世界は最初からうつくしい!
先日の『見る技術』の記事を書いたあと、
ふと思い出した歌がある。
30年ほど前の話。
NHKのラジオ英会話を聴いていたら、きれいな音楽が流れて来た。
ベット・ミドラーの "From a Distance"という曲だ。
英会話の中で使われる位だから、わかりやすい英語。
歌詞の意味は簡単に言うと……
「遠くから見れば、
地球は青く美しく、
山の頂きは雪で白く、
鳥は空を舞い、
海と川が出会い、
ああ、なんて美しく、調和がとれた世界なんだ。
人もそう。
いがみ合ってるようでも、離れて見れば友達のようにしか見えない。
私たちは豊かで、希望に満ちて、愛に溢れてる。
なにもいらない。
神は見ている。
神は見ている。
神は見ている。
遠くから。」
そんなような歌。
思い出しながらの、かなりの意訳です。
正確な内容は、ご自分で英語の勉強がてら聴いてみてくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=lN4AcFzxtdE
https://www.amazon.co.jp/Some-Peoples-Lives-Bette-Midler/dp/B001ET0844/
そう言えば、もうひとつ、これに似た俯瞰した歌詞の曲がある。
ルイ・アームストロングの超有名曲。
" What a Wonderful World! "
ルイ・アームストロングが、しゃがれ声で、世界を達観しているような、そんな歌。
和訳付きの動画がアップされてましたので、どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kkspJWyfNBA
どちらも素敵な歌ですね。
世界は美しい!
そう。
世界は美しいし、生きてることも素晴らしい!
でも、忘れちゃう。
日常の忙しさに振り回されて、
休む暇もなく、
ちょっとした合間にはスマホをいじり、
頭はいつも動いてるし。
今までの自分の経験は通用しなくなり、
身体も利かなくなって……
心配事も増えていく
生老病死
諸行無常
花の色はうつりにけりな……
どこに確かなものがある?
どこに希望がある?
ただ変化し続けるなかにいれば、
世界が美しいなんて気づく余裕もない。
暗さばかりが目につく。
でも、世界は美しさを失ったことはない。
昨日も、今日も、明後日も。
遠くから見れば。
遠くから見ることさえできれば。
瞑想を続けていくことで、これに似た感覚は得られる。
遠くから見るというよりも、
自分自身を取り戻し、
曇りなき目で世界を見られるようになる。
世界の美しさを心の奥で感じながら、
ものごとに従事できる。
心は、小さなことに揺さぶられることもなく
さあ、いらっしゃい、ってなもんだ。
世界は変わらず存在している。
美しさを携えて。
それを感じられるかどうかは自分次第。
世界を変えようと躍起になる前に、
自分を変えていこう!
簡単なことだ。
目を閉じて、
内なる源泉、宝の源泉に向かって掘り進めていこうぜ!
自分の価値に気づいて
帆を背にして、歩み続ければ、
感じるはずだ。
世界の美しさを。
世界が、最初っから美しかったってことを。