SAORI KANDA SP Interview
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アメリカ・レッドロックス野外劇場でのShpongle(シュポングル)コンサート出演から1年が経過した今、COVID-19の影響により大きく状況が変化している中で、アーティストとしての体験を振り返るインタビューを企画しました。最近の活動や表現に纏わることを中心に、ステージ上での感覚や舞台裏、最近始動したLIVE配信のことなどアーティストならではの生活を遠隔トークセッションにて聞いて見ました
(聞き手: CCBB)
ーーこんにちは!今回は丁度一年前の5月に開催されたShpongleコンサート、そしてその時描き上げた作品をスペシャルプリントとしてリリースする想いなど聞ければと思います。ちょっと前まではSAORIさんのアトリエで作品を創作したり踊ったり集まってワイワイしてたけど、今は中々そうもいかなくなりました。今回こうやって久々にゆっくり話せるのが楽しみです。SAORIさんは最近いかがお過ごしですか?
SAORI:
自分のアーティストとしての感覚をじっくり育んでいるよ。
これまではライブ出演など外に向けた活動がメインで、日々アウトプットにエネルギーを注いできたけど、今は家で自分の内と静かに向き合う時間が沢山あって、生活の中で作品と共に過ごすこと、家にアートがあることの良さを自分自身が改めて味わってる。庭に花を植えたり、家族と3食一緒に食べたり、家の大掃除をしたり…何気ない暮らしを愛で愛でしながら、これまでを振り返ったり、これから先どう生きていきたい?というインナービジョンと向き合ったり…あと最近、自分の絵の前でストレッチしたりトレーニングするのにハマってるw
絵のパワー浴びてやるのめっちゃきもちいよ~
ーー筋トレインスタで見ました!w 当たり前に過ごしていると過ぎ去ってしまう感情とか、いつもは考えないことも今は時間があるからしっかり考えられる。深く自分のことを考えるっていうのもまさにこういうタイミングだからこそできますよね
SAORI:
もちろん仲間に会いたいけど、会えないという事が自分自身を研ぎ澄ます良い機会になって、アーティストとしては必要な時間だったなと思う。みんなとめっっっっっっちゃ会いたいけどね…
今この時だからこその自己探究も、大切にしたいと思ってる。
ーー先ほどこれから先のことって言葉がありましたが、今SAORIさんはLIVE配信企画の「踊絵師HOMEPARTY」もやってますよね?活発にやってて流石だなと。音楽家の方同士のセッションは多く見ますが、絵描きのセッションはなかなか珍しいと思います。
SAORI:
絵描き主導っていうねw
LIVE配信に関しては2月末に天啓のようにアイディアが降りてきて、絶対やったほうが良いと感じてすぐ動いた。その頃は今程まだ外出自粛要請も緊迫していなかったのだけど…何か突き動かされるものがあったんだよね。
直接会えない中でも、お互いのホームパーティーが響き和えたら素敵だなと思って企画を立ち上げて。
毎回1組音楽アーティストをゲストに招いて遠隔セッションして、一枚の絵を描きあげるホームパーティーを配信してる。観てくれてるみんなもコメントで「〇〇呑みながら観てまーす」とか、「NYから観てます」とか繋がってくれて、すごく嬉しい…!離れていても、嬉しい気持ちを分かち合えるってすごく大切だって痛感してる。
最初は配信企画を自分がやっていいのかな、なんて気恥ずかしい気持ちがあったけど…いざやってみるとCD HATA, DJ Yumii , Reo Matsumoto, AYERと音楽アーティスト仲間が、一緒にやるよ~!ってどんどん手を挙げてくれて…状況がどうあれ、工夫してやったろう!っていう仲間が沢山いてくれて本当に嬉しいよ。まだ技術的に慣れないことだらけで、遠隔セッションするための色んな手法を試してる最中って感じだけど、今この瞬間にポジティブなエネルギーを分かち合える事が大切だから。クオリティーは回を重ねて上げていきたいと思ってる。
ーーオンラインとリアルはかなり体験が違うと思っている派なのですがその辺りどうでしょう?
