【気になるコトバ】⑮収束/終息
【気になるコトバ】では、カウンセリングや心理学に関する用語を初め、文学、哲学、仏教などの言葉を解説したり、所感などを述べたりしていきます。
さて、今日のコトバは…
収束/終息
昨今ニュースなどで毎日のように耳にする(もしくは目にする)「しゅうそく」という言葉。
この言葉の表記の仕方には、収束/終息の二種類があります。
ニュースなどの文脈からして、いずれもコロナの終わりを意味しているのだろうと推測されますが、これらの表記には意味の違いがあるのだろうか❓️❗️
そんな疑問を抱いて両者の意味を調べてみたところ、同じような事を考える人はいるもので、下記のサイトを参考にしてみたところ、次のような違いがあるという事が分かりました。
※新型コロナウイルス“しゅうそく”は、収束? 終息?〈デキる社会人の言葉づかい〉
https://oggi.jp/6206910
まず、収束の方は「分裂・混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。また、収まりをつけること。」(デジタル大辞泉より)を言います。例えば新薬が開発され、新型コロナウイルスによる混乱状態が落ち着いたという場合に使います。
一方、終息とは「物事が終わって、やむこと。」(デジタル大辞泉より)を言います。例えば新薬に加え予防接種も開発され、新型コロナウイルスの新規発症がなくなったという場合に使います。
ここで言えるのは、究極的に目指すものは後者ですが、その前段階として前者の段階に達する事が必要という事です。
この辺の違いを意識して、<しゅうそく>という言葉に耳を傾けてみると、より理解が深まるのではないでしょうか。
ゴールデンウィーク後も緊急事態宣言が延期される事が決まり、引き続きの自粛となりましたが、まずは<収束>を目指して日々過ごしていきたいものです。
写真は2014年のゴールデンウィーク、埼玉県秩父市の芝桜の丘(羊山公園)にて🌺
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