Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

オンライン保育の実践|STAY HOME編2|めぐ森らしさがオンラインで。

2020.05.06 16:17

こんにちは。

めぐみと森のようちえん代表の佐道大倫です。


4月13日よりオンライン保育をスタートしました。

その想いや、1週目のチャレンジの詳細はこちらに掲載しています。


今回は2週目からのチャレンジについてまとめました。

1週間でオンラインに慣れてきたと感じたので、

次のステップへ移ろうと考えました。



「選択する」ことは

めぐ森の保育の中で大切にしている要素です。 

選ぶことは「自分らしさ」を表現する大切な一歩です。 


園舎での活動日の朝の会の様子。どの遊びをするのか。庭で遊ぶのか。お散歩へ行くのか。一人一人が「今」の気持ちを表現しあいます。心を互いに向けるような聴き合う場を目指しています。


外出自粛中のおうち時間でも、

何かしらの選択を積み重ねていると思います。 

Zoomを通して、意識的に「選択する」

そしてやってみてどうだったかを「振り返る」こと。

これは普段の保育で大切にしていたことです。

普段の保育での本質をオンラインでも表現できたらと考えました。


そこで

「おさんぽ」
「おうちでお絵かき・工作遊び」
「おもちゃ遊び」

の3つの選択肢の中から

「えらぶじかん」

を持つことにしました。


散歩や、お絵かき・工作ができる

お家にはできるような準備をお願いしています。


加えて、保護者の皆さんに

以下の3つの心持ちを

事前に共有しました。


・準備をしたことには囚われずに、子どもに選択を委ねてみてください。 
・どれをやってもいい。途中で選択を変えてもいい。という姿勢。 
・フェードアウトもOK!


ということでスタート。

朝の会で「心と身体のお天気」を聞いてから

「おさんぽ」「おもちゃ」「工作・お絵かき」の3つから

その時の「したい」を選びます。

なんとなくの雰囲気はこちらの動画の26秒〜の様子で見てみてください。




「えらぶじかん」どんな風に過ごすのか?


大いなる実験でもありました。

やってみて、手応えを感じています。

かれこれ2週間、いろんなシーンがありました。

▲お絵かきを楽しむ家族。こちらはパパとママで枠を書いて、子どもちゃんが色塗りをする遊びをしていました〜。
▲障子紙に書いた街で遊び尽くす様子。アナログシムシティ!
▲親子で粘土遊び
▲朝の会で「にわとりに餌をあげた」という話をしてくれた子は、にわとりがいる場所へお散歩。
▲おうちの近くの探検中継。園児ではないご近所のお友達も見えたり、普段の姿が知る機会になりました。
▲スタッフが「シロツメグサで冠をつくる!」と生えていたところへ行ってみると・・
草刈りで何もないハプニング(笑)
その代わりに亀が日向ぼっこしている姿をみることができました〜
みんなで亀を数えてみたり、ハプニングもいいものです。
▲100均のモールで工作をするふたり。それぞれの住環境によって、お散歩が難しい場合もあります。環境によって、選択肢を減らしたり増やしたり、変えて一緒に楽しめたらと考えています。
▲里帰り出産しているご家庭には、畑のネギ坊主を見せてもらったり
▲スナップエンドウの収穫中継があったり
▲川へ石を投げる。葉っぱを流す中継。意外に映像でも楽しめたりする発見がありました。


と三者三様。


中継のあるテレビ番組に近い部分があります。

(分かりにくい例えだけど、昔の27時間テレビの列島中継的な。)



ただ、テレビのような一方通行ではなく

「何してるの〜?」

「何を見つけたの〜?」

「今どこにいるの〜?」

園児・スタッフとやり取りをしながら

豊かな双方向の関わりの場が生まれています。


そう言った日々が積み重なって

最近は雑談も生まれるようになりましたし、

ずっとマイクオンでも

集中して遊びや何かに取り組む姿も見られています。




進行の上で押さえる部分


|ファシリテーターと言うよりは司会者寄りの進行|


私は

ファシリテーター(会議の進行役のような人・促進する人)

でもあります。


オンラインでのファシリテーションは、

オフラインとは異なる配慮が必要です。

幼児期の子どもたちの対象理解をした上で、

オンラインでできること・できないことを

整理しておかないと、継続が難しいと考えました。


オンラインでは

「全員での対話は諦める。」


大人だと生活音を

シャットダウンすることも可能ですが、

そうもいかない。

あと

「間」が取りにくい。


ということで

僕たち保育者と
子ども一人一人との対話
を増やして

その先に

有機的な関わりが
生まれたらと考えました。


僕たちは

ギャラリービュー

全員の顔を見ながら

場所が変わったり
何か新しいおもちゃや道具が出てきたり
表情の変化があったり
新たな展開を感じたら
声をかけることを

大事にしています。


▲「それなに〜?」と聞いて見ると
▲「赤い恐竜のおもちゃ」と紹介してくれました。朝の会で「今日は固いおもちゃで遊ぶ」と言っていたのですが、それが伏線になっていたということです。



|音問題|


zoomでは設定が重要です。


スマホもPCのマイクも高感度で

赤ちゃんの泣き声や生活音を想像以上に拾ってしまいます。

それはそれで、営みを感じられていいのですが、

スピーカーを通してだとなかなか、

言葉が聞き取りづらくなる場面もあります。


せっかくの発言が遮られてしまうこともあります。

また聞きたいところが聞こえないことも。

そのような状況のときは

マイクのon・offを私たちで操作します。


具体的には

朝の会では一人一人にインタビュー形式にしているので、

全員ミュートにしています。

「えらぶじかん」は全員マイクonで

好きなタイミングで話ができるようにしています。






|2週目のオンライン保育の内容|

4.20.Mon|9:30〜10:30頃

えらぶじかん。

4.22.Wed|9:30〜10:30頃

えらぶじかん。

4.24.Fri|9:30〜10:30頃

しょくじづくり|おにぎりづくり


|3週目のオンライン保育の内容|

4.27.Mon|9:30〜10:30頃

えらぶじかん。

4.29.Wed|9:30〜10:30頃

からだあそび / ナビゲータ けいちゃん

5.1.Fri|9:30〜10:30頃

しょくじづくり|サンドイッチづくり


|4週目のオンライン保育の内容|

5.4.Mon|9:30〜10:30頃

えらぶじかん。/ かみであそぶ

5.6.Wed|11:15〜13:00頃

オンライン・ランチ会

5.8.Fri|9:30〜10:30頃

しょくじづくり|ごはんをへんしんさせちゃおう!


次はBUY LOCAL編をまとめようかなと思います。


誰かのアイデアやアクションにつながれば幸いです。 


 (ひろ)