SAORI:
一番面白いのは” 家なのに ”本番前に集中を高める感覚、自宅のお風呂に入りつつ「10分後本番だ。。」ってピーンと気合いを入れているその感じw
オンラインでも良い緊張感があってね、超プライベートな場から世界に向けたLIVEを発信するというコントラストがドキドキするよ。生の現場とオンラインと確かに違いは山ほどあるけど、一人のアーティストとしてエネルギーを届けるって意味では一緒だと思う。LIVE配信にはむしろリアルな生き様が出るんだって感じてる。
ありのままのエネルギーというか…極限まで飾りを取っ払った本当の熱みたいなものが、むしろ浮き彫りになる。それを応援してくれる人の光の強さも浮き彫りになって、ますますファミリー感が増すような気がする。
ーーオンラインLIVEの方がリアルな生き様が出るってのは面白いですね!
SAORI:
面白いよ~!世界各地に離れていても、その瞬間ぎゅっと同じことに集中してる感覚が面白いし、喜んでアガってくれてるのを皆んなで共有できるのが嬉しいし…感じる能力が研がれるというか…その最中に生まれた絵が自分としても愛しくて…「元気をもらいました!」と完成作品をオンラインで購入してくれる方も現れたりと、新しいアーティストの生き方の一つかなとも思った。こんな時期だからこそポジティブなエネルギーを発信する事は、これまでよりも更に必要になってくると本能的に感じてるし、何より挑み続ける事が本当に大事だなって。
ーー以前とは良い意味でも全く違う価値観の世界になりつつあると思います。その中でポジティブなエネルギーの中にいること、そして発信することがより必要になってきますね!そんな中で今回、Shpongleのコンサートで描かれた【LIGHT】PRINT productが正式に発表となりました。このタイミングと作品の意味合いなど聞いて見たいです。
SAORI:
このタイミングでリリースするのは、みんなに光を届けたいって思いがある。
丁度コンサートから一年が経って、あの現場を一緒に過ごしたスタッフやアーティスト皆んなと「あの体験が一年前だったなんて信じられない」と話していて。COVID-19によって会いたい人に会える事とか、コンサートを開催する事、皆んなで大集合して楽しむ事が難しくなってしまった。それでShpongleコンサートでの体験がまるで「夢をだったんじゃないか、素敵な夢を見てたんじゃないか」って声があってね。
私は「夢じゃないよ!」って心底思う。
あの日の記憶を辿ると、内側からポジティブで優しいエネルギーが溢れ出てくる。
“THE GARDEN OF UNEARTHLY DELIGHTS “の名にふさわしく、アーティストもスタッフもオーディエンスも、皆んな超フル発揮で創り上げたSUPER POSITIVE ギャザリングだった。そんな時空間を生み出してくれたShpongleを本当に尊敬している。あれはいちコンサートを超えて、祝福の儀式だった。
「光は永遠に消えない」
そんな想いを込めて、この絵を届けたい!と強く思ったんだよね。
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ーーこの前のTIPフェスティバルでSAORIさんのおかげでラジャラムに会えたのもちょっと夢だったんじゃないかって思ってますw でも夢じゃないって感覚を取り戻すために、また再会するために自分は踊り続けるし、ShpongleのLIVEを今も心待ちにしています。だからShpongleの芸術的で幻想的なステージの体験があれは夢だったのではないかって感情はわかる気がします。何か証拠がないと消えて行ってしまう御伽噺のような。本当に唯一無二の素晴らしいアーティストで尊敬します。
SAORI:
作品[ LIGHT ]は、音楽,パフォーミングアート,映像,照明,など多くの才能が大集結して生み出された芸術の要素、RedRocksの神秘的な土地のエネルギー、そこに集まった2万人の歓喜、ピュアな愛のほとばしり、圧倒的でサイケデリックな恍惚のエネルギーをステージ上で全身に浴びて、突き動かされるままに踊り狂って描き上げたの。
まさに光が産まれてくれたなと…この絵を見るたびに、自分自身も本当に励まされてるよ。
ShpongleもRedRocksも私の事も知らない人が、この絵を見て、何かポジティブな気持ちになったり、生き抜くパワーを受け取ってくれたなら、アーティストして本当に幸せ。
そう言う風にアートが存在できたならと強く願うよ、人生をかけてやりたい。
ーー絶対に届くと思いますし、この絵は本当にShpongleのLive中のエネルギーが絵になっているように感じますよね。「LIGHT」がShpongleの音楽を知るきっかけになったらすごく素敵な事ですね!
