呼吸について(前編)「肺と横隔膜」
2020.05.04 09:55
こんにちは!
せっかくのGWも、あまり浮かれた気分ではいられませんね。
自粛生活のストレスで体調を崩さないように気を付けましょう。
今日はフルート演奏にだけでなく、日常の呼吸に不可欠な「肺と横隔膜」についてのお話しです。
呼吸で大活躍の「肺と横隔膜」。その場所は?
肺と横隔膜の正確な位置、皆さんご存じですか?
大きく呼吸をする上で、その2つの位置を把握して意識することはとても大切です。
肺は胸にある
そんなことは皆さんもちろんご存じだと思いますが、もう少し細かく言うと、肺は胸腔にあります。
胸腔とは、胴体全体のおよそ1/3、肋骨空間の半分ほどを占めていて、喉と横隔膜の間の空間の事を言います。
その中に脊椎と心臓、そして2つの肺があります。
さらに、肺は脊椎の前面にあるのではなく、背中まで占めています。
背中の方まで息を入れようと意識すると、よりたくさんの息が吸いやすくなります。
図/バーバラ・コナブル 著 『音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと』より
横隔膜は肺の下
これは胸腔のすぐ下にあり、自ら伸縮する筋肉です。
肋骨空間の半分ほどの位置にあり、その下の腹腔にドーム状にかぶさっています。
この横隔膜が、吸う時には下がり、吐く時に上がるという運動を繰り返して肺を拡縮し、呼吸をしています。
また、横隔膜は肋骨の下方に繋がっていて、肋骨を広げる助けにもなっています。
反対に肋骨を広がりやすくすると、横隔膜の動きもよくなります。
フルートを構えるとき、肘を張らない程度に、でも腕と身体との間に少しゆとりを設けると、肋骨が広がりやすくなり、横隔膜も下がりやすくなります。
これにより、大きく息が吸いやすくなります。
今回は、呼吸をする上で特に重要な、肺と横隔膜の動きを見てきました。
次回の「呼吸について(後編)」もお楽しみに!