん。そんな凡庸な重荷、私の代わりにいくらでもいる。そんなんじゃ足りない。

・幸せな時は頭にチラつかなくても良い。例えば窮地に追いやられた時とか、罪悪感を伴う悪い事をしなきゃ行けなくなった時とか、そういう『どうしよう』って思った時にふと浮かぶ顔が私であれば良い。何も関係ないのに、私の顔が浮かんで、勝手に私に罪悪感を感じれば良い。そういう『本人がどうすることも出来ないのに、消したいのに、ずっと心に残り続ける女』になりたい。


っていう思いをスマートに書いてくれているところが笹森ド刺さりポイントです。

(私は最後の女より、一生忘れられない女になりたい。)



こういう、女なんて結局〇〇なんだよ、とか、巷に溢れてる理解した風のかりそめの言葉(全てではないけど)じゃなくて、それこそ、こんな気持ち理解出来ないって人でも分かる、情緒があるのにわかりやすい文。

なんて言うんですかね、この生感。


いや〜〜〜。

女の面倒くさくて気持ち悪い所をかき集めたみたいなこの気持ちをさ。

なんで言葉に出来るの??

しかもなんでこんなに美しくかけるの??

何者なの??

いや。何者だからかけるのか。



控えめに言って天才。



あとね、あとね!!

綿矢さんマジで大好き、って思った描写がもうひとつあって。


『勝手にふるえてろ』の冒頭数ページ目で主人公のヨシカちゃんって子がトイレで泣くシーンがあるんだけどね。

流れた涙をトイレットペーパーで拭くんだけど、そのトイレットペーパーのカスが顔にくっつくんよ。


その描写をちゃんと書いてくれるところがもうほんとたまらなく好き。大好き。


直接的な書き方じゃないのに、その子が「どういう子」なのかが分かるこういう思わずニヤッとしながら共感しちゃう観察眼が本当に秀逸オブ秀逸なんです。

トイレットペーパーで顔を拭く女子、そしてそれを顔に着けた姿を人に晒すこの絶妙な感じ。マジで最高。

※これ映画でも描かれててそうそうマジで分かってる大好きって思った。



これに通ずる綿谷さんの魅力その2。



綿谷さんの魅力②
現代に生きる(残るかな?)自己肯定感低め女子の愛しいずるさの描き方が絶妙過ぎるところ。


わたしがそれを感じたのはあれです。

『亜美ちゃんは美人』という短編です。


この『亜美ちゃんは美人』という短編は、誰もが認める絶世の美人『亜美ちゃん』の傍にいるせいでいつも自分は蔑ろに扱われてしまう『さかきちゃん』という女の子のお話です。


さかきちゃんも決して美人じゃ無い訳では無い(※集団に亜美ちゃんがいなければ間違いなく『美人』に数えられる容姿ってこと。日本語って難しいね!!) のに、亜美ちゃんが傍にいるせいでいつも周囲に勝手に引き立て役にされてしまう。

亜美ちゃんはそんなさかきちゃんの劣等感なんて知る由もない。気づく気配すら無い。


でもみんなが崇拝する亜美ちゃんの特別な存在はさかきちゃんだけなんですよ。

それは周りも分かってるの。

だからこそさかきちゃんは亜美ちゃんの特別というポジションで得られる恩恵は享受してるし、周囲への優越感も感じているんです。

劣等感と優越感が共存しながら、さかきちゃんは亜美ちゃんと一緒にいるんです。


このずるさ、生々し過ぎません??


女の子なら特に多かれ少なかれ「うわぁ……」と頭抱えたくなる経験があるのではないかと思うんですが、どうですか?

特にさかきちゃん側を生きてきた女の子は過去の傷が傷んでしんどくないですか?

全部が重ならなくても、どこか身に覚えのある部分がある人は結構多いと思うんです。


もぉ〜〜〜ね、こういうね、度々出てくる描写が本当に胃をひねり潰されるくらいしんどいんですよ。



どういう所?

となっている方のためにもう少し詳しく、特にしんどかった描写を具体例を仄めかさせて頂きます。



○亜美ちゃんと離れる為に勉強して国立大学に合格したさかきちゃん。大学入学後、やっと離れられると思ったのに、近くの私大に進学した亜美ちゃんが一緒にインカレサークルに入ろうと誘って来ました。

嫌だと思いつつも高校の頃に比べて一緒にいる時間が放課後だけに減ること、亜美ちゃんと一緒にいるだけで新歓チラシの配布料が桁違いになることなどから、とりあえず了承することに。

(ここの気持ちもさ、可愛い子が隣にいるだけで周りの対応が全然違うあの感じ、すごい分かるし胃痛くなるけど真理だよね。無理ンゴ。)


▶インカレサークルの新歓に参加すると、男の先輩たちは亜美ちゃんを褒めそやし、可愛い亜美ちゃんに『面白い人』だと思われる為に隣に居るさかきちゃんをイジリ役に設定します。

この間、女子の先輩と同学年の女の子達は、亜美ちゃん一強の雰囲気を察して、女子だけで固まって盛り上がるようになるんですね。


さかきちゃんはそちらに参加することも出来ず、割と度を越したイジリに涙を堪えて笑うことしか出来ない状況になってしまいます。


そんでそれを察せない亜美ちゃん。さかきちゃんは笑っているから、さかきちゃんも楽しんでいると思っているんですね。

見たままをそのまま受け取るタイプ。

それは今まで亜美ちゃんの周りの人が、無意識のうちに亜美ちゃんを優先してきたからです。だから亜美ちゃんは察せない。

そこにもいらだちを感じてしまうさかきちゃん。


1次会が終わり解散になるですが、他の1年生ならともかく、ハチャメチャに可愛い亜美ちゃんを先輩達が帰すわけありません。

先輩達に囲まれて困りながら助けを求めるようにさかきちゃんを見つめる亜美ちゃん。

自分がいじられていた時笑っていた癖に、と、気付かぬ振りで駅へ歩き出すさかきちゃん。

でもだんだんと罪悪感に駆られて、来た道を引き返して言うんですね。

「亜美!帰るよ!」って。

そんで手を引いて、先輩達にまた罵られながらも亜美ちゃんを連れて帰るのです。



あーーーーー!!!




んでこの後も良いの!!

この後がさらにリアルなの!!!!


亜美ちゃんとさかきちゃんが最終的に落ち着いたのは、『山岳同好会 』でした。

それも、ふたつあるうちのよりマイナーな、男子だけで構成された小規模な方。


入部の決め手は、亜美ちゃんとさかきちゃんが  "地下の薄暗い部室の扉" を開けた時、その山岳同好会の先輩達は、テニスサークルの先輩達をはじめとする今までの人達とは違って、『綺麗な亜美ちゃん』にまず "恐れとか警戒を抱くタイプの人達" だったからなんですよ。


ここーーーー!!!!!!
わかる???!!
ここまじ秀逸じゃない???!


私はこれを言葉に出来ないんだけどさ、いや、分からん??!!この心理!!

これわかる人は絶対綿谷りさ好きだぞ!!!!


分からなくても良い!!!

分からない方が幸せだと思う、でも、絶対読んだ方が良い!!!!



この人の女の子は人間らしくて本当に生々しんですよ!!!

私が使うと凄く安っぽい言葉だけど、本当に『リアル』なの!!


だからどうしようもなく好きなのーー!!!!



※亜美ちゃんを悪者みたいに書いてしまってますが、最後まで読むと『なんで亜美ちゃんはさかきちゃんを特別視してたのか』がちゃんと描かれていて、亜美ちゃんの人間味も分かるお話になってます。なるほどな、って思った。そういう作りも素晴らしいから是非とも読んで欲しい名作です。




はい。

最後魅力3つ目。



綿谷さんの魅力③
人間の描き方に愛を感じる所。


これ。

なんだかんだ言ってこれに尽きる。


私は綿矢さんが描く多くの女の子主人公のこじらせ方に共感する人間なので、どうしても感想が女の子側に偏ってしまうんですが。

だからといって綿矢さん自身が女性に寄り添うフェミニストという訳ではないのかなぁと思うんです。

むしろどこまでも平等な方なんじゃないかなぁと。


そう、特に男性を悪く描いている訳ではないんですよ。

いやまぁやばいやつではあるんだけど。

その悪さがあえて、じゃなくて、主人公から見たら、ということがちゃんと分かる書き方をしているんです。


第三者から見たら『女の子も大概やん』って思う書き方をちゃんとしてるんです。

それを自覚して葛藤してる女の子の姿も書いているし。

でも男性側も、『何故そういうことをするのか』という理由がきちんと読み取れるようになってる。


どっちが悪い!じゃなくて、 ただ『その瞬間まで生きてきたありのままの人間』を描いてるだけなのかなぁと。


全ての登場人物の生きてきた人生を否定も肯定もせず、ただ人間と言う存在を描いて、でっかく愛しているのかな、と感じるのです。


そこが好き。


フェミニズムとか女尊男卑とか、 そういう方向に傾倒してないのが良いんです。


女の子はこじらせてるし、男の子もちょっと惜しい。

でもそれが、今日本のどこかで起きている『リアル』のように思えて、だからこそ私はたまらなく共感してしまうし、日々の思想に活かしたいなぁと思うのですよ。


だからいま、恋愛だけに限らず、人との関わりとかで悩んでる人は読んでみて欲しい。

『こじらせてるね〜笑』って言われる女性には共感とヒントを与えてくれる作家さんです。


羅列される言葉全てに共感する必要はなくて(それだともはやあぶねぇ宗教だから)、そこから自分の人生に刺さる言葉を拾い上げて、咀嚼して、糧にするきっかけになれたらいいな。

刺さる部分は人によって違うと思うし、だからこそ人間っておもろいと思うので。

人生のキラーワードが何か一つでも見つかりましたら幸いです。


まとまらなくなって来たのて締めます。


結論:綿矢りさは全女子のバイブル。全女子読んでくれ。







 

3行で済むことを12行くらいかけて語ることで有名な笹森ですが、今回はその割には、割とコンパクトにまとまった気がします。(※当社比)


好きなことをお話する時に話が長くなってしまうのはオタクの悪い癖ですね。

治すつもりはあまりありませんが、普通にくどくて読みにくいので善処はしようと思います。



はい。

寒さが増してコロナやら風邪やらインフルエンザやらが流行しまくる今日この頃ですが、みな様どうかお身体に気をつけて、対策取りつつ、楽しい冬をお過ごしください。

これから冬の大イベントが控えてますしね。


何とは言わないけど。


笹森もコロナ及びインフル風邪対策として温活(冷え性改善)頑張ります。

美人には冷え性がいないらしいからな🍊

美人になれるように頑張るぞい。


みんなも暖かくして寝てください🐑💤💭

令和の天使のありがたいお言葉でした。



終わり!!!!!!!



以上。

笹森あきでした🐧🐧🐧



おやすみなさい。

良い夢をー。