日本人としてShpongle RedRocksコンサートに出演したのはSAORIさんが唯一ですが、だからこそShpongleのライブ体験を日本語化できるってめっちゃ貴重だと思うんです。実際のLive体験、空間の話も聞きたいです。
SAORI:
Shpongleの現場では舞台上でも舞台裏でも、いろんな文化や人種のアーティスト&スタッフ達が、一切の隔たりなくお互いをリスペクトしあって、高め合っているよ。それぞれが持てる光を持ち寄って、Shpongleの音楽を中心に多様なカルチャーがミックスされて、独創的で、唯一無二の舞台芸術を届けているのが素晴らしいと思う。
その現場に日本人として参加できるのは本当に誇らしくて…
なので日本神話に出てくる”天の岩戸開き”をした女神”アメノウズメ”をテーマに衣装を作り上げて舞台に挑んだよ。
ーーなるほど~!衣装にはそう言うストーリーがあったんですね。SAORIさんがLIVEで絵を描くときに何か事前に決め事や、こう言うアプローチをしようとか、そういう準備はあったんですか?
SAORI:
何も決めて行かなかった。もとよりオファーをくれたShpongleのSimonもRAJAさんも、こういうのを描いてくれとは一言も言わなかった.。でも「歓喜の光をみんなで創り上げるぞ」ってその想いは完全に繋がっていた。
あとはそれぞれが準備をして舞台に挑むみたいな…そんな風に信頼してくれて、任せてくれるなんて凄いことだなって思うよ…Soul Familyとして迎え入れてくれてるのが、本当に嬉しかった。
勿論、出演者&スタッフだけで100人近い大人数が関わる舞台だから、ダンサーやミュージシャンがどのタイミングで出てくるかなど舞台進行は綿密に計画されていて、オーガナイズはプロフェッショナルで素晴らしかったけど、私に関しては舞台に出る最初のタイミングのみ伝えてもらって、後は全て任せてくれた。
ーー凄いことですね、、!完全に繋がっているからこその決め事なしは最強だと思います。レッドロックス野外劇場の雰囲気はどうでしたか。。?
SAORI:
Red Rocks Amphitheatreはコロラド州の赤い岩山の中に作られた野外劇場で、ステージを囲むように聳え立つ岩壁が天然の反響版となって、すっごく綺麗に音が響き渡るから神秘的。これまでにローリングストーンズ、ビートルズ、グレイトフルデッド、U2、BJORKなどの伝説的なコンサートが開催されてきた何かとてつもないパワーを秘めてる場所。歴代出演アーティスト達のサインが舞台裏の岩トンネルにびっしり記されていて、まさに聖地という感じ。 私もドキドキしながらサインをしたよ…!
岩山の高い位置からステージに向けてすり鉢状に観客席が配置されているから、最高に見晴らしが良くて…
ライブ時には満員総立ちのオーディエンスのエネルギーが、上空からなだれ込んでくるようにステージに集まってきて…それはもう他では体験できない物凄い感覚…!
ステージ一番奥のセンターに私が絵を描くキャンバスがセッティングされていたから、2万人のオーディエンスみんなの歓喜のエネルギーと、出演者みんなのエネルギーをどぅわ~~~っっっっっっって全身に浴びて描いていた…。
エネルギーすごすぎた…だから1時間半くらいステージ上で踊り狂って描いていたけど全然疲れなかったよ!
実際2Daysの舞台だったけど、疲労は全くなかった。
ーー1時間半の間、エネルギーを受け続けて描いているSAORIさんはどんな感覚なのでしょうか?印象的な景色や感覚を覚えていればぜひ聞きたいです。
SAORI:
野外だからさ、すごい良い風がずーーーっと吹いててね。私のすぐ目の前に Simon PosfordとJamie Grashionのブースがあって、Simonの帽子の羽飾りとJamieの栗色の髪が、風でふわぁ。。。って揺れながら七色の照明で輝いていて…すごい綺麗だった…絵を描きながら瞳があってお互いに微笑んだりして…ずっと風に包まれてて、なんだかスローモーションのように浮遊した感じで踊り描いていた…。
印象的だったのは、照明演出によって、キャンバスの絵が全く別物に変化しまくるの。UVライトや色とりどりの照明が当たるたびに目の前で描いてる絵がドクンドクン変貌して脈動してるみたいで…さっきまで描いていた色が全然違う表情になったりで…本当に
生き物だった。その大きな生き物と踊ってた。
ーーそうなんですね〜〜!話を聞く限り確かに興奮しているというよりはすごくニュートラルでサトヴィックなイメージですね。本当の集中状態の心地よさってその感じなのかもしれないですね。
SAORI:
ものすごく昂まる瞬間も勿論その只中には沢山あって、Hari Om, Micheru Adamson,Durga McBroom,Sussan DeyhimらShpongle DIVAたちが集結して歌い始めた時はゾワゾワ鳥肌が立ちまくったし、至近距離でJoe Russoのパワフルなドラムを浴びてぐわーーーーって踊狂ったりして。そういう瞬間も含めて、全体的にずっと優しいものに抱かれている感じだったの…愛に満ちていて…その感覚をLIVE中ずっとアーティストとオーディエンスの間でぐるぐる廻していた感覚…。LOVE & JOYにあふれていたなぁ…今思い返してもうっとりしてしまう。
とても素敵なのがオーディエンスがコンサートのことを我が事として話してくれるの。出演者のみんなが素晴らしかった、素晴らしいコンサートだった、だけじゃなくて
「この場にジョインした自分めっちゃ誇らしい!」「これを一緒に体験できてお前と俺、最高!やりきった!」みたいなメッセージがオディエンス同志の間で飛び交ってる。それが本当に嬉しい。そんな喜びを創り上げるShpongleは最高にかっこいいと思う!
