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銀絲箸馨

吉田自販機コーナー@太田 新田堀池

2020.05.05 08:00

大衆そばうどんの旅。北関東にはすばらしい店が山の様にある。

しかし、本来この旅にハマるきっかけとなった立ち食いそばの様式に出会う事は、まずない。


それは当然かもしれない。

立ち食いそばとは、都心部や駅前、工業地域など人が集まる場所での大衆そばの一形態なのだから。


元来この広い平野に在った、シンプルで豊かなそばうどん食文化を、都会に持ち込んだ結果が立ち食いそばなのだから。




だから、この発見はとても嬉しかった。

いわば逆輸入ともいえる存在だろうか。


群馬にはオートスナックやゲームセンターが多く存在するのだが、たまたま自転車で横切ろうとした一軒に、立食なる2文字を見たのである。




ガランとした広い室内。その端に厨房。

開店時間まであと少し。




天ぷらを揚げる心地よい音と、香ばしい香りが立ち上る。




窓の外の赤城山を眺めて待つ。いい時間。


そしてお待ちどうさまーと現れた天ぷらそば350。



軽やかに揚がった春菊とかき揚げ。

優しさのある汁。そして細く上質なゆで麺。

そこには更にいんげんとわかめが添えられて。


もちろんオートスナックの自販機からガタタッと出てくるそばも好きだが、この女将さんの気持ちが伝わるそば。すごくいい。


テーブルの数、テボの数、仕込んだかけ汁の量。

おそらく人気店なのだろう。食べ終えて女将さんにお礼を伝える頃、トラックや車が次々と駐車場に入ってくる。



店を後にして自転車を漕ぎだしてすぐ。

そば畑に出くわした。

白く可憐な蕎麦の花が、大地の秋を謳歌するかの如く一面に咲き誇っていた。