これまでいただいたご質問からのピックアップ…12【透明なグラス】
これまでにいただいた質問と回答事例のピックアップ。
12回目は、「透明感」についてです。
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質問内容【透明なグラス】
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「グラス」(飲み物も同様)などの「透明感」を表現する撮り方についても、よく聞かれます。
理屈としては単純です。
「透明感」を感じる状態とは、物体なり液体がそこにありながら、その物体を光が透過してきている状況の時です。
ちなみに、ただ単に、後ろにあるものが透けて見えるだけでは、「透明“感”」ではなく、「透明」です。つまり何もないのと一緒です。
物体を光が透過する状況を具体的に言うと、その物体よりも後ろから光が当たっている状況です。
つまり「逆光」または「逆光」に近い状況ということです。
その物体よりも後ろに光源がある、「逆光」の状態で撮影することにより、「透明感」を感じる写真にすることができるのです。
実際のセッティングとしては、撮影用照明を持っていない場合は、窓際での「天トレ」セッティングで撮影すると、好結果が期待できるはずです。
「天トレ」セッティングに関する記事
【もしも撮影用照明を持っていなかったら。無敵!? の“天トレ”】
撮影用照明を持っているのなら、商品の奥から、手前側(カメラ側)に向けて、「逆光」のようにセッティングします。
「逆光」の状態(逆光の強さ)を調整することで、商品の見え方が変わるので、希望する見え方になるように、照明の向きを変えてみることが大切です。
「透明感」を伝える写真は、プロが撮ったかのような100点満点を目指すのは難しいですが、“商品の後ろ側から光を当てる(商品の後ろ側を明るくする)”という、基本さえわかっていれば、理想に近づける写真が撮れるはずです。
セッティングが少し面倒ですが、ともかくは、実践してみてください。
グラスなどの「透明感」を伝える写真の撮り方については、photo-zemi(フォトゼミ)の旧WEBサイトでも、「切り抜き」用写真の撮り方と合わせて、ご覧いただけます。
商品写真撮影WEBセミナー
【「透明なグラスやガラス製品」の撮影】
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