ーーShpongleコンサートに参加したオーディエンスもすごい素敵な才能の人達の集まりなんでしょうね!聴く、観るだけではなくそのセレモニーの参加者としてアーティストと一体化しているような、そんな感じがします。
SAORI:
ほんとまさにそう思うよ。オーガナイズも洗練されていて、Shpongleの出番は確か夜の8時くらいだったんだけど、開場は空がピンク色に染まる夕方からで…Deset Dwellersらが演奏してくれて。フィンガーフードが出てフリーパーティーみたいな雰囲気になっているの。独自のShpongle Styleでめっちゃお洒落してるオーディエンスがだんだん集まってきて…友人との再会を喜び合ったり、みんなこのコンサートを楽しむ気持ちが溢れてて、そこら中でいよいよだね…って雰囲気が出てた。いよいよShpongleが始まる瞬間は、満員のオーディエンス1万人が全員総立ちして大歓声鳴り響いて、舞台の間みんなめっちゃ踊っているの…!もう凄い景色だったよ・・!最前列には車椅子の方や小さな子供達やお年寄りの方のための特別ゾーンも用意されていて…本当に素晴らしいオーガナイズ。
ーー凄まじい景色ですね。。!想像しても鳥肌が立ちそう!コンサート中の感覚の話に戻るのですが、ステージ上で絵を描いている時に何かインスピレーションが降りてきたり、そういう感覚はありましたか?
SAORI:
圧倒的なエネルギーを浴びながら、魔法にかかったように描いてたよ。敢えて本番前にセットリスト見ないようにして構成を考えて描くことはしないで、自分自身がShpongleの音楽を楽しみ切って、感じるままに、身体が踊るままに、無我夢中で描いてた。本番中ずっと体の真ん中がキラキラ光ってた感覚だったよ!
リハーサルや、舞台裏も含めてずーーっと優しい光で満たされていた…。
スタッフを含めて関わっている全ての方が、この舞台を創り出すことを誇りに思っている感じだった。
楽屋には色んな文化圏のオーガニックで体に優しい食事がビッフェ形式で振る舞われて。どの役職にあるスタッフの方も本当に素晴らしくて。
それら全ての光を受けとめて、ただただ素直に描いていた感じかな。めっちゃ素直に描いてた。
だから幸せだったなぁ。そのまんま生まれる絵をみんながすごく喜んでくれて…ずっとずっと祝福に満ちてたな…。
ーー貴重なステージ上の体感の話は面白いですね!ちなみに自分はShpongleを先輩に教えてもらってから完全に音楽のジャンルとか枠を外してもらったんですけどどのようにして出会ってShpongleのメンバーになったのですか?
SAORI:
私は元々サイケデリックトランスとかレイヴシーンとか全然知らなくて。始めての野外フェス参加が2003年のフジロックだったの。そこに向かう車の中で友達がShpongleをかけてくれたのが初めてで。それまで聴いたこともないような未体験ゾーンの音楽だったのに、何故か強くシンパシーを感じて一気にのめり込んだんだよね…。そこからyoutubeとかで探って…踊絵師としての表現が活発になって来たのもこの時期で、”DMT”の超サイケデリックなLIVE映像に強烈に惹かれて、「絶対にいつかShpongleと一緒に描く!」ってTweetとかしてた…。
そこから時が経ち、2013年にShpongleが久しぶりに来日する事を知った時には絶対生で観たい…!と思って。
その頃、森で良く遊んでたSolsticeMusicのMIYUKIさんに「チケットまだ買えますか!」って聴いたら
「…ていうか、さおりちゃん描く!?」ってまさかの連絡が来て。。。!!!夢みたいな話だけど、SolsticeMusicの皆のお陰でまさかという流れのままに2013年3月9日の新木場ageha、[Twistval] Shpongleステージに立っていた。
ーー僕そのステージ見てました!始めての生Shpongleを体感しに踊りに行きました!凄いパーティーで今も覚えてます。前売りが早々に完売して、クラブの外にオープンを待つお客さんの行列が出来てて自分もワクワクしながら入場しました。その時もちろんステージに現れたSAORIさんを見てますし、後からどうやら日本人らしいぞって知りました!
SAORI:
あの時は本番4日前に出演が決まったの…!本番3日前、人生初のagehaに行って…「踊絵師として、音楽のエネルギーを踊って描いてます…!」って超心臓バクバクさせながら、スタッフ皆さんにプレゼンテーションしたのを良く覚えてる。そのタイミングでステージに新たな要素が追加されるのって、普通だったら考えられない事なんだけど、SolsticeMusicのChikaさんもAkiraさんも、舞台監督さん、照明さん、音響さん、みんな真剣に話を聞いてくれて…。
ステージが良くなるんなら、是非やってみよう!って受け入れてくれて…。舞台上に急遽、私専用のミニステージを作ってくれた。本番の日には、リハーサルなどは無く「自分のタイミングでいつ出ても良いよ!」って舞台監督さんが言ってくれて。私はShpongleへの愛を込めて渾身の装束で身支度をして、ステージへ繋がる暗幕の裏で待機してた。待ちに待った来日を喜ぶオーディエンスと Shpongleの蜜月を幕裏で感じていて…最初から自分が出るのはなんか違うなって思って…。きっと、その時が来るだろうって大歓声を聴きながら幕裏で踊ってた。そしたらちゃんと感じたんだよね、「今だ!」って。。。子宮で感じたの。ばさっと暗幕を開いて、ステージについてポーズを決めた瞬間、私の一番大好きな曲の「Doreset Perception」が流れ始めて、agehaが地鳴りのような大歓声で揺れに揺れて…奇跡のタイミングに、なにこれ、なんだこれ…!と鳥肌ゾクゾクしながら踊り初めて…
ふいに横を見たら瞳がキラキラしたRAJAさんが、じっと私を見つめていて…「初めまして。。。」とエネルギーを交しあったの…
その瞬間からShpongle Familyに迎えてもらった。本当に奇跡のような出逢い。。。
ーーめっちゃ良い話です!そこからShpongleとしての旅が始まったわけですね!その旅の一つの形として生まれたのが今回の「LIGHT」。
SAORI:
Twistvalのあと2014年のRedRocks Concertに呼んでもらって…その出演メンバー全員が来日した品川プリンスホテルでの舞台、そして2016年のO.Z.O.R.Aフェスティバル、2017年Oregon Global Eclipse Gatheringと、大冒険を重ねさせてもらって…そして迎えた今回のRedRocks Shponge “ Last “ Concert。SimonそしてRajaさんがShpongleの歴史を全て詰め込んだ、一世一代の大舞台を大成功に納めたことを、心の底から祝福してる…。作品「LIGHT」には全部の想いがつまってる…。
ーーありがとうございます!まだまだ聞きたいことが沢山ですが、今回はこのくらいにしましょう。素敵なステージの感覚の話を聞いて踊りたくなりましたw また一緒に踊りたいですね!最後に皆に向けてメッセージをどうぞ
SAORI:
Shpongleに出逢えたおかげで、私は自分の真の姿を更に解放してもらった。アーティストとして光のシェアを続けてゆきます。
Simon Posford,Raja Ramそしてアーティスト仲間、スタッフ、オーディエンス、支えてくれている皆に心の底から…ありがとう。
この困難の時期を抜けた先に、必ずまたリアルギャザリングしてエネルギーを交し合いましょう…!!!
“ どんな闇にも必ず光が蘇ることを信じて “
LOVE & LIGHT
SAORI KANDA
Concert photos by
Dave Vann & Silky Shots & B.Hockensmith