ル・コルビュジエ氏設計の美術館、世界文化遺産登録なるか。
<すぎぼーのblog>
こんにちは、すぎぼーです(*^_^*)
このたび『近代建築の巨匠』と呼ばれるル・コルビュジエ氏設計の、東京上野にある国立西洋美術館が、7月にも世界文化遺産に登録される見込みとなったそうです。
他に、ル・コルビュジエ氏の建築群が、上記西洋美術館を含めて全部で17作品、文化遺産登録に推薦されているそうです。
このル・コルビュジエ氏なんですが、非常に変わった名前(先祖の名前からとったペンネーム)でもあり、さらに社長が氏の本を所有されていて(上記画像)昔からとても注目していた建築士のひとりです。
ル・コルビュジエ氏の建築特徴を語るうえで重要な言葉――近代建築の五原則
というのがあります。
1)ピロティ
地上部分が柱を残して外部空間とした建築形式(Wikipediaより)といえば難しいのですが、要するに1階部分が吹き抜けになっていたり、もしくは柱で2階以上を持ち上げているような建物。マンションなどで1階部分が駐車場になっているものも多いですが、これも近代以降の形式です。
2)屋上庭園
これも、ル・コルビュジエ氏のコンクリート造りの建物を見れば分かりますが、屋上を平らな形にし、植物を植えたり庭として活用できるようになりました。
3)自由な平面
これは外観からはわかりづらいのですが、柱が構造的に建築物を支えるために、従来であれば壁で支えていたものが必要なくなり、自由な間取りを実現できるようになりました。
4)自由な立面(ファサード)
3)と同様、柱で支える構造体によって建物の外観も自由に多様性を持たせることができるようになりました。
5)水平連続窓
上記のような構造が取れるようになり、壁が重要視されることなく自由に窓を開けることができるようになりました。
これら5つの原則を駆使した建築で、最も顕著に特色が現れているものがサヴォア邸だそうです。
現代の日本で活躍する建築家の皆様も、多くがこのル・コルビュジエに影響を受けていると言います。
今度世界遺産に登録されようとしている国立西洋美術館はル・コルビュジエ氏の弟子である、前川國男・坂倉準三・吉阪隆正の3名によって設計・監理されました。
奇しくも、現在伊賀市で保存活動が進められている『伊賀市役所』は、この坂倉準三氏の設計です。
◎https://asadakenchiku.amebaownd.com/posts/590961
(↑ 先日ブログを書